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その後はアルテミスズ家の屋敷に招待されシャルルとナイトは夕食の時間までアルテミスズ父娘と会話を楽しむ。
若干1名は緊張状態が続き食事も味が分からず帰りは自宅まで送ると言われたが流石に死にそうだったんだのでシャルルは辞退し歩いて帰った。
次の日、シャルルとナイトは街の外にいた。
武器屋から修理の終わった愛剣と防具やを受け取り道具等を装備すると、ついでにナイトのために初心者用の剣と盾を買うと2人は草原に立つ。
「ドラゴンモドキ、大きいだけのトカゲだなブッチャケ!
メニュセット食ったろ?
あれの材料 (の1つ)だよ (たしか)…………。
ドラゴンモドキは弱くて御高いから狙い目なんだよ!
この時代じゃあ何て言ったかな、忘れたけど弱いから俺達みたいなビンボーハンターには美味しい仕事なんだよ!」
コモドオオトカゲのような見た目のマモノを狙ってシャルルとナイトは討伐を始めた。
初心者のナイトのために安全を考慮して2人で追い込んで出来るだけシャルルがトドメを刺すように立ち回る。
「コツは先に尻尾を狙うっだ!
尻尾を切られてバランスを崩してる間の一瞬に仕留めるんだ!」
「ん。」
「躊躇うな、その躊躇いが野生には関係なんか無いんだからな!
反対にお前が殺される事んなるって忘れるな!!
怪我で済むから、死なないからって心の安心は自分の死を招くんだからな!
マモノと野生と対峙してるって事を絶対に肝に銘じて忘れんな!!」
ナイトは危なげ無く岩に追い込んだりナイトがトドメを刺さないといけない場面でも忌避感なく出来ていたため本当に始めてとは思えない程にスピーディー且つスマートに熟すためシャルルはスポンジみたいに吸収するな〜と感心する反面、教え甲斐が無いな〜とも感じていた。
「よしッもう消費代もだいぶ浮くな!
ナイト、お前1人でやってみるか?」
「ん?
うん、まぁ。」
反応の乏しいナイトだったが反応とは逆にシャルルが言った言葉を、その意味をしっかりと咀嚼するように実感するように実践していた。
ナイトが1人でドラゴンモドキを討伐していると見た目はドラゴンモドキに似ているがワニより更に大きく全長50メートル程の明らかに異質なドラゴンモドキと遭遇する。
少し迷って戻ろうと後退ろうとした瞬間、ナイトに襲い掛かって来たためナイトは応戦するはめになった。
怒りにも近い感情を向けられ敵視されている事に疑問を浮かべるも聞く事も出来ず (せずに)、ナイトは巨体ドラゴンモドキと戦う。
しかしナイトの持つ初心者用の剣では分厚い巨大ドラゴンモドキの皮膚の鎧にはキズは、おろか刺す事も叶わず逃げの一手を取るしか無かった。
シャルルの目の届く範囲から消えていた事に遅れて気付くとシャルルは声を出しながら探し始める。
不意に茂みが揺れて武器を取り構える。
ガサゴソっと森から飛び出してきたのは小鳥の群れだった。
飛び抜けざまに糞を顔や体に落とされてフンまみれのシャルルはパッパッと手を振り泣きそうに溜め息する。
「最悪だぁ〜。
じゃない!!ナイトぉーーーどこだーーー?」
☆
そんなシャルルがナイトを見つけたのは数分後、身軽なサルやエルフのように木と木を跳び駆け登るようにして上空からキングドラゴンモドキの脳天に剣を突き刺す所だった。
「あいつは猿かよ………。」
切り傷や掠り傷、防具も酷く損傷し盾は半壊し更にキングドラゴンモドキの吐く酸性の攻撃で溶けていたり剣も刃毀れが酷くキングドラゴンモドキにトドメを決めた拍子に割れてしまい使い物にならない。
少しの間、ジタバタとして生き途絶えるまで頭の上のナイトは転げ落ちないように踏ん張っている。
バタンと力が抜けて地面に体が倒れるとナイトは滑るように降りてくるが口の近くだったため臭かったのか逃げるようにハイハイして大木に背を預ける。
「ナっナイト、お前凄いな。」
「疲れた」
「だ……だっ、だよな。
大丈夫か?」
「凄く……疲れた。」
「そっか、そうだよな。
あ〜〜あっ!
音キャンディ食うか?
クチに咥えて舐めてると自分の魔力に反応して音が鳴るんだよ。
朝買っといたんだ、すっかり忘れてたぜ!」
「音キャンディ?」
「おう!
指紋とかおんなじで人それぞれにも魔力の違いがあんだよ!
だから人それぞれで鳴る音が微妙に変わるんだコレが。
最初はビックリしたもんだよ、そんな……あっだから子供の時な!!
子供だしな!」
「うん?
わぁ………おいしい」
「良かったよ」
ナイトの討伐したキングドラゴンモドキは周囲一帯のドラゴンモドキのボスや親だと予想したシャルルは上機嫌に “こりゃ解体出来ないな〜” とボヤくとベルトバッグから取り出した狼煙筒を地面にセットして放つと視線がある所を見つける。
完全に動かなくなったキングドラゴンンモドキの尻尾が綺麗に切断されているのが見えてシャルルは小さく笑う。
「今日はウハウハだな!」
係員が来るまでの待つ間、音キャンディのメロディが2つ森に響く。
1つは熟れたように何かの曲を鳴らし。
もう1つは歪に不協和音を奏でていた。
その音に森の木々が風に揺れてリズムを取っているようにも、葉の擦れる雑音で消そうとしているようにも見えた。
===キングドラゴンモドキ===




