数々の思惑が絡まり合い、物語はセブンスソードのその先へ。
いくつもの組織が動き出していた。ある者たちは新たな時代のために。ある者は己の享楽のために。ある者は亡き者との約束を果たすため。
そして、ある少年は世界を救うために。
すべては繋がっている。そして進んでいくのだ。
これから起きる大事件へと。
ここからが新たな始まり。
剣を取れ。
未来に虹は架かる。
そのために、現代で雨を斬れ。
数々の思惑が絡まり合い、物語はセブンスソードのその先へ。
物語は、少年から始まる――
第一章 繋がり出す線
セブンスソードは終わった。もう一人の俺との最後の戦いも終わり、俺たちは現代に戻っていた。
それから数日後。
気付けば、空を見上げている。
なぜだろう。
そこに、なにかを探すのは。
「聖治君! ボール!」
「? おお!」
サッカーの授業中、クラスメイトからのパスを受け前線を押し上げる。すぐにパスを出しクラスメイトがゴールを決めてくれた。
「ナイスー!」
よし! これで勝ち越しだ。ゴールを決めてくれた男子は近くの仲間とハイタッチし敵チームのみんなは悔しがっている。俺だって内心でガッツポーズだ。
そこで、ふと気づく。
気づけば、空を見上げていることに。青い空に浮かぶいくつもの白い雲。そこにはなにもないのに。
ただ、それを見つめていた。
授業後教室で体操着から制服に着替えていく。チームはあのまま勝てたので気分がいい。アシストは何度かしたがゴールは決められなかったな。でも勝てたのでなによりだ。
「聖治くんお疲れ様、大活躍だったね」
「ん?」
そう声を掛けてくれたのは織田力也だ。体操着を脱ぎつつこちらに近づいてくる。力也は体が大きく身長は180㎝を超えている。ていうか、
「あれ、体大きくなった?」
以前に比べ体つきが違う気がする。全体的に筋肉質になったというか。腕の膨らみが明らかに違う。
「はは、最近ちょっと鍛えてて」
「へー」
もともと力也は体が大きかったからな、鍛えるのはぜんぜんありだと思う。力也の持つスパーダ、グランを扱うのに力は要らないとはいえ筋肉はあって困るものじゃないし。
「とはいっても俺はアシストばかりだったけどな。力也は……あんまなかったか」
力也はゴールキーパーだったが敵からの攻撃がなかなか来なかったので出番はあまりなかったんだよな。
「けっ、それは俺が頑張ったからだろうが」
不満そうな声が近づいてくる。振り返ればそこにいるのは銀髪の悪友、皆森星都だ。汗拭きシートで体を拭きつつ不機嫌そうに目を細めている。
「ゴールばかり目立つがサッカーはチーム戦だぞ、だっていうのになんで俺のディフェンスは評価されねえんだ、ナイスカットだっただろ。同じくらい勝利に貢献したんだぞ俺は」
「まあまあ、そうすねるなよ、分かってるやつはみんな分かってるって」
「意味ねーよそんなの、人気ってのは分かりやすいやつしかなれねえんだからよ」
「そんなに気にすることか?」
「当ったり前だろ! 隣じゃ女子がバレーしてたんだぞ、俺だって注目されたかったわ!」
そういうことかよ、ほんと相変わらずだなこいつは……。
「俺はちゃんと見てたぞ。ナイスって声も掛けた」
「僕もちゃんと見てたんだな」
「聞こえてたよ、どうもな」
元気出せって、俺たちの声援じゃ慰めにならないかもしれないけど。
「二人も見てたんだ、ならそれでいいだろ。あと俺にもくれよそれ」
星都から汗拭きシートを強奪し腕を拭いていく。
「お前なあ……、ったく、俺だって活躍したいんじゃー!」
そう叫びながら星都は席を立ち上がっていた。みんなが見てくるから止めてくれよ恥ずかしい。あともう一枚くれ。
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