535話 配下たち(下っ端)
アルと小人族の地下都市建設はかなりのペースで進んでいるが、大陸全体の人口が10億人もいる事で全く足りていないのが現状である。
小人族は、各地に地下都市建設を必死で行っているが、各種族から弱者=小人のイメージが定着している為に小人族に従う事を良しとしない者達が多く出てきている。
各種族内でも従う者と従わないもので分裂している。
この従わない者達の受け皿となっているのが,王が率いている軍団であった。
この軍団は、王を頂点に強者順となっている為に各種族に分かりやすく、自分たちの能力に酔っている者も多い。
アル達は、大陸中央が本拠地であった事で地下都市建設も中央から建設している。それを西と東に広げて行っている。
その為にどうしても西と東は建設が遅れがちであり、トラブルも多い。
特に小人の指揮に従わないものも多く、アル達が、問題解決に動く事が多くなっていた。
小人「すいません。又問題が出てしまいました。」
アル「気にすんな。どこでも問題は出てくる。いずれ問題も無くなる。」
小人「ホント困りました。やはり小人族というだけでいまだにバカにする者が多いんです。」
アル「小人族も銃を持つようになったんだ。従わないものには制裁を加えていくしかないだろう。」
小人「そうなんですが、小人族の多くの者達は躊躇しています。」
アル「それはダメだぞ。今の種族たちは、ゴネれば話が通ると思わせては危険だ。それでなくとも地下都市の生活になれば小人族の支配下に置かれるのだぞ。地下都市に入ってからでは遅い。今のうちにきちんとした立場を示さないとな。」
小人「そうですね。見回り役と、内向きに分けて行きます。どうしても向かない者がいますから。」
アル「アハハハ、そうだろうな。」
西の建設現場の近くの町で小人と王の配下が鉢合わせとなってしまった。
小人はワイバーンに乗り武装している。王の配下は、10人程度の集団であった。
配下「おい、そこの小人止まれ。」
小人「何ですか、いきなり。私は忙しいんですよ。」
配下「おー、ずいぶんと生意気な小人だな。よしその生意気に免じて半殺しで勘弁してやる。」
配下の者が突然小人を殴りつけるが、小人も配下の動きを察知していたのか上手く避ける事が出来た。転がりながら避けた小人は懐から銃を取り出していた。
小人は集団と距離を取り銃を構えた。
配下「おー、すばしっこいな。」配下の者は目で合図をすると小人をぐるりと囲んでいく。
小人は、今は一人だが、3人で組んでいる事で騒ぎが大きく成れば気づき応援に来るだろう。
小人「何ですかいきなり、私は地下都市建設の監視員です。分かります。私に手を出すと地下都市の居住はできなくなりますよ。」
配下「はっ、そんな事か我らも地下都市を建設しているのでな。全く問題ないぞガハハハ。」
配下2「やっぱり小人は弱者だ。拳より言葉の方が先に出ているからな。」
配下3「アハハハハ、そうだな。」
「「「「「アハハハハハハ」」」」」
小人「何が目的ですか。」
配下「目的だと、お前を半殺し、いや殺すことが目的だ。ガハハハハハ。」
小人「そうですか、では反撃します。」
パン、パン、パン、パン、パン、パンと6発の銃弾を撃ち込んだ。
一人2発で3人を倒していた。
だが後7人もいる。配下の者達は一瞬怯んでしまったが、獣の弾丸が切れたと思ったのか小人に襲い掛かるが、小人から又、パン、パンと2発撃ち込まれた。
小人「あなた達馬鹿でしょう。弾の数ぐらい数えましょうよ。それに銃が一丁だと思わない事ですね。」
小人は、懐から2丁めの銃を取り出して見せていた。
そして銃声に気付いた他の小人たちも駆けつけてきていた。
小人2「大丈夫かー。」
小人「何とかなったよ。それより10人を拘束してよ。私は敵が動いたら撃つから縛り上げて。」
小人2「おう了解。」
小人3「俺も手伝うよー。」
小人たちは、ロープで縛り上げる事はしなかった。小人はマジックバックから手錠を取り出していた。
その手錠を10人の両手に嵌めると次に10人を連結するように手錠で繋げていく。一人も逃がさないようにだ。
町のやじ馬たちは、まさか小人が一方的に勝利するとは誰も思わなかったようで、皆がポカンとしている。
この配下10人は、王の配下であるが下っ端たちである。
王の名を借り町で好き勝手にやっている者達であった。
その為に町の者達は嫌っていた。ざまーみろと舌を出している者もいる。
だがこの下っ端にも仲間がまだいる。
小人に拘束されていまったが、その時応援が来てしまった。
配下10「おりゃどけどけ。俺様のお通りだーーーー。」
小人「ぷっ、俺様のお通りだー、だって。プッ。普通自分で俺様って言う。」
小人2「プっ、笑ったら失礼だよ。少し頭が足りないだけなんだから。プッ。」
小人「二人とも今はそんな話している場合じゃないでしょう。」
配下10は、引き連れて来た者達と一緒に小人に襲い掛かる。話など最初からするつもりも状況を確認するつもりも無いようで、只小人に襲い掛かって来た。だが小人には銃という武器があり。配下10とその部下5人は小人たちの銃で道端に転がる事になってしまった。
配下10「いてよー、いてよー。」
配下11「痛テーーー、てーーーー。」
小人「これだから脳筋どもは嫌なんだよー。」
小人2「まぁまぁ、落ち着いてどうどう。」
小人「落ち着いているよ。それより道の真ん中をいつまでも占領できないから場所を移そう。」
小人たちは、小人たちが所有する建物に配下16人を連行していく。
そして、16人は一応治療されていた。
だが16人は、まだ知らない。この小人たちがどれほど恐ろしいのかを知らない。
小人たちは、地下に連れて行くと行動を開始する。町のごろつきではないと思っているのか、出身地を確認していく。一応種族も確認していくが見た目で分かる事で、配下の者達は威勢が良くなっていく。
配下5「往々、俺たちを解放しとやーさもないと後で後悔するぞー。」
配下8「早く、解放しろーー。」
小人「しませんよ。大事な大事な実験台ですよー。」
小人2「だよねー、フフフフ」
小人3「久しぶりだねー楽しみー。」




