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資料は訓える

資料パートです。

「異常はある。だが、観察の余地もある」 ~不明~




「知りたいのならば教えよう。聴きたいのならば聞かせよう。ここから、君は同士だ」

 ~ある魔法使いの言葉~

 

「さて、嫌なものだね。戦争って。

 貴方に、この光景は見えいていたのかな?

 こんなことの為に‥‥‥私は、こんなところまで。生きてきたのかな?

 答えなんてないか。そうだね。

 

 そう、真実(答え)なんてない。


 さあ、敵軍諸君。

 我はヒュルトゲンの森。

 古式の礼に随い。


 諸君らを敬愛するべき敵とみなし、こちらの最大をもって……ただただ。鏖(みなごろし)としよう。

 生きて。死して。我が森の一部となるがいい」


 ~ヒュルトゲンの森の宣戦布告。ただし、誰も聞き取れない言葉で発せられた~



 ネメシス作戦


 【概要】

 1918年4月下旬。第二次ヤルヌ会戦におけるドイツの大敗により、すでに、通商国の勝利は確実なものとなった。ただ、その中で、復讐への気炎を燃やし続けていた国があった。フランスである。

 だまし討ちに近い形で、電撃的に首都パリを陥落させたその国は、いずれ来るであろう大反攻作戦を立案していた。ドイツの攻勢が力を喪う瞬間に、その最も屈辱となる方法で、その首都を攻め落とす。

 シェリーフェンプランを逆にたどるその作戦は、いつしか、フランスの雪辱を晴らす一世一代の機会の作戦として、通商国の机の上に上るようになっていた。


 その作戦の名は、復讐の女神の名をとって、『ネメシス作戦』と、いつしか呼ばれるようになっていた。


【内容】

 すでに、講和の空気が立ち込め始めた1918年5月にその作戦は不意に発動された。アミアンとランスに集められたフランス軍精鋭3万とエジットの超人3千。

 そのすべてに命が下った。

 

『敵を蹂躙し、息の根を止めよ。我らの恥と汚名を禊げ』

 ただそれだけの命であったが、全員が理解するのにさして時間はかからなかった。それは、常に前線にあり続けた将校と志をもって立ち上がった超人たち。に全く同じ思いを抱かせ、同じ行動をとらせた。


 彼らは、シェリーフェンプランの逆の道を行き、すでに通商国の一員となっていたベルギーを通過すると、そのまま、フランクフルトにて下車。まるで無人の野を行くがのように進軍を始めた。

 目指す先は、ドイツ帝国の首都ベルリン。

 後方からは、イギリスとアメリカの後詰の軍が同行し、これで、すでに絶え絶えとなっていたドイツ帝国の息の根を完全に止める。その作戦であった。

 その進行上にあった不(・)幸(・)な(・)街や村には、徹底的な攻撃を敢行していった。すでに、組織的な反抗力を失いかけていたドイツ国民が立ち上がったのを重機関銃が薙ぎ払い、その住民を保護しようと戦いを挑んだドイツの超人たちを嘲笑いながら、なぎ倒しすべてを更地に変えながらその行軍は続いた。


 

「キャタピラとタイヤ、そして軍靴の跡しかない、見渡す限りの荒涼とした平野が続いている。

 私は、ここで少し考えてしまった。」 従軍したイギリスの超人の漏らした言葉


「人間も超人も誰もがそう。流れ始めたら止まらない。

 皆哀れな、生き物なのね」 ある超人の言葉。


「復讐するは我にあり」  新約聖書より抜粋。ラテン語で作られた旗を掲げて進軍を行った。


 

【顛末】


 1918年5月下旬

 その先端は、ライン近郊に広がるヒュルトゲンの森の到達する。

 そこには、ライン会議の最高位の超人が居している場所であると言われていた。

 名は、メルル。

 ラインの叡智と呼ばれながらも、第一次世界大戦期に、さして貢献のない超人であった。

 まず、石の円卓の代表がメルルを呼び出した。

 そこに構えられたのは、抗戦の意志があれば重機関銃と野戦砲。火力で倒しきる予定であった。

 

 (本文削除)


 わずか3日の間に、超人2500と兵力1万を失った部隊は、撤退を判断。敵意と銃弾の降りしきる中、ベルギー国境にたどり着いたときには、最初のころの自信に満ちた様相はすでに完全に掻き消え。皆黙りこくって、列車へと詰め込まれていった。


 褒章必罰


 この作戦を立案した(削除)は、2段階降格を決定した。辞意を現したのでそれを受け入れた。

 同行していたイギリスの超人連盟組織の長は、大英帝国への帰属により、それ以上の被害が拡大することを抑えることにした。


 

【追記】


 ヒュルトゲンの森は敗れ、亡命を希望してきた。本来なら本国に留まってほしかったが、彼女の足は大西洋へと向かった。




 

「予想とは、……あくまで予想である。机上の空論を出るものではない」 ~ある軍人の言葉。一説には東條英機のものとされている~

「想定は、できているはずだった」 ~山本五十六の言葉とされている~

 

 想定外。

 この数年。この中国の地において、この言葉を何度耳にしたかは定かではない。

 我らは、初戦に大勝し、状況は有利であると驕ったまま、ただの勢い任せに進軍を行った。

 成都を超えた当たりで、これ以上は手を伸ばすべきではないと考えるべきであったが、そこから先に打破すべき対象が存在してしまう以上は、手を緩めるべきではない。

 合理的な判断だ。だが、早期に打破できないのならばどうするべきか。考えておくべきではあった。

 結果として、我々は、都市と都市をつなぐ兵站こそ何とか機能させて入るものの、面で戦域を抑えているとは言い難し。

 考えようによっては、中華軍の神算鬼謀により中国奥地への誘い込まれたとみることもできるだろう。

 そこに待ち受けていたのは、中国の最高峰の超人。今飛将と今軍師。そして、それに従ずる者たち。その規模、物量は、こちらの予想を容易に超えてきていた。

 想定外。

 この言葉は、これからも長い付き合いになりそうだ。

 

 山下手記より抜粋(時期は不明)



「大日本帝国軍は、当初野戦装備で中国奥地に飛び込んだ。だが、そこは、高度に要塞化されたまるでトーチカのような村々が存在する、軍略と何より兵法に照らし合わせら造られた第二の長城であった。

 自然と、人工の連なる城塞群が、大日本帝国軍の進軍を大いに食い止めることになったのである。」

 ~ある国の軍事教本より~


「都市制圧には、どうしても市街戦を想定する必要がある。ただ、その制圧の主役たる歩兵戦力の消耗を軽減するためには、野戦視点の装備では足りず、あの新機軸で開発された豆戦車ですら、細い道を駆け巡ることはできない。視点の変更が必要だ。」

 ~ある開発者の日誌~



 ハー二号戦車

 小型で兵員輸送能力を有し、機関銃の斉射から歩兵を守るだけの防御力を有する車両を作成する。

 その無理難題は、計画の最初段階においてとん挫するようにも見えた。

 だが、陸軍の戦車開発能力と、海軍における護衛艦戦術、アウトレンジ戦法が合わさることで、その軽戦車は‥‥‥奇跡的に日の目を見た。


 ハー二号戦車。粒戦車と呼ばれたそれは、全長7m。車体重量8tという驚異の小ささでありながら、4門のMK42の斉射に1分間耐えるだけの軽ジュラルミン複合装甲を持ち、また、内部は簡易式の司令部として仕えるように徹底的に合理化が図られた。それは、潜水艦の構造と指揮系統から考え出された全く新しい戦車であった。だが、それを完成させるには2つ足りないものがあった。1個、200馬力もの出力を発生させる小型エンジンと、敵を捕らえるための照準装置であった。

 アメリカを、太平洋と大西洋から封じ込める共同作戦をドイツから持ち掛けられた時に、海軍はロケット技術を欲し、陸軍技研本部は当時としては最高峰のダイムラー製エンジンを欲した。それは、当時としては破格の単体で220馬力もの出力を発生させる化け物であった。そして、もう一つ、ドイツにおいて作成されたUボート用の連動型高速照準器であった。

 当時のイ型潜水艦などを代表とする攻撃型潜水艦には、それはすでに標準装備されていたが、それでも、陸軍がそれを求めたのは、理由があった。


 ドイツ製のそれが誇る、高度な連動性と隠密性その両立である。


 陸海軍は、この物資の調達の為に、外務省より信頼できる人物を当時ドイツの占領下にあったフランスに派遣させることを求めた。これに応えたのが、当時事務方の最高峰まで上り詰めてた白洲 次郎であった。

 彼は、まず満州に移動すると、最も信用できる護衛と合流し、一路パリへと飛んだ。

 その後を追うように、偽装工作されたハー2号戦車の試作機が海を渡った。


 その後の滞在は1年に及んだが、その成果はすさまじかった。


 そう、その決断の根底には、彼の進言も影響を与えていた。


「粒は、粒でも。米粒よ。これがなければ戦は始められんわ」 ~正式採用の際に誰かが発した言葉といわれる。ハー二型は、米戦車と呼ばれることも多かった~


「妻を連れてこなくてよかった。ひどく傷つくことになるだろうから。」 ~パリについた白洲次郎の言葉とされる。~


「左様。公官が些末なことに気を話ずらせていては、斬れるものも斬れぬからな」 ~その護衛の言葉とされる。仔細は不明~



 一官の進言


 現在の情報量にて、彼の凪いだ海に波風を立てる行動を起こすことはたやすいと考えられる。

 しかし、彼の隠し事は、これに留まることはない。

 その深層を暴きたいと小官は考えております。


 そのために、帰国までの一週間。ただ、その間の休暇をいただけたのなら、納得のいく成果も出してみせます。



「だが、適役など誰もいなかった。これにはボスもうなずかざるおえなかった。」 ~泉の魔法使いの言葉とされる~


「あら、男気は買ってあげるべきよ。あなたにはないものかもしれないけど」 ~発言者不明~



 

 機体の凝固について


 彼が授けた叡智の中には、今の技術では到底及ばない領域のものも存在した。

 一つに、気体すら液体に変えるてしまう、まるで魔術のような圧縮的な技術である。残念なことに、現時点の科学技術では、その行程を再現するには及ばなかった。

 ただわかったことが2つある。超低温と超高圧環境が必要であるということであった。

 現時点では、彼の液体水素の再現は魔術的な見地から可能となったものの、現時点において、量産化の見込はたってない。また、水素という機体からも使用方法は限られたものである。


 この試供品については、第一次世界大戦にて、参戦を決意してくれたオリジナル3の超人の一人。エアリーズの曲芸飛行の演出として、使用することにしよう。


【追記】

 事故が発生した。特に低空でのパフォーマンスを行う曲芸飛行においては使用は取りやめた方がいいだろう。


【追記2】

 エアリーズからの提言があった。また、その事故の状況と再現から、手段として仕えると認識。

 各員は知見を得た。研究に入ることにしよう。

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