518話 宣戦布告
数日後
バンパイア族の隣地にアル中人族では、中二病たちが激論を交わしていた。
その内容は聞くに耐えないものであり、中二病とは恐ろしい病気であることを認識させていた。
中二病者「僕の彼女のメロちゃんに手を出すなよ。」
中二病者2「何を言っているんだ。メロちゃんは、みんなのものだぞ。」
中二病者3「アイちゃんは、僕のものだー。誰にも渡さないぞー。」
中二病者4「フフフフフ、女は全て俺様のものだーーーーー。」
中二病者5「バンパイアを滅ぼせば全て我らのものになるんだ。問題ない。」
中二病者6「フッ、カノン待ってろー。俺が助けに行くからなーーー。」
中二病たちは、かなりの思い込みと妄想が絡み合い、もはや修復不可能な状態となっている。
元は同じ中人達も、此処まで重症化してしまった為にどう対処してよいのかが分からなくなっている。
中二病たちの計画は、商人を通じて中人族、バンパイア族へと情報が渡っている。その為に中人族とバンパイア族は協力する事を約束している。
中人族は、中二病たちの計画内容をバンパイア族に伝え対策を取るようにと警告をしている。
バンパイア族からしてみれば、暴発する前に自分達で対応しろと言いたいが、そこは戦闘狂達の集まりである影星ならでは解決方法となる。
戦いを挑むのならば受けて立つであった。
そんな駄々洩れの計画は順調に進んでいるようで、日ごとに中二病が悪化している。
戦力としては中二病者、200人対バンパイア族80人である。バンパイア族はあくまでバンパイアのみでの戦いを想定している。縄張り内に住むた種族は、戦闘要員としてカウントしていない。
完全に動きを読まれている中二病たちは、意気揚々と進軍を開始する。
そして中継地点まで来ると、予定道理に宣戦布告を行った。
又その内容が凄かった。
バンパイア族の門前で行われた宣戦布告は、中二病者ならではの解釈となっていた。
我らは、囚われの姫たちの解放を目的としてバンパイア族に宣戦布告をする。
即時、囚われの姫たちを解放するのであれば条件付き降伏を受諾しよう。
本日この時を持って戦争状態となる事を宣言する。
我が中人族に栄光あれ。
シュー「あのー、一つお聞きしたいのですが。」
中二病「何だ。」
シュー「囚われの姫とは誰のことでしょうか。」
中二病「おーー、姫の事を聞きたいのか、いい心がけだ。囚われの姫とは、まずはアイちゃん、メロちゃんが一番だな。二番目にはサトちゃん、ミーちゃんにジュンちゃんもいいな、後は10歳から15歳までの可愛い女子たちを総じて囚われの姫としている。分かったか。」
シュー「それ捕らわれていませんよ。みんな普通に働いているだけですよ。」
中二病「何を言っているのだ。我ら中人族で暮らすことが幸せななのだ。中人族の縄張りで暮らす事こそ至高の幸福をあたえられるのだ。」
始祖「あれはダメだな、何を言っても聞かんだろう。」
アル「あそこ迄酷い中二病は珍しいな。」
言いたいことを言って去っていく中二病を陰から見ていた町人たちは悪寒を感じていた。
特に名の出たメロ、アイ、サトなどは気絶してしまった。
中継拠点(中二病者)
中二病「宣戦布告をしてきたぞ。バンパイア族は今頃降伏を受諾するかを真剣に話し合っているだろう。我の演説はそれ程素晴らしかった。自分で言うのも少し恥ずかしいが、皆が気絶するほどの演説を自負している。アハハハハ、我にあっているなー。」
中二病2「メロちゃんはいたのか。」
中二病3「アイちゃんはいたか。」
誰も話は聞いていないが、予定は決まっている。
中二病の中でも女性に興味のない者も居る。その者たちが計画書を作り中二病者たちの行動管理を行っている。
その者達は、計画書を作り計画通りに行動させる事に生きがいとしている。予定を予定通りに動かすことに興奮する特殊な者たちであった。
中二病者たちは、予定通りにアンパイア族の縄張り内に入り、町を目指して進軍していく。
バンパイア族の縄張りから町までは、何もないのだ。草原と森があるだけで他には村も集落も存在していない。
境界から町までは普通に歩けば一日の距離であるが、中二病者たちは、皆大興奮状態であった。憧れのアイちゃんや、メロちゃんに会えることで、皆進軍速度が速くなっていた。
中二病「うおおおおお待ってろー、今行くぞー。」
バンパイア族は、予定道理に町の門前に布陣しているが、緊張感も何もなく普通に食事をしている。
バンパニア「後2時間ぐらいで来るみたいだな。」
バンパイア2「あー、中二病患者たちか、ホント迷惑だよなー。」
バンパイア3「それより、アイちゃんとメロちゃんが気絶したみたいだぞ。」
バンパイア4「マジか、許せないな。」
バンパイア「そうだな、俺たちの大事な家族だもんな。」
そして2時間後
中二病「おー、敵がいるぞー。」
中二病2「フフフフ、戦いだーーー。」
中二病3「まずは、俺が一騎打ちにでるぞー。」
ワイワイガヤガヤ
中二病たちは、自己陶酔している。
自分が主役である事を人に伝えたい、見せたいと思う者が多くいる。
中二病5「俺が一番だー行くぞー。」
一人の中二病が駆けていく。
バンパイア「おいおい、駆けてくる奴がいるぞ。」
バンパイア2「普通馬に乗るだろう、何で駆け足何だ。」
バンパイア3「馬が買えなかったんだろう。」
バンパイア4「ブフォ、マジか。」
バンパイア族の中で誰が相手をするかで揉めた。揉めた理由はあんな奴と同類と思われたくないという理由であった。
中二病患者と同じレベル迄落ちたくないと皆が思っていたのであった。
仕方なくシューが相手をすることなってしまった。
シュー「ハァァァ、何でいつの俺ばかり・・・」
中二病5「やっと一騎打ちに出て来たか、我を恐れて出てこないと思ったぞ。もう2時間も待っているのだ。」
シュー「あんた今走って来たきただけだろう、何で2時間になるんだよー。」
中二病5「よく一騎打ちを受けたな、では参るぞー。」
中二病患者がシューに向って駆けてくる。シューは、大きなため息を一つ吐くと土魔法で落とし穴を一瞬で作り出し患者を落としてしまった。
中二病5「わーーーーーー、誰か助けてくれーーー、誰かいないのかーーーおーーーーい。」
シーーーーン
バンパイア陣営も中二病陣営も誰も喋る者は居ない。余りにも呆気なく一騎打ちが終了したことで何とも言えない雰囲気となってしまっていた。
シュー「一応、勝ちでいいですよね。」
バンバイア陣営
「「「おおおおおーーー」」」




