第一話 喧嘩
レオンは金髪ブルーアイの15歳の好青年。身長は180㎝で、肌は白い。性格は仲間想いで、情に厚い。冷静であり、賢さも兼備している。名家出身者でもあり、実力は折り紙つきである。彼は言わばエリートなのである。しかし、それが彼にとって、大きな重圧ともなっているのも確かである。したがって、≪HEROES≫に入隊することは、彼にとって新たな挑戦でもあり、使命でもあるのだ。とは言っても、彼も幼いころから立派なHEROになることを目標にしているため、重圧よりも期待に胸躍らせていた。そして、今日は≪HEROES≫入隊式の日である。彼は家を勢いよく飛び出した。
<グラス平原>
ここは、≪HEROES≫本部の眼下に広がる平原である。質の良い芝が、地平線の先まで生い茂っている見晴らしの良い平原である。ここに世界中から≪HEROES≫に入隊の決まった者たちが、集まっていた。レオンも当然、この平原に来ていた。
レオン「さて、この中に面白そうな奴はいるかな?」
レオンは、ここにいる者たち全員実力者であることを知っていた。だから、どのような能力を秘めた者がいるのか、とても興味を持っていたのだ。すると突然、近くで爆発音が鳴り響いた。
ドガァーン!!
レオンはすぐさま爆発が起きた場所へ駆けつけた。するとそこには、睨み合っている男が2人立っていた。そして、彼らを囲むようにして見ている野次馬たちがいた。レオンは近くにいる野次馬たちに、どのような状況なのかを尋ねた。
レオン「どうなってるんだ?」
野次馬A「知らねーよ。こいつらいきなり喧嘩を始めやがったんだ。理由はわからねー。」
野次馬B「もしかすると、腕試しかもな?」
レオン「腕試し?」
野次馬B「アンタも知ってるとは思うが、ここには世界中から猛者どもが集まってきてる。だから、他の連中がどれだけの力を持ってんのか、試そうとする輩がいてもおかしくはない。そうだろ?」
レオン「なるほど。(面白そうだ。この2人の実力、見させてもらうとするか!)」
レオンはそう思うと、2人の戦いを観戦することにした。
野次馬C「ああそうそう、左の厳つい男は<ゲノム>って言うスラム街出身のリオ。暴君としてその街では恐れられてたらしいぜ。」
レオン「へぇ。」
野次馬C「で、右の短髪の男は、ヒートって呼ばれてる奴で… 実力はわからねー。今日初めて聞いた名前なんだ。情報がなくて悪いな。」
レオン「いや、名前がわかっただけでも有難い。てか、お前すごいな。聞いてもないのにスラスラ情報教えてくれるなんて!」
野次馬C「いやー、そうっすか?俺、凄いっすかー?照れちゃうなーでへへへへ。」
レオン「…。(こいつヤバいな。)」
レオンがそんなやり取りをしていると、長い間睨み合っていた2人が遂に動き出した。
リオ「貴様、調子に乗ってんじゃねーよ。殺されたいのか?」
ヒート「へっ、お前こそ死にたいんじゃねーの?俺にケンカ売るなんてな!」
リオ「ふん。ほざけカス。すぐにあの世へ送ってやるぜ!」
ヒート「やれるもんならやってみろよ?」
リオ「糞がぁ~!!喰らえ<牙王>!」
リオは怒り狂った獰猛な獣のように、殺意を剥き出しにしながらヒートに襲い掛かった。
ヒート「化け物かよこいつ!まあ、面白そうだぜ!<痺火>!」
ヒートはリオがギリギリのところまで近づくのを待ってから、銃を撃つかのごとく右手から火の弾丸を数発放った。
リオ「!!」←目を見開いた。
ドンドンドンドン!火の弾丸はリオの体に全て命中し、リオは数m後方に吹き飛ばされた。
ヒート「へっへっへ!見たかこれが俺の力だ!」
ヒートは勝利を確信していた。
野次馬A「おっ、決着がついた!」
レオン「いや、まだだ!見ろ!リオって奴が立ち上がっるぞ!」
野次馬B「本当だ!」
リオは既に立ち上がっていた。痺火を受けたことが嘘かのように仁王立ちしている。
ヒート「ん?立ち上がったか。まあ、あれでやられちまったら面白くねーしな。」←やや焦り。
リオ「貴様、俺を本気で怒らせたな… 許さん!<百獣王>!!」
ドワーン!リオが金色に光だし、髪が風で逆立った。辺りには、恐怖にも似た威圧的な波が広がった。野次馬たちも並々ならぬ恐怖を感じていたが、一番感じていたのは言うまでもなくヒートである。
ヒート「ちっ、こいつはマジもんの化け物だぜ。だが、なぜだろう。燃えてきたぜー!」
レオン「…!(あいつ、笑ってやがる。これはすごい奴らを見つけたぞ!)」
リオの威圧に対しても笑って応えるヒートを見て、レオンはニヤリと笑った。自分のライバルまたは、仲間を見つけたと思ったからだ。
リオ「貴様、最期に言い残すことはあるか?無いなら今すぐ殺してやるよ!」
VS
ヒート「何を言ってんだ?やられるのはお前の方だ。覚悟はできてんのか?」
リオとヒートの喧嘩は最終局面を迎えた。勝つのは果たしてどっちだ?
続く…




