004
あれから、小一時間程歩いているのだが一向に学校に着かない。
おかしいな。
最寄の学校は、俺の通っている【東中】だ。1時間も歩くなんて事はない、遅くても20分もかからない筈だ。しかし、そうなるとやはり道を間違えたという事になる。
くそう、道を間違えたか。
舌打ちを打ち横倒れになったマンションの壁を蹴る。軽く蹴るには余りにも迫力のある破砕音と共に、マンションの壁に穴が開く。少し焦り周りを見渡すが誰もいない、その事に少し安心するがまあ、な。と呟く。
全てが終わってしまった世界に。人類は自分しかいないかもしれないこの世界に。壊れてしまった世界に、もう何も怯える必要は無いのだろう。
俺が、何をしようが誰も咎める者はいない。自由だ。
学校も、塾も、勉強も、面倒臭いことは何もない。自由だ、俺は自由だ。
ははは・・・・。
あれ?
おかしいな、何で涙が・・・。
・・・・。
悲しいんだ。俺は、一人だなんだ。これから死ぬまで一生、誰とも話すことなく、この灰色の悲しい世界で。一人ぼっちだ。
自由になりたい、面倒臭すぎるこの世界にそう願った。願ってしまったんだ。俺が願ってしまったから、この世界はこんなに。
俺が、願った世界はこんな世界じゃない。もっと平和で、皆が笑っていられるような、そんな世界が―
しかし、叶ったものはもうどうする事もできない。
俺の、願いは叶った。だが、その代償は余りにも哀し過ぎる。
俺は、右手で涙を拭うと落としていた顔を上げた。
ここで、挫けてはいけない。
一人だけの、俺だけの世界。それは、辛くそして長い道のりであろう。
だが、そこで諦めてはいけないと思う。俺が願ってしまったせいで、こんな事になったんだ。だから俺は、その責任を―「生存者ー、生存者がいたぞ!!」
?!。
「おい君、大丈夫か!!」
?!?!。
「おい、返事をしろ!。・・・・応答ができないまでにショックを受けているのか・・・!!」
突如現れた人に俺は驚き、そのショックと、一人ではないという安心に。気を失ってしまった。
◆
「よう、目が覚めたみたいだな」
俺の、横に座っている男がニヤニヤと悪そうな笑みを浮かべそう言った。
目が覚めると瓦礫に塗れた廃墟に横たわっていた。
周りには、泥や埃で草臥れた服を着た人たちがせっせと瓦礫の撤去をしている。その中には、見知った顔もちらほら。
ここは―
僕は、ニヤニヤと笑みを浮かべる気持ちの悪い男に尋ねた。男は喜喜とした表情で応えた。
「ここかい―
ここは、避難所だよ
もう、何人もの人がここへ避難してきている。
僕は、逃げ遅れた人はいないかと辺りを捜索していたんだ。
そして僕は見つけたんだ。
ただ一人生き残ってしまった、哀しい哀しい生き残り君を」
完
皆様、いかがでしたでしょうか。
中学生の少年の悲しい(恥ずかしい)お話。初めて書く小説ということで至らない所もあったと思いますがどうかいかがでしたでしょうか。
今回の作品は、ある日突然終わってしまった世界を舞台に、少年少女が前を向き新しい物語を紡いでいく、そんな物を想像しながら書いております。基本設定は中学生。現役の彼等がきっと面白いお話を生み出してくれると僕は、信じております。
修正などもしていき、少しでも皆様がたの読みやすい物語を書いていきたいと思います。
感想、批判どんどんお待ちしております。
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