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光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
1章

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12 ここで脅威を消すために

 題名と11話までを変更しました

 既にここまで読んだ皆さんには申し訳ないけど、一度読み直していただければと

 ヒロキを追いかけてきた怪物。

 それを見ながらヒロキは手にしたナイフを構える。

 屋内に入ったのは、怪物から逃げるためだけではない。

 狭い場所に誘導し、相手の動きを制限するためだ。



 怪物の動きは常軌を逸してる。

 人間をはるかに超える身体能力は素早い動きを可能としてる。

 そんな奴が広い場所にいたら、翻弄される。

 狭い場所にはめこんで、出来るだけ動きを妨げなければならない。



 ヒロキ自身も逃げ場を失うが、それも仕方ない。

 広い場所にいても逃げ切れるわけではない。

 むしろ、相手に有利な状況を与えるだけだ。

 ならば、少しでも勝ち目のある場所に誘い込んだ方が良い。



 そうでなければ生きのびる事はできない。

 不利な状況を減らし、有利な条件を増やす。

 ほんの少しでもそうしなければ怪物を倒せない。

 倒さなければ相手はいつまでもつきまとう。

 この会社のブラックな上司や同僚達のように。



 倒さなければならない。

 生きていれば、この世にいれば必ずどこかで遭遇する。

 そして、再び面倒を押しつけてくる。

 そんなのは御免だった。



 だから今日、ナイフを忍ばせて出社したのだ。

 面倒を消滅させるために。

 消えれば二度とこの世で何かする事はない。

 直接的にだけでなく、間接的に何かしてくる事もない。

 悪さは様々な所にひろがっていく。

 悪影響が更なる悪影響を呼び起こし、様々なところに拡がっていく。

 そんな事をさせない為にも、この瞬間に全てを終わらせねばならない。



 ヒロキは勝つつもりでいた。

 勝たねばならなかった。

 怪物という脅威を少しでも減らすために。

 だから自分も不利になる状況に立ったのだ。



 わずかながら勝ち目も見えている。

 死体から怪物が生成された時にそれを見た。

 屋上を飛び伝って接近する怪物、その表面に浮かぶ弱点を。

 それが見えてるからこそ、危険な賭に出たのだ。



 会社の中にいた怪物相手ならヒロキは勝てた。

 上手く立ち回って、怪物を皆殺しにした。

 その時に怪物の体の上にあったいくつもの点。

 死体から出来上がった怪物にも、それと同じ点がいくつも浮かんでいた。

 それが敵の弱点、狙いやすい部分である事はもう分かってる。



 それはヒロキが狙える位置にあらわれる。

 死体から出来上がった巨大な怪物にもあるなら、ヒロキでも倒せる証明のはず。

 そう考えてヒロキはあえて怪物との戦いを選んだ。



「上手くいったら儲けもんだけど」

 不安は拭えないが、それでもやってきた怪物に向かっていく。

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