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【第38話:闇のルートをホワイト化!仕入れ爆速で第3部完!】

第3部、堂々の完結です!

裏社会の暗黒ルートをまさかの「爆速食材仕入れルート」へとホワイト化させる大逆転!

女将の圧倒的な経営センスと、宿場町の完全勝利をどうぞ見届けてください!

「――えっ? 

我が一味が長年かけて張り巡らせた、

この秘密の流通網を……堅気の商いに使う、だと?」


 旅籠『丸米屋』の広々とした帳場で、

更生したばかりの元締めの男が、上品な絹の小袖の襟を正しながら驚愕の声を上げた。


 彼の目の前には、日本全国の主要な街道や港、

公儀の目の届かぬ山道にまで張り巡らされた、日陰の世界の秘密の流通網

――いわゆる闇の抜け路が描かれた、巨大な羊皮紙の絵図が広げられている。


 つい数日前まで、密売や刺客の派遣に使われていた物嘘極まりない地図を前にして、

私は不敵にニカッと笑ってみせた。


「そうそう! 

ねえ、そのコソコソ隠れて使ってた秘密のルートさ、

これからは全国の美味い食材をウチの宿場町に迅速に届ける

『仕入れ爆速ルート』にホワイト化しちゃいなよ!」


「ほわいと……か? 

それは、一体いかなる妖術だ……?」


「妖術じゃないって! 

今まで日陰でコソコソ悪いことのために使ってた早飛脚や船をさ、

これからは天気の良いお昼の表街道を、堂々と胸を張って走らせるってこと! 

全国の美味しいものをどこよりも早く届けて、たくさんの人を笑顔にするの。

その方が、みんなに感謝されてマジでアガるっしょ!」


 お咲の突き抜けるように明るい提案を聞いた瞬間、

元締めの男はハッと目を見開いた。


 日陰の世界で生きる者は、常に公儀の目を盗み、

夜の暗闇に紛れて生きるのが宿命だと信じ込んでいた。


だが、天下の往来を堂々と駆け抜け、

人から「ありがとう」と頭を下げられる表稼業

――それこそが、彼が心の底から渇望していた、

本当の意味で世間に存在を認められる生き方だったのだ。


「……日向の、表稼業。

誰もが俺たちの持ってきた品を待ち望み、笑顔で迎えてくれる……。

ククク、やはりお前の考えることは、どこまでも俺の想像を超えていくな。

――面白い、即座に手配しよう。 我が物流網の、その『ほわいと化』とやらをな!」


 元締めはその斬新極まる提案に深く感服し、

即座に日本全国の配下たちへ向けて、

流通網を大転換させるための差図を飛ばしたのだった。


 それからの宿場町の変化は、まさに目を見張るものがあった。


「お咲ちゃん! 

大変じゃ、大変なことが起きたぞ!」


 ある日の朝、おじいちゃん主人が帳場の奥から

ひっくり返りそうな大声を上げて飛び出してきた。

きよと佐助も、運び込まれた荷枠を囲んで

腰を抜かんばかりに驚いている。


「どうしたのおじいちゃん、朝から元気すぎ!」


「元気すぎ、どころの騒ぎではないわい! 

見ておくれ、京の都でしか手に入らぬはずの最高級の白味噌が、

まだ仕込まれて間もない新鮮な状態で届いたのじゃ!


それだけではない、大坂の海で今朝がた揚がったばかりの、

瑞々しい鯛や海産物、さらには加賀の珍しい名産品まで……!

どこよりも早く、これほど新鮮な状態で仕入れられるなんて、

飛脚の常識を遥かに超えておる!」


「へへっ、姉御! 

ウチらの新しい物流チームが、

日本中の隠れ路を爆走して、一番乗りで届けてやりやしましたぜ!」


 藍色の着物をキリッと着こなしたチーフのボスが、

特製ロゴ入りの十手を誇らしげに掲げながらガハガハと笑った。


元締めが動かした全国の密売ルートは、

今や宿場町に最高の幸福を運ぶ、

天下無双の爆速仕入れルートへと完全なる変貌を遂げていたのだ。


「みんな、マジで神クオリティ! 

超最高の仕事じゃん!」


 最高級の食材を手に入れた『丸米屋』の厨房からは、

これまでにない極上の出汁の香りが漂い始める。


京の白味噌を使った濃厚で優しい味噌汁に、

大坂直送の新鮮な刺身、全国の珍味を贅沢に盛り付けた特製のギャル御膳。


その噂は一瞬にして東海道中に広がり、

ハッピータウンには美味い料理を求めて、

大名から一般の旅人、商人たちまでが毎日文字通りお祭り騒ぎのように

押し寄せるようになった。

街の経済は、これまでにない完全なる黄金期を迎えたのだった。


「さあみんな! 

今日は大成功を祝して、ガッツリ最高の宴会を開くよ! 

おじさんもチーフも、遠慮しないで最高のバイブスで盛り上がろ!」


 夜の帳が下りた『丸米屋』の大座敷には、

数え切れないほどの料理と酒が並び、

まばゆい油灯の明かりが部屋中を昼間のように照らし出していた。


かつて街道を恐怖で支配していた博徒たちは、

今やハッピータウンの平和を全力で守る頼もしい用心棒となり、

闇の世界を牛耳っていた元締めの一味は、

街を豊かにする最強の物流パートナーへと生まれ変わった。


「姉御! 

俺ぁ、この街に来て、姉御に出会えて……本当に幸せ者でごぜ居やす!」


「チーフ、また泣いてんじゃん! 

ほら、更生したお祝いだし、今日はおじさんも一緒にグッと一気に行きなよ!」


「ククク、お前の差し出す酒なら、喜んで呑もう。

これからはお前と共に、この国中をハッピーとやらで満たしてやるのも悪くないな」


 元締めも穏やかな笑顔を浮かべ、お揃いの特製竹筒を高く掲げた。

おじいちゃん主人もきよも佐助も、

元無宿人の男たちと肩を組み合い、

身分の垣根を越えてガハガハと心から楽しそうに笑い合っている。


「それじゃあみんな、これからのハッピータウンの未来に――カンパーーイっ!」


 私の掛け声とともに、大座敷の全員が一斉に笑顔で竹筒を打ち鳴らした。

どんなに深い闇が訪れようとも、

圧倒的なポジティブエネルギーと無敵のギャルマインドがあれば、

すべての世界を明るく塗り替えることができる。


激動の日陰の世界を最高のハッピーで包み込んだギャル女将の物語は、

従業員たち、更生した仲間たち、そして宿場町の全員が最高の笑顔で弾けるなか、

大満足のハッピー大団円で、ここに堂々の第3部完結を迎えるのだった。

第3部を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

裏社会すらハッピーに変えた女将。

しかし次回、ついに最終章である【第4部】に突入!

噂を聞きつけた「幕府の最高権力者」が動き出します!

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