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517話 お祭り中

昼から始まった祭りは、日が落ちても続いている。

夕方仕事の終わった者達が参戦してきたからだ。


仕事をしていた農家のものや、町で羨ましそうにしていた者達が仕事が終わった瞬間に酒に群が伝手いた。


それは飢えた狼のように涎を垂らしながら必死な形相で酒を求めていた。



小人「押さないでください、押さないでください。」



通常、日が落ちれが周りは暗闇となり人が街中を歩く事は少ない。どこかの酔っ払いがふらふらと歩く程度だろう。だが今日は町の様子が全く違っている。町の大通りには篝火が焚かれている。

そのわきではテーブルに料理が並べられている。


街中の食堂や屋台の者が所狭しと並べられている。


男「これ本当に全部タダなんだなー、スゲーなー、村長太っ腹だなー。」

男2「村長じゃないぞ、何でも旅の男のおごりだそうだ。」

男3「おーー、マジか。俺も何時かそんなことやってみたいな。」

「「「無理無理、絶対無理ー」」」

男3「そ、そこ迄言わなくてもいいじゃないか。」


男3は、涙目になりながら酒を一気飲みをしている。



男だけではなく、女子供たちのこの異常な盛り上がりで皆興奮状態であった。

普段では食べる事の出来ない屋台飯は、子供たちに大人気となっていた。

色々な味付けの串焼きやスイトンのような料理に少し辛いスープなど色々な物に群がっていた。


町の住人たちの中には、自分の血を抜きバンパイアに提供している者迄いた。


女「あらー、キョウちゃん、私の血でも飲むー。」

キョウ「えっ、いいのかー。」

女「少し待っていてねー。」ウインクをしている。

女2「ちょっと待ったーー、キョウちゃーんには私の血が似合っているわ。」フン

女3「待ったーー、あたしの血よーーー。」


キョウというバンパイアの周りに女が群がっている。キョウは、少し困った表情をしている。


キョウの前に、血の入ったコップが3つ並べられている。そしてその前には、ニコニコと笑っている女が3人いる。その周りにも大勢に観客たちが興味津々な表情をしている。


女「さぁ、キョウ様ググット飲んで、私の血が一番だって言ってー。」

女2「私の方がおいしいに決まっているわー。」

女3「馬鹿な女たちね。私の血は高貴な血よ。」

女「なによあんたの血なんてへっぽこ種族の弱弱種族じゃない、私はオークよ。」

女2「何がオークよ。黄色い豚じゃないの、あらゴメンあそばせ黄色いのは糞でしたわ。オホホホホ。」

「キーーーーーー。」


キョウ「待って争わないで、今飲むからね。」


キョウは、物凄く優しい。


一つ一つ味わうように飲むキョウに女3人は、息をするのも忘れている。


キョウ「この血が一番おいしいよ。  隣の血も・・・」


それは2番目に飲んだ女2の血であった。「きゃぁぁぁぁぁ、私の血が一番よーーーーー。」


キョウの言葉で大騒ぎとなっているが、キョウの続きの言葉を全く聞いていない。キョウは、気を利かせて3人の血がみんな一番という様に一つ一つ君の血は甘さがあるから一番、君の血は切れがあるから一番だねと丁寧に説明していたが、もう誰も来ていなかった。

一応、説明が終わるとサッサと消えていった。





シュー「バンパイア族、ドラキュラ一家のシュウレー・ドラキュラが俺の名前なんですよー。」ヘロヘロ状態です。

アル「そうなのか、ドラキュラ一家なー。」

アンネ「なんかやくざみたいねー。」

始祖「ドラキュラ一家知らんぞー、そんなこと言った事も無い。」

シュー「あーーー、師匠は嘘を言っています。2年と2か月と三日前に師匠は言いました。我がドラキュラ一族は永久に不滅ですと確かに言いましたーーー。」

始祖「それは言ったな、だが一家とは言っていない。」

アル「どっちでもいい事じゃいあいかな。」


酔っ払いとはどうでもいい事を偶にクドクドといいながら飲んでいる。自分に語り一人で納得している姿はたまに見る事が出来る。他人に絡む酒は周りに迷惑である。


マリー「こらシューいい加減にしなさい。」ボコッ


付き添いであるマリーがシューの腹に横パンを一発決める。シューは一発でノックアウトしてしまった。マリーはシューを担ぐとサッサと家に帰ってしまった。

マリーの顔は少しだけニヤけていた事はアンネローゼの秘密だ。


始祖「アルさん、この町にいつまでいる予定なんだ。」

アル「別に決まっていないけど、なんかあるのか。」

始祖「そうなんだ。1,2週間の間に町を襲ってくる種族がいるんだ。騒ぎに巻き込まれないように町を出るなばらばと思ってな。」

アル「襲撃が来るのか、よく事前に分かったな。」

始祖「あー、それは商人たちの動きで分かる。隣の町(中人族)で人集めしているからな。

アル「中人族か、中二病患者たちが又騒いでいるんじゃいだろうな。」

始祖「あーそうだ。何でも中二病の者が独立独立と騒いでいるんだ。そしてこの町で独立しようという話になっているようだ。」

アル「はぁ?なんでこの町で独立するんだ。自分たちの町で独立すればいいじゃないか。」

始祖「あー、それはな。この町は多種多様な種族が集っている。中二病たちが好ましい種族がいるらしい。」

アル「ケモナーか、相手にもしたくないな。自分勝手な中人は滅ぼしてやるかな。」ブツブツ

始祖「まぁいい運動になるしな、相手をしてやるだけだ。」



そして翌日、町は屍が至る所に転がっている。それを楽しそうに子供たちがツンツンしている。偶にゲロゲロしている者もいる。


子供「この人、動いたぁ。」

子供2「この人は、全く動きませーん。」

子供3「よーし、動かない人には水をかけるぞ。」

「「「おーー」」」




屍たちを回収している一団がいた。荷台に放り込まれるように回収されていく。だが全員ではなく町に来ている客人たちである。

この者達は、宿に変えることなく飲み続けてしまった為に道で寝ているのだ。町に役人たちは邪魔なために回収している。


役人「この屍たちは、広場に集めて並べとけー。」

役人2「へへへ、いい気なもんだ襲われる事もなく酒飲んで寝れるんだもんなー。」

役人3「そう言うなよ。今日は俺達にも大量の酒をくれるそうだぞ。」

役人2「デヘヘヘ、そうなんだよなー、今から楽しみだ。」

役人4「昨日は地獄だったもんなーーー。」

役人「ああそうだったな。みんなで楽しく酒を飲んでる姿を見た時は、怒りで我を忘れそうだった。」


「「「「「うんうん」」」」」

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