0、4、8
ガッ、ガッ、、、
位置を確認する、ターゲット中心にして
0時、4時、8時。
素早く移動しろ。
お前らちゃんと位置につけよ、TYPEGだ。
貫通して弾当たって死んでも恨むなよ。
バーカ、こっちのセリフだ、タバコばっか吸って移動遅れると死ぬぞ。
もう俺は移動してますよーだ
ふんっ。
配置完了。
ここからは各自判断だな。
お前ら死ぬなよ
お前もな。
お前の方こそ。
ドゥゴーーーン!
音と同時に
腕、肩、胸に凄まじい衝撃が走る。
ドゥゴーーーン!
ドゥゴーーーン!!
0、4、8……
それぞれの方向から的確にアイツを捉える。
・・・
どうだ?
スコープからアイツを見る。
ドッゴーーーーン!
弾は?
貫通はしてない。
貫通してれば貫通先の建物などが多少は崩れる。
それクラスの威力だ。
アイツは弾が当たる度に大きくのけ反り、体が反転し、倒れる。
その度に起き上がる。
ドゥゴーーーン!
・
・
ドゥゴーーーン!
・
・
・
何発撃った?
何度倒れた?
何度起き上がった?
接近する。
銃を構えたまま距離を縮める、起き上がるたびに鉄の塊を放つ。
銃を持ち替える。
中距離用TYPEG対応マシンガン。
ボディハーネスはしてるか?
当たり前だろ
忘れたら腕が吹っ飛ぶわ
【TYPEG用衝撃吸収ボディハーネス】
TYPEG弾を中距離で連射するのは人間の体が耐えられない
そのための特殊装備だ
ズゴゴゴゴゴゴゴーー!
アキラが打ちながら近づく
【弾丸掃射時間制限10秒】
これ以上はボディハーネスをつけてても耐えられない。
0、4、8時。
この三方向から近づきながら順番に10秒ずつ打ち込んでいく。
コーイチ、こりゃやべーぞ
折るなよ。
そんなやわな鍛え方してねーよ。
ズゴゴゴゴゴゴゴーー!!!
物凄い衝撃が体の全てを襲う……
暴れる銃口を力尽くで押さえ込む
ユウイチさん、楽勝でしたわ!
嘘つけコーイチ
こっちから見てても必死の顔してたぞ
ズゴゴゴゴゴゴゴーー!
さすがユウイチさんだ
暴れる銃口をうまく操作している
とても四十肩には思えない
三人が全て打ち終わった
どうだ?
ズゴゴゴゴゴゴゴーー!!!
確認の前にアキラが再度撃ち始める
(嘘だろ?)
(そんな訳ない……)
アキラが撃ち終わる。
ズゴゴゴゴゴゴゴーー!
ユウイチさん?
コーイチ、
【撃て】
判断する間もなく俺は引き金を引いた。
ズゴゴゴゴゴゴゴーー
ズゴゴゴゴゴゴゴーーーー!
・
・
・
40秒後。
全ての弾は撃ち尽くした……
アイツとの距離は10m。
ガッーッ
目視する
破壊完了……
当たり前だろ、TYPEGの一斉掃射だぞ。
【目視確認、破壊完了】
これから最終確認に入る。
おい、一応ナイフ出しとけ。
バカか、TYPEGが効かないやつにナイフなんて意味ねーだろ!
そりゃそうだ。
最悪、直接回路のハーネスを切る。
あんなの相手にか。
Vibrateナイフは持ってきてるか?
一応な。
当たり前だろ。
念の為だ、装備しとけ。
俺は背中に装備していたVibrateナイフを手に持つ
超高速の微振動を繰り返し、厚さ10mmの鉄板もバターのように切れる。
ただ、体が……
ターゲットとの距離
3m。
2m。
1m。
最終確認完了。
終わった……
カキンッ
シュボッ
フゥゥ〜
終わったか。
お前タバコ吸うのはえーよ
『まずは一服だろ!』
その前に基盤確保だろ、普通。
『いやいや、見て分かるっしょ!
基盤も何もぐちゃぐちゃじゃねーかよ』
フゥ〜
【回収班要請済み、確認の為現場の物には触れるな】
『ほーら、言ったじゃん!』
『こんなの本部が全部やるだろ』
お前結果論で語ってんじゃねーよ!ただ一服したかっただけだろ!!
『まぁまぁ、任務は終わったんだから固いこと言わないの』
でも、今回のコイツはなんだったんだ?
ACSは全く歯が立たなかったし俺たちだって……
『うーん、難しいことは分からないっすわ。
あとは回収の後、本部の研究してる頭いい人たちが解析きてくれるっしょ』
【隊員、直ちにターゲットから離れなさい。距離50m】
『はいよー』
案外回収班早かったな。
そりゃTYPE-Aビークル使えるからな。
そう言えばみんな何できた?
俺は【Z1100】
俺は【ランクル70】
俺は【ケンメリ】
おぉーみんな渋いなー。
『でも、単車は俺だけか』
お前どうなるか分からないのに単車で来るってのが単なる嗜好だろ
『いやいや、なんかあったら単車は機動力抜群でしょ!』
『そう言ったらケンメリなんか絶対好きだからじゃねーか』
バカやろー、ケンメリは早いんだよ。
『Z1100だって早いわ!』
バーカ、ランクルが一番だろ!
なんせ何処でも。
【ASS、早く移動しろ】
『はーい』
あぁ。
分かったよー。
じゃあな!
死ぬなよ!
『なーに言ってんだ、四十肩直せよー』
飲みすぎるなよ!
ブォワーーーーーーン!!!!
ドゥルルルルッ!
ブルーーン!
それぞれの化石の音が夜に響き渡る。
永井さんまだ店にいるかなー。
まぁ行かなきゃな、まゆみのことも気になるしな、
アイツ……
その前にこんな機会はないからな。
少し遠回りして帰るか……
俺はZの鼓動を感じたくてアクセルを絞った。
夜の風が、気持ちいい。
エンジンの鼓動が、心地いい。
【普通ってなんだい?】
ふとあの男の言葉が頭をよぎる。
(知らねーよ)
普通?
そんなの人それぞれだろ。
俺にとっちゃこれが普通だな。
信号待ちでセブンスターに火をつける。




