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20.魔導書10

本日二度目の投稿です。

 

 よ・う・や・く!

 リディアとルーファスの想いが通じ合ったの!


 ビバ、聞き上手なアタシ!

 もうね、情景がまざまざと浮かぶくらい事細かに話してもらったわよ。ほら、こっそりのぞき見なんてできないからね、アタシ! 本だから!

 セシリアとリディアのおかげで、すっかり聞き出すのが得意になったわよ。ああん、楽しい!


 イケメンが懸命になってクドいているのよ。ウフ。

 コップを耳に当ててこっそり聞いているくらいの臨場感があったわ。つか、あれ、本当によく聞こえるようになるのかしら。今の若いコたちって、このネタ分かるの?


 ほら、アタシ、長らくずっと本だったじゃない? しかも、触れるのはオジイチャマなご当主サマじゃない? んでもって、用があるときしか接触がないのよ。つまり、潤いがないの。もうね、最近とっても潤っているわよ。


 そりゃあね、セシリアのおかげで今はカーライル侯爵家の次期当主とも触れ合えるようになったわよ。

 でも、それってギルバートじゃない?

 そうなのよ、腹黒次期宰相なのよ。


 アイツもアタシ(オネエ)に最初は戸惑っていたけれど、すぐに順応したわ。

 なんなら、アタシから情報を引き出したいときは、膝の上に置いてくれちゃうのよ。

「姉上がわたしの看病をしていたと聞き、あなた(魔導書)は感情移入したのでは? だから、わたしは庇護すべき存在という意識が根底にあり、強く出られない」

 言って、ギルバートは微笑んだわ。

 アタシはそんな安いオンナじゃないんだからね! 掌で転がされないわよ! ああん、格好良い!

 イケメンの膝枕よ、ひゃっほう! なんでも喋っちゃうわ!


 ギルバートはね、以前は身体が弱くて、今は宰相補佐の仕事で身動きが取れないから、ほかの人間を使ってあちこちの情報を集めていたの。

 あらやだ、密偵? 諜報員?

 スパイ、キタァァァァァァ!


 そんなこんなでいち早く情報を得ているのよ。国内だけじゃなく他国もね。アンタ、そんなのいくつのときからやっていたのよ。どんだけよ。

 あ、あれなの? 人生何周目かってやつ。今度はそれ? んもう、お腹いっぱいよ!


 リディアが聖女に祀り上げられてからは誘拐を警戒していたのよ。

 ゲームのシナリオでも聖女認定されたヒロインちゃんが誘拐されるわ。プレイヤーの選択によって、実際にされるか未然に防がれるかは変わってくるの。でもね、あのキャラのルートだったら誘拐されたいってプレイヤーは多かったわ。


 それはともかく、今はもうリディアがヒロインちゃんポジションじゃない? だからね、アタシもギルバートにはお告げをしておいたのよ。

 こういうとき、定期的にアタシとコミュニケーション取れるってのはイイわね。でもね、公爵家なんて、ほいほい潜り込めなんかしないのよ。いくら公爵夫人の弟だからって、こんな奥まった部屋にまで入ってくることができるギルバートってば、一体どんな手を使ったのかしらね?


 結論から言うと、誘拐事件は起きちゃうのよ。

 イチ早く情報を掴んでいたギルバートが警戒した上、魔導書アタシがリディアの誘拐計画の予言をしていたから万全の態勢だったのよ。

 そうしたら、魔導書アタシが誘拐されちゃったってワケ。

 んなアホな!






 さあ、いよいよ、大詰めよ!

 みんな、準備はよろしくて?

 つか、アタシの準備がよろしくないわよ! ナニよ誘拐って。

 ああん、みんな、最後まで応援よろしくね!


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