↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
40/49

第40話 サーチマンのお披露目会

かんかんがくがく、紆余曲折ありながらも、

メアリの采配とヘレンの暴走気味の指示、そしてろぼみの献身的な働きによって、

穏健派はついに新商品サーチマンを完成させました。


その裏側はまた次回のお楽しみとして──

今回はいよいよ、サーチマンのお披露目会です。

メアリとろぼみの協力もあって、穏健派はついにサーチマンを完成させた。

そして今日は、その先行収録が第1スタジオで行われようとしていた。


三姉妹の前にヘレンが歩み寄ってきた。


「今日は私がディレクターを務めます」


「へえ、それはすごいね」と美咲。


「ええ、あのディレクターとは一味違う演出を期待してくださいませ」


ヘレンは胸を張って宣言した。


「いつものように、進行役と商品説明はメアリちゃん。

美咲ちゃんと紺ちゃんは全面アドリブで行きましょう」


「はい、それではスタート!」


◆


「美咲ちゃん、今日ご紹介する商品はこちらです!」


メアリの声とともに、おりずが商品を持って現れた。


「え?おりずさん?ヘレンさんだから?」


「はい、ここで問題です!」とメアリ。


「え?」


「おりずさんは何を持っているんでしょうか?」


「え?おもちゃの亀?」


「おもちゃの亀なのじゃ!」と紺が相槌を入れる。


「うんうん、おしいかも?」


「それじゃあ、亀のロボット!」


「亀のロボットなのじゃ!」


「亀のおもちゃのような亀のロボットのような──

正解はサーチマンです!」


「それではおりずさん、早速動かしてみてください!」


おりずはサーチマンを床に置き、数歩下がってコントローラーを手に取った。

サーチマンは亀のように歩き、そして停止した。


「あれ?止まったね」


「止まったのじゃ」


「うん。見てて」


すると甲羅の部分が緑色に光り、点滅を始めた。


「うわ?これ大丈夫なの?」


「大丈夫。見てて」


点滅が点灯に変わった。


「はい。終わったようなので、このモニターを見てください」


メアリは美咲にタブレット状のモニターを手渡した。


「何が写ってる?」


「うーん……これはレーダー探知機の画面のようだね……」


「ヒト、犬を散歩している人、ハト、にわとり?」


「なのじゃ」


「わかった。これは周囲の生き物を探る機械なんだね。

どうしてにわとりがいるかは不明だけれど……」


「そうなんです!サーチマンは半径5キロ圏内にいる生き物を探索できるんです!」


「どう、美咲ちゃん、ほしくなってきた?」


「確かにすごいとは思うよ。でも……微妙かな」


「微妙なのじゃ。動物の気配ならわしにもわかるのじゃ!」


「そこはふりでもいいから食いついてほしいんだけれど……」


メアリは少し肩を落とした。


◆


「ところで美咲ちゃんはさっき、亀のロボットみたいって言ったでしょ?」


「うん」


「ということは──亀はどこにいる生き物ですか?」


「え?まさか水中でも使えるの?」


「はい、そのまさかなんです。こちらをご覧ください!」


画面が切り替わった。


「え?ビーチにマーガレットさんとヘレンさん、何これ」


砂浜でマーガレットとヘレンがビーチバレーをしている。


「水着でバレーはまあいいとして……」


画面が切り替わり、今度は柔道を始めた。


「水着で柔道はやばいでしょ……」


「ん?寝技に入ったようですよ」とメアリ。


「そういう問題じゃないよ。うわっ、押さえ込まれているのにヘレンさんの顔がやばい。

ていうかサーチマンと関係ないじゃんこれ」


「もうちょっと見てて。あれ?静香ちゃんだ」


静香がサーチマンを持って現れた。

波打ち際まで近づくと、唐突にサーチマンを海へと投げ込んだ。


「お?海の方に投げ入れたよ」


「なのじゃ」


「うほほ!アジ、さば、ひらめ、イワシもいる!」


「どう?美咲ちゃん、サーチマンの威力はどうですか?」


「これはすごいね!ミエールくんと同時に使えばきっとおもしろいよ!」


「はい!美咲ちゃんお勧めの水陸両用サーチマン!」


「今回はマーガレットヘレン姉妹のグラビアセットで1万円のご提供です!」


「これはいいね。マーガレットさんのグラビアも評判いいし、姉妹でダブルだし」


「あたしはほしい!」


「はい、今すぐお電話くださーい!」


「はい!OKです!」


ヘレンの満面の笑みとガッツポーズと共に撮影は終了した。


ヘレンの満面の笑みは、穏健派の勝利と成功、そして彼女自身のディレクター業の手応えを物語っていました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。