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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
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202/218

吾輩は本日午前中で仕事を切り上げたのである!


 7:00AM ダンプカーに轢かれて内臓が飛び出した夢を見る。

        あまりの苦しさに悶えて目覚めるも犯人は一緒に寝る美也殿。

        背骨をへし折るほど強力なベアハッグを決められていた。

        それにしてもいつの間に美也殿のベッドへ入ったのだろうか。

        寝る前に彼女を見たのは覚えているのだが……ハテ?

        (その直後失神させられカイロの代替品としてベッドへポイー)


 8:00AM 美也殿に捕まって学校へ連れていかれるのだけは勘弁。 

        彼女より早く仕事に出かけようと思うも発覚、追いかけられる。

        脱出まであと少しの場面で美也殿の足が我輩のボディにヒット!

        玄関から弾き出され、ゴロゴロ転がり道路へ飛び出してしまう。

        偶々通りかかったトラックにリアル猫ふんじゃった攻撃される。


 9:00AM 致命傷を負うも、なんとか脱出に成功した我輩。

        悪魔の脅威から完全に逃れられるまで息を潜めて身を隠す。

        

 10:00AM 辺りの安全を確認。

         憂さ晴らしの為、バイク屋へ。

         ところがまさかの店主不在。

         不愉快極まる罰として宇宙船みたいなバイクで爪を研ぐ。

        〝MHR900〟と記されており、隣にも同じ名前の奴が。

         こっちは相当古く、ゴム類を噛むと直ぐボロボロに。

         中から出てきた黄色い水が目に入り、痛さで転げまわる。

         腹が立ったから椅子の上へ一本糞を垂れておく。

         序にカチャカチャマシーンから英世を三枚頂いた。

         諭吉がゼロだった苛立ちでマシーンに向かってネコパンチ! 

         肩を脱臼、前足首を捻挫するハメに。


 11:00AM 今日は何となくついてないと思い、仕事をしないで帰宅。

         暫くしてバイク屋ゴミ虫の悲鳴が聞こえ、胸がスッとした。

         そんなに喜ばなくてもいいのに……

         朝早くから仕事したかいがあったな。


 12:00PM 小腹が空くも、家には今誰もいない。

         そんな時こそ病院マダムと思い、家を飛び出し彼女のもとへ。

         しかし玄関を出て直ぐマダムの運転する車にはねられる。

         後部座席から顔を覗かせるニヤが笑っていたような……。

         もう今日は一日家で過ごすことにしよう。



 ―― そして時間は流れ、時刻は夜7時 ――


 帰宅第一号は三河家住み込みお手伝いさん。

 とはいっても、寝るのは近所にある別の家なのだが。


 「只今帰りましたー! あ、美也殿は今日友達の家でお呼ばれするとか言ってたな。 御屋形様はまだ帰ってこないだろうし、殿に至っては向こうの家で……」


 「にゃ~んにゃ~ん……にゃーん」


 「うん? どうしたニャゴロー?」


  我輩の世話を含める家事全般を賄っている彼女。

  口は悪いが非常に便利な存在なのである。

  (決して褒める事はしないニャゴロー)


 「今日はやけに私へ纏わりつくじゃないか? ハハーンあれか? 私が買ってきた〝チャオブチュール〟を狙っているのか?」


 「にゃ~ん……」


 「ささ、こっちへおいで。 一緒にご飯食べよう」


 

 なんだかんだと我輩の面倒をよく見てくれるお手伝いさん。

 キサマに免じて今日の出来事は全て水に流すとするか。

 (完全に自業自得だがそれ等は一切無視)

 

 「おいニャゴロー、わたしゃお手伝いと違うからな。 殿の奥さんだからそこんとこ勘違いするなよ」

 

 「…………」

 

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