003
部屋の中は、カーテンから漏れる明かりで薄暗い。電気をつけようにも今は電気が通っているはずも無くそのまま部屋の奥へと進んでいく。
歩くたびに床がギシギシと鳴る。暗い部屋から手探りで机を探す、机の引き出しを開け中から懐中電灯を取り出す。そして、明るく照らし出された部屋はまさに惨劇だった。割れた窓ガラスが部屋に散乱し、本棚は倒れてしまっている。割れた窓から入ってきた砂と埃が布団、机、床に積もっている。
いつもとは、違う。今までとは全く変わってしまった自分の部屋に、やはり僕は驚きを隠せない。
その時、体が持ち上がるほどの揺れが襲ってきた。大地が鳴き、カーテンが揺れ、突風が部屋に押し寄せてくる。
ここにいては、危険だ。
そう思いここまできた。
避難しなければ。
部屋の中を、使えるものはないかと探し回る。
大した物は無かったが、目に入った物を鞄のなかへ詰めていく。
大きく、重くなった、リュックサックを背中に背負い懐中電灯を右手に部屋を出る。
一回に戻り、入れないリビングの横。壊れていない扉を見つけ中に入る。
食器が割れ、床に散らばっている。
扉の外れた棚から丁度良い大きさの水筒を取り出し、倒れている冷蔵庫からお茶の入ったペットボトルを取り出す。大きく歪んだキッチンに水筒を置き、お茶を水筒の中に入れていく。
お茶の入った水筒と残りのお茶の入ったペットボトルをリュックサックに詰め、玄関へと足を進める。
家の外にでると、初めに出た時とは違う光景が目に映っている。
瓦礫の位置が変わったのか、それとも家の向きが変わってしまったのか。どちらとも無い事もなさそうだけど。
考えても無駄だなと覚悟を決める、ふうと呟き僕は足を進めることにする。
さて、避難場所は学校だから―
あっちかな、どうだろう-




