目覚めの時は決意と共に
今回は2話連続でした!
「……ぐっ、シ、シーア。」
「!?ソルト!」
ソルトがゆっくり目を開けシーアを見た。
「私が、守るから!!」
涙を浮かべ叫ぶシーア。
ソルトは血でぬれた手でバックを開け、中からリボンの付いた包みを取り出した。
「シーア、これを…。」
「?」
ソルトは血の付いた包みをシーアに手渡す。
「婚約の…証…。」
「!?…なんで今…。」
「それをもって…逃げろ…俺が…時間を…。」
ソルトが決意を込めた瞳でシーアに言う。
「…いや……ソルトを、置いて、いけない。」
シーアが首を振り、涙を流す。
「行くんだ!……俺を…置いて!」
「いやっ!…私が、ソルトを守るの!」
子供のように癇癪を起し駄々をこねるシーア。
「グガアァァァ!」
怪物がもうそこまで迫っていた。
「無理だっ!」
「!!?」
ソルトが叫び、シーアが驚く。
「シーアじゃ無理だ……逃げてくれ……お願い…だから。」
ソルトが悲痛な顔で言う。
「グガアァァァァァァァ!!!!」
怪物がもう目前にいる。
「ぐっ。」
「!?」
ソルトはシーアを引き離し、力を振り絞って立ち上がり怪物と対峙する。
「ググワワワワアアアア!!」
もう勝利を確認しているのか、今までと違った咆哮をあげる怪物。
「はぁ、はぁ、シーアが、逃げ切るまで、死んでも、死なねえぞ、俺は。」
ソルトは精一杯腕を広げ、決意の籠る眼で怪物をにらむ。
「…うぐっわだしが、よわいがら…村で、なにも、じながっだがら…。」
「シーア…そんなことは…ない。シーアがいたから…みんな…頑張れていた…だから…みんなのためにも…這いつくばってでも…逃げろ!!」
怪物が槍を持った腕を振り上げた。
「うぐっ…うぐっ…。」
ようやくソルトの頼みが届いたのか立ち上がるシーア。
「……ふぅ。」
それを見て安堵のため息をつくソルト。
「さぁ、きやがれ怪物!もうなにも思い残すことはない!村一番の漢の意地を見せてやるっ!!!」
「グガアアア!」
ソルトが言い終わると同時に槍が振り下ろされる。
「(さようなら村の皆。さようならガト、ジャニアス。さようならシーア。)」
「ソルトッ!!」
「なっ!」
シーアがソルトを突き飛ばし、怪物の槍がシーアに振り下ろされた。
「シーアああああああああああああああああああ!」
ソ ル ト 防 衛 中




