528話 戦闘中
アルは、今虎人族の大きな町に来ていた。
以前に訪れた事のある町であったが、その様相は全く違う物となっていた。
アル「何だこれ、要塞だな。」
そう今の虎人族の町は、町ではなく要塞のように外からの侵入を拒んでいた。
門前でアルは虎人の兵士に向って中に入る交渉をしたが、拒絶されてしまった。
拒絶だけでは収まらず、アルと兵士の間で揉めてしまう。
アル「いい加減にしろ、殺すぞー。」
兵士「あ”-、たかが中人の分際で殺すだとー。ヘッ、面白いやってみろ。」
兵士2「殺せー、殺せー、中人を殺せー。」
兵士の虎人は、アルに斬りかかった。
アルは、余裕で剣をかわして殴りつける。殴られた虎人の兵士は、20Mほど吹っ飛んでいた。
「「「「・・・・・」」」」」
アル「どうした。口だけ兵士。」
兵士「クソー、俺は強いんだー、誰にも負けない。」
兵士は、気合を入れなおしたのか、ひと回り体が大きくなっている。
兵士「うおおおおおーーーー。」
兵士は雄たけびを上げながらアルに斬りかかるが、アルはステップを踏むように華麗に避けている。
兵士「何故だー、何故当たらないんだー。」
アル「実力が違うからだ、そんな事も分からないのか、お前弱いなー。」
アルは兵士を煽っている。その為に兵士は冷静な判断も出来なくなっている。兵士の攻撃が攻めあぐねていると周りにいる兵士が加勢に入って来た。
通常では、プライドの高い虎人ではありえない事だが門前という事もあり兵士が加勢に入ってきたのだ。
アル「おー、加勢かいいぞいいぞどんどん加勢に入れ。お前らが弱い事を証明してやる。」
アルのあおりに乗ってしまう虎人はやはり脳筋の集まりなのだろう。どんどん加勢に入るが全くアルに触れる事が出来ない。アルも一人を相手にするよりも多数の方がやり易い、一人であれば躱すだけしかできないが、多数出れば多少殴り殺しても問題ないからだ。
アル「おらぁ、行くぞ。」ボコボコ
この門前の争いに中の者達も気づき応援にやって来る。そして応援部隊が100人程になった頃からアルの反撃が始まっていく。
今迄は防衛が主体であったが、ここからは攻撃が主体に切り替えていく。
アル「フン、これだけ集まっても俺にかすり傷一つ付けられないのか。虎人とは口だけだな。」
アルの挑発に怒りが頂点へと達している虎人たちは、もはや誰も止める事はできないだろう。
アルに挑む虎人たちは、殴り倒されていく。
虎人「鎮まれーーーーー。」
一人の虎人が大声で叫んでいた。
そして虎人たちが、静かになっていく。
虎人「鎮まれー、何事だ。門前にて争いとは何事か。」
兵士「頭、門前で喧嘩を売った中人に制裁を加えていた所です。」
虎人「あ”あ”-、制裁だとどう見ても制裁されているようにしか見えんぞ。」
兵士「あ、えっ、・・・・・・」
虎人「おい、そこの中人何しに来た。」
アル「何しにきただと。お前らに制裁を加えるために来たんだよ。止めるな馬鹿が。」
虎人「お前、考えてものを言えよ、自殺志願者か。」
アル「お前こそ、偉そうに弱虫なら黙っとけ。」
少し冷静な虎人だったが、やはり虎人であった。
アルの言葉で怒りMAXとなったようで門の上から飛び降りてアルに斬りかかっていく。
だがアルは、その頭と言われて者を渾身の一撃で応戦する。アルの一撃は頭の腹にめり込んでいた。
そして頭は、崩れ降りた。
兵士「か、かしらーー、」
そしてアルは、崩れ落ちた頭の頭を思いっ切り踏みつけた。 グシャっという音と共に血が飛び散っている。アルの動きがそこから変わっていった。
もう遊んでいる時ではなく。虎人たちを殲滅する動きに変わっていた。
兵士「なな、何なんだこいつは。」
数十分後、門前の兵士たちは皆殺されていた。
門の上から見ていた兵士は慌てて奥へと引いていく。
誰も居なくなった門を悠々と通り向けて町(要塞)内へと入っていく。
門内では外の騒ぎで掘戸が集っている。そこへ中人が現れたのだ。中の虎人たちは、大慌てになっていく。
兵士が負けた事で中の虎人たちは、誰もアルに対して向かっていく者はいない。
ゆっくりと歩いていくアルに虎人たちは道を開けていく。
アルは歩きながら、ここに来た目的を話していた。
アル「虎人たちよ、俺に領地から強奪した食料を取り戻しに来た。お前らは盗賊だ。」
「「「「・・・・・・・」」」」」
そこに虎人の精鋭部隊が駆けつけた。
虎人兵「かかれー。」
駆けつけた虎人の兵は、言葉を交わす事もなくアルに襲い掛かる。
アルの予想通りなのか、兵士たちを殺していく。
指揮官は、アルの戦闘能力に驚いているのかすぐに応援部隊を呼ぶように指示を出していく。
だが、其れも焼け石に水とばかりに殺されていく方が早い。
アル「おう、もういないのか。俺は暇だぞー。」
虎人兵「・・・・・・くっ、俺様が相手をしてやる。」
ここでやっと隊長らしきものが有るの相手をするようだ。
この隊長は、アルの実力をきちんと理解できていた。自分では敵わないと判断が出来る人物であった。その為に相手をするにしても防衛を住体として戦うっていく。少しでも時間稼ぎをする為であった。
アル「攻撃しないと勝てないぞ。」
虎人兵「・・・」
そうこうしている内に応援部隊が到着する。アルは、今迄構っていた虎人兵を殺した。
アル「遅いぞ。」
隊長「クッ、貴様虎人を殺したことは楽に死ねると思うな。」
隊長が率いている部隊は、100人程であった。
隊長は、一斉に攻撃するように指示を出していく。
隊員達は、信じられない表情であったが命令には服従していく。だが隊長の判断は正しかった事が30秒後に理解できた。
アルの強さが分かったからであった。
隊長「一斉に槍で突けー。」
隊長の支持にしたが攻撃するが、アル一人に全く攻撃が当たらないのだ。
隊長「なんて動きをするんだ。普通ならば100回は死んでいるぞ。」
アル「実力が違うんだよ。それより強奪した食料を持ってこい。無ければこの町の全ての食料を持ってこい。」
戦闘中にも関わらず、アルは隊長に用件を伝えていく。




