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486話 戦闘開始?

3者連合と対峙している大鼠族はまだ戦闘は始まっていなかった。


大鼠族は受けの構えをしている為に連合からの攻撃を待っているからであった。ところが3者連合は先陣を切る者が居なく。先陣を誰にするのかで揉めていた。


蜂人長「ええええい、貴様らはやる気があるのか、先陣は戦人の誉だぞー、なぜだれも名乗りを上げんのだー。」

蜂人「・・・・」

蜂人2「・・・・」

蜂人3「・・・・」


蜂人長「どいつもこいつも・・」


蜂人長一人が喋り、怒り、興奮している。他の者達は蜂人族長が怒って激怒する事で逆に冷静になっていた。


ロバ人隊長「先陣は戦の誉というのならば族長が先陣でよいのではないか。」

猿人隊長「おーーー、それが良いな。蜂人の族長が先陣を切れば勝利間違いなしだろう。」

蜂人たちから(パチパチパチパチパチパチ)大拍手が巻き起こっていた。


蜂人族長「ま、待て待て、族長が先陣を切るなど聞いたことが無いぞ。族長だぞ、族長だぞ。」

ロバ人隊長「大鼠の族長はいつも先頭をかけているではないか、目の前の相手こそが族長自らが先陣を切る者ではないか、聞いたことが無いなど蜂人の族長は相手の事を知らんのか。」


蜂人族長「うっ・・・・」


こうして蜂人の族長直属部隊が先人の栄誉を掴み取った。



直属部隊内


蜂人「何で俺たちが先陣なんだ。俺たちは直属部隊だぞ。」

蜂人2「族長が志願したようだ。あの馬鹿族長めー、戦を知らんのかー。」



先陣部隊となった族長直属部隊は、もたもたしていた。それは仕方のない事でもあった。今まで先陣で戦闘に参加したことが無く。戦い方を知らなかったのだ。

族長直属部隊は、戦闘自体初めての者が多く初陣の集まりである。その為に意気込みだけは一人前だが、こと戦闘で言えば半人前以下であろう。


そんな直属部隊がやっと先頭にでてかけていく。皆意気込みだけは一人前であったが、英雄の夢を見ている者達では大鼠の罠を破壊する強者など居ない。


先頭で駆ける者達は、相手にたどり着く前に簡易な落とし穴にはまり止まってしまった。そこにクロスボウの矢が降りそそいできていた。


ギャー、痛い、イタイ、痛いーーー。



蜂人族長「ま、まさか、全滅だと・・・・」


ロバ人隊長「やはりな、簡単には行かないな。」

猿人隊長「これは無理攻めは無理だな、被害だけが大きくなる。」


ロバ人と猿人の冷静な分析の声が3者連合内に響いている。


蜂人族長「き、貴様らー、何故先陣部隊に続いて行かんのだー。」

蜂人「えっ、族長、指示が出ていませんが。」

蜂人族長「きさまー、普通は先陣に続くのが当たり前だろうがー。」


ロバ人隊長「蜂人族長、それは軍としてはありえないぞ、上からの指示命令が無ければ動く事は命令違反となるからな。」

猿人隊長「蜂人の軍には命令が出されていないだろう。」


蜂人族長「・・・・・」



蜂人毒長は、戦争、戦闘などと言う物を実際は全く知らなかった。族長という立場である事で戦場に立つことが初めてであり、軍の指揮を取る事も初めて出あった。


ロバ人隊長「まさかと思うが、蜂人の族長は初陣なのか。」

蜂人族長「そ、そんなことあるかー、14で初陣は済ませておるわー。」

ロバ人隊長「だよな。さすがにその年で初陣であるはずがないな。」

蜂人族長「あ、当たり前だー。」


蜂人の族長は、族長歴35年のベテランである。14歳で初陣を飾り、父である族長が戦死したことで繰り上げ族長となってしまった。

その初陣で父である族長を亡くし大敗北であったという。そんな初陣で活躍どころか死にそうになりその後は戦場自体に出た事が無かったのだ。


戦術も戦闘もド素人であるためにまともに兵たちを掌握出来ていない。

そんな族長が指揮を取って真面に戦う事等出来るはずもなく。ジリジリと兵を消耗していく。



蜂人族長「何故だ、何故勝てんのだー。」

蜂人「族長、小出しに兵を出しても消耗するだけです。」

蜂人族長「ならば全員で攻めよ。」

蜂人「ですから、先ほどから何度も説明していますよね、全軍で攻める事は全滅する危険があります。ここは一旦撤退するべきです。」

蜂人族長「撤退だとー、儂の辞書に撤退の文字などない。撤退はありえない。」

蜂人「いいですか、大鼠族は罠を張り待っているのです。そこへのこのこと少数の兵を出しても殺されるだけです。罠を避けて回り込むか、罠を無力化しなければ戦いにすらなりません。」


ここで蜂人族長は、大きな勘違いをしてしまった。蜂人の隊長が罠の無力化を進言したと誤解してしまった。


蜂人族長「良く行った。罠の無力化を命ずる。罠にかからないようにしてくれ。」ニヤリ


蜂人「・・・・全権を頂けますか、それならば罠にかからないようにします。」

蜂人族長「おーいいぞ、全権をやる。その代り罠にかからないようにせよ。」

蜂人「ロバ人と猿人の方々も今の話を証人となっていただきたい。」

ロバ人隊長「了解した。証人となろう。」

猿人隊長「証人となる。」


蜂人族長「くっ、早く罠を何とかしろーーー。」



全権を委任された蜂人の隊長は、部隊に戻ると指示を出していく。

その指示は撤退の指示であった。

体長はこの戦いは勝つことが不可能であることを十分と理解していた。素人の指揮では大鼠族に勝つことが無理である事をきちんと理解している。その為に兵をこれ以上消耗させない事が次の戦いに勝利する条件と考えている。


蜂人兵たちの顔つきが変わっている。族長の指揮かでは見られなかった顔つきとなっていた。


蜂人隊長「全軍によく聞けー、今から敵軍へ向かうが無理をするな、右端から大鼠族を迂回していく。その後は転進する。」



蜂人族長「おーーー、皆、いけーーーー、いけーーーーー。」



蜂人「「「「「・・・・・」」」」」」


族長は転進の意味を理解していなかった。蜂人の兵は右から回り込み敵の横又は後ろの回り込むと思っている。


蜂人兵たちが動くと同時にロバ人隊と猿人隊も動き出す。蜂人隊長が撤退しる事を理解していたからであった。

理解していない者は蜂人の族長のみであった。


蜂人族長は、身内数人に守られているだけとなりかなり本陣が寂しい状態であり、直属部隊が全滅したことで無防備と言っていい状態であった。



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