第五話 歓迎会の翌朝
第五話 歓迎会の翌朝
朝。
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暖かな陽射しが窓から差し込む。
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「ん……」
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リリスはゆっくりと目を開けた。
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「ここ……どこ?」
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見覚えのない天井だった。
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ゆっくりと身体を起こす。
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「えっ!?」
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自分が下着姿であることに気付く。
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「な、なんで!?」
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昨夜の記憶を辿る。
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歓迎会。
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美味しい料理。
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村人たちとの乾杯。
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果実酒。
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「……そこから先が思い出せない」
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恐る恐る周囲を見回す。
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広い部屋。
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床には毛布が何枚も敷かれていた。
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そこでは宴会の疲れからか、村の男たちが上半身裸でぐっすり眠っている。
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「えぇぇぇぇぇっ!?」
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リリスは思わず声を上げた。
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その中には。
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「バ、バンガさん!?」
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モリィの父であるバンガまで寝息を立てている。
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リリスは頭を抱えた。
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「なにこれぇぇ……」
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「昨日、私どうしたの!?」
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すると。
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「ふぁぁ……」
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バンガが目を覚ました。
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「おう、おはよう」
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「お、おはようございます!」
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「えっと……これは?」
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バンガは豪快に笑った。
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「歓迎会が盛り上がりすぎてな」
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「みんな酔い潰れたんだ」
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「リリスは果実酒を飲んだ途端、ぐっすり眠っちまってな」
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「女性陣が着替えを手伝ってくれて、そのままここで寝たんだ」
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リリスはほっと胸をなで下ろす。
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「そ、そうだったんですね……」
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その時。
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部屋の扉が開く。
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マーサが笑顔で入ってきた。
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「おはよう、リリスちゃん」
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「着替えは私たちが手伝ったから安心してね」
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「昨日は本当にすぐ眠っちゃったのよ」
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リリスは耳まで真っ赤になる。
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「うぅ……恥ずかしい……」
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マーサは優しく微笑んだ。
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「お酒は好きでも、無理して飲んじゃ駄目よ」
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「はい……」
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深く反省するリリス。
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その時。
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モリィが元気いっぱいに駆け込んできた。
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「リリスさん!」
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「朝ご飯できました!」
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部屋中に笑い声が広がる。
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リリスは照れ笑いを浮かべながら立ち上がった。
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「今度こそ、お酒はほどほどにしよう……」
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そう心に誓うのだった。
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第六話へ続く
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