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第五話 歓迎会の翌朝

第五話 歓迎会の翌朝


 朝。


◇◇◇


 暖かな陽射しが窓から差し込む。


◇◇◇


「ん……」


◇◇◇


 リリスはゆっくりと目を開けた。


◇◇◇


「ここ……どこ?」


◇◇◇


 見覚えのない天井だった。


◇◇◇


 ゆっくりと身体を起こす。


◇◇◇


「えっ!?」


◇◇◇


 自分が下着姿であることに気付く。


◇◇◇


「な、なんで!?」


◇◇◇


 昨夜の記憶を辿る。


◇◇◇


 歓迎会。


◇◇◇


 美味しい料理。


◇◇◇


 村人たちとの乾杯。


◇◇◇


 果実酒。


◇◇◇


「……そこから先が思い出せない」


◇◇◇


 恐る恐る周囲を見回す。


◇◇◇


 広い部屋。


◇◇◇


 床には毛布が何枚も敷かれていた。


◇◇◇


 そこでは宴会の疲れからか、村の男たちが上半身裸でぐっすり眠っている。


◇◇◇


「えぇぇぇぇぇっ!?」


◇◇◇


 リリスは思わず声を上げた。


◇◇◇


 その中には。


◇◇◇


「バ、バンガさん!?」


◇◇◇


 モリィの父であるバンガまで寝息を立てている。


◇◇◇


 リリスは頭を抱えた。


◇◇◇


「なにこれぇぇ……」


◇◇◇


「昨日、私どうしたの!?」


◇◇◇


 すると。


◇◇◇


「ふぁぁ……」


◇◇◇


 バンガが目を覚ました。


◇◇◇


「おう、おはよう」


◇◇◇


「お、おはようございます!」


◇◇◇


「えっと……これは?」


◇◇◇


 バンガは豪快に笑った。


◇◇◇


「歓迎会が盛り上がりすぎてな」


◇◇◇


「みんな酔い潰れたんだ」


◇◇◇


「リリスは果実酒を飲んだ途端、ぐっすり眠っちまってな」


◇◇◇


「女性陣が着替えを手伝ってくれて、そのままここで寝たんだ」


◇◇◇


 リリスはほっと胸をなで下ろす。


◇◇◇


「そ、そうだったんですね……」


◇◇◇


 その時。


◇◇◇


 部屋の扉が開く。


◇◇◇


 マーサが笑顔で入ってきた。


◇◇◇


「おはよう、リリスちゃん」


◇◇◇


「着替えは私たちが手伝ったから安心してね」


◇◇◇


「昨日は本当にすぐ眠っちゃったのよ」


◇◇◇


 リリスは耳まで真っ赤になる。


◇◇◇


「うぅ……恥ずかしい……」


◇◇◇


 マーサは優しく微笑んだ。


◇◇◇


「お酒は好きでも、無理して飲んじゃ駄目よ」


◇◇◇


「はい……」


◇◇◇


 深く反省するリリス。


◇◇◇


 その時。


◇◇◇


 モリィが元気いっぱいに駆け込んできた。


◇◇◇


「リリスさん!」


◇◇◇


「朝ご飯できました!」


◇◇◇


 部屋中に笑い声が広がる。


◇◇◇


 リリスは照れ笑いを浮かべながら立ち上がった。


◇◇◇


「今度こそ、お酒はほどほどにしよう……」


◇◇◇


 そう心に誓うのだった。


━━━━━━━━━━


第六話へ続く


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