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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
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201/218

吾輩はカンパニーを設立したのである。


 前回危うくどこぞの食卓へと並ぶところだったニャン吉。

 運よく病院マダムにお持ち帰りされ事なきを得る。


 転んでもただでは起きない我輩達。

 自分を含めるニャー吉、ニャン太郎、ニャン吉の無毛四匹とこれからを相談。

 見た目が同じだと妙な親近感により新会社〝ニャートネイニャー〟を設立。

 全身の毛が生え揃うまで共同事業をすることとした。


 とはいえ、ヤツらのパラボラは非常に邪魔で目立つ。

 怪我をしていない我輩は少々足手まといに感じた。


 だが、モノは考えようである。

 それならば違う使い道を考えればいいのではないか?

 

 思い立ったら即実行!

 我輩は彼等を引き連れ商店街へ。


 途中、責任者が誰かで揉めるもガン無視。

 そんなモノ我輩に決まっておろう。

 キサマ等は今の状態を理解しているのか?


 パラボラアンテナを首からかぶっておるのだぞ?

 後方からの出来事には完全無防備なのだぞ?

 さらに言えば、カッコ悪くて恥さらし全開なのだぞ!


 しかしそこは野良。

 恥との概念を持ち合わせてはいないと見える。

 そのくせプライドだけは高い。

 

 社会人、もとい社会猫として一番使えない人種……いや、猫種だな。

 出来ることならリストラしたい層だろう。

 まったく……ブツブツブツ。


 こうして文句を言いつつも、仲良く商店街へ向かう醜悪な四匹だった。



 ―― 商店街到着 ――


 我輩達は今、肉屋近くの路地にいる。

 仕事をするにあたって、先ず肉屋へニャン吉のお礼参りをしようと企てた。

 酷い目に遭った報復業務を第一の仕事として出発するのだ。

 

 なんとか大陸ってTVで見たのだが、この国の人間はよくお参りをする。

 特に〝売〟のつく業種は顕著で、あらゆる場所に繁盛祈願をするらしいのだ。

 ※途中で美也にチャンネルを変えられたため、間違った情報をインプット


 それならば丁度良いではないか。

 お礼参りも〝参り〟の文字が入っているので意味は同じだろう。

 まあ、能書きはこれぐらいにして、そろそろ行動するとするかな。



 そして遂に戦いの時は訪れた!

 鼓舞で士気を高めて準備も万端!

 

 野郎ども!

 準備はいいか!

 我輩に続けえっ!


 路地裏から四匹は一斉に飛び出した!

 さあ宴の始まりだ!


 そんな中、足の遅いふりをして少しずつ隊列の後ろへと下がるニャゴロー。

 エリザベスカラーをしている為、前方しか見えない三匹は彼を気にも留めない。

 遂には肉屋手前電柱の陰へサッと隠れ、悟られぬよう身を伏せた。

 そこで成り行きをジッと見守る事に。


 ここから先はもうお分かりと思うが、カラーのせいで自由を失った猫達。

 即刻捕獲されて店の奥へ。

 暫く店内は無人となった。


 この隙に乗じて忍び宛ら冷蔵ストッカーへ侵入するニャゴロー。

 大型犬のウ〇コ程もあるサラミを咥え、今度は目にも止まらぬ速さで脱出。

 途中カチャカチャマシーンから2諭吉を確保、そのまま何処かへ消えて行った。

 この時バックではBGMに乗り、巨大な高音域ノイズが三回奏でられる。

 それはまるで猫の断末魔のような……


 それは置いといても、思いのほか儲かりましたねぇ~。

  

 

 


 

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