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482話 大鼠族対鼠族

大鼠族が最弱者に転落したことで、鼠族も被害にあっていた。


鼠族は、大鼠より体が小さく小人族と同等に弱者とされていた、だが今回の大鼠族の最弱者転落となった事で、鼠族が最弱者の下ではないかと言われてしまっている。

大鼠は小人族や弱者と言われる種族に対して縄張り争いを仕掛けたが鼠族には戦争を仕掛けな無かった事で、鼠族が子分だからとなってしまっていた。



鼠族長「・・・・・・」

重鎮「このままでは最弱者の子分となり、拙い状態になるぞ。」

重鎮2「各地でもかなりの影響が出ている。流石に小人たちからは何もないが、それ以外の種族は皆バカにしていし影響が広がっている。どうする。」

鼠族長「周りの種族は仕掛けてきそうか。」

重鎮「分からん。」

重鎮2「こちらから仕掛けてみてはどうだ。」

鼠族長「万一負けたらどうするのだ。」

重鎮2「今さらだろう。どうせ最弱者の子分と言われているのだ。」



影星内では、正確な種族順位などは無いのだが、各種族は自分たち独自の情報を元に順位をつけている。その為多少違いはあるが各種族は上位者と下位者の順位にはかなり敏感となっていた。特に下位者の者達は小さな戦いでも順位の変動がある。


最下位争いは大鼠となっていたが、その子分である鼠族だろうとなっている。本来大鼠の子分でもない鼠族は風評被害の被害者となってしまっていた。幾ら鼠族が違うと騒いでも誰もが弱者の遠吠えと思っている。


そこで鼠族は、大鼠に対して縄張り争いを仕掛けた。鼠族としては、噂の元である大鼠族と戦わなければ大鼠の子分という噂を消す事が出来ないと判断したからであった。


大鼠と鼠が真面に戦えば間違いなく大鼠が勝つだろう。だが今回は幾つもの戦いで大鼠は大損害を被っている状態である。

鼠族として勝機が見えたのかもしれない。



大鼠と鼠の戦いは、激しかった。最下位争いという事もあるが、大鼠としては鼠族が戦いを仕掛けてきたことが許せなかったようだ。


鼠族は、大鼠に対して堂々と宣戦布告を行なった。これは各種族に対してのパフォーマンスであり、子分ではないというアピールであった。

その効果か大鼠と鼠の戦いはかなりの注目を集めた。


仕掛けた鼠族は、各村から最大戦力が集結していく。その数は20000となっている。

対する大鼠族は、戦争での消耗で今では4000を切っている状態であった。

大鼠と鼠の戦闘能力は大鼠1に対して鼠3と言われている。20000の兵を集めた鼠族は勝って当たり前となってしまった。


大鼠は、これで負ける事になればもう種族として滅ぶしかない状態まで追い込まれていた。1対1の戦いなどと拘っている状態ではなかった。


大鼠長「3人一組で殺しまわれ。」

大鼠1「・・・任せとけ、勝つぞ。」

大鼠2「流石に鼠相手なら1人で戦えるだろう。」

大鼠長「念の為だ、戦えるのならば一人でもよい。」

大鼠1「大丈夫だ。今度は必ず勝つ、かつぞーーー。」

「「「「おー」」」」


大鼠は、気合を入れていた。気持ちでは絶対に負けないぞー、という様に気合、精神論が主流であった。

対する鼠族は、戦いに金をかけまくっていた。大鼠よりかなり小柄である鼠人は小人族の鎧や武器などを仕入れていた。流石に火炎瓶を仕入れる事はできなかったがそれ以外は、大量に仕入れる事が出来た。

小人族は長年仲良くしている鼠族に勝ってもらいたいという気持ちもあるが、鼠族が勝つだろうと予想している。

そして戦いは大鼠の縄張り近くで行われた。

鼠族が大鼠を半包囲する陣形をとったが、それを嫌った大鼠族は包囲される前に攻撃に移ってしまった。

鼠族の中央に向って突撃していった。それも全軍での突撃となり鼠族は軽いパニックとなっていた。

それでも20000という兵がある事ですぐに持ち直した。小人族の武器である。クロスボウで中央へ向かっている大鼠族を左右陣が大鼠の後方へ回り込み完全包囲が完成してしまった。


そして後方と横から鼠族のクロスボウが大鼠をハリネズミへと変えていく。


真正面で大鼠の突撃を受け止めている鼠族はかなり追い込まれていた。血走った目で襲い掛かる大鼠人たちはもう後がない状態であった。

大鼠はそんな状態でも少しだけプライドが残っていた。それは大鼠の基本戦法である。1(敵)対多数(大鼠)の戦いである。大鼠はこの基本を又忘れていた。いいや忘れた訳は無かった忘れたかったのだろう。大鼠の残ったプライドが邪魔をしていたのだ。鼠に対してならば大鼠が1で鼠が3でも勝てると自分達に言い聞かせていた。

だが大鼠1に対して鼠族は5であった。

鼠族は5人一組となり盾と槍を使い大鼠人を一人一人確実に仕留めていた。

5人が全て盾となっている者もいる。


これでは体格の良い大鼠であっても中央を突破する事は難しい。そして中央突破の勢いが止まる頃には包囲されて数を減らしていく。



大鼠長「兵を再編成するぞ。転進だーーーー。」

大鼠隊長「クッ又か、くそー。」


だが大鼠族は完全に包囲されてしまっている為に転進(撤退)が出来なかった。

囲まれた大鼠にクロスボウで傷ついて行く。


鼠人「クロスボウで仕留めて行けー、死んだら酒が飲めなくなるからなー。」

鼠人2「そうだな、勝ち戦だからな。」

「「「「おー」」」」



大鼠族は盾持ちを外側に必死で耐えている。鼠族がクロスボウの攻撃だけにしたことで何とか耐えている状態であったがそれも長くは持たないだろう。


そして大鼠は・・・


大鼠長「きゅ休戦を申し込む。」

鼠人「休戦だとぉぉぉ。」


それから鼠族は大鼠の休戦の申し込みを無視してクロスボウで攻撃をしていく。




大鼠長「和議の話し合いを行いたい。」

鼠人「・・・・・・」




攻撃中




大鼠長「こ、こ、こう、降伏する。」


鼠人「攻撃をやめよ。」



鼠族は大鼠からの降伏の言葉を待っていた。休戦や停戦など事実上の降伏ではなく。きちんとした降伏という言葉であった。

鼠族は大鼠族を完全に滅ぼすつもりは無く。勝利者なった証明と証拠があればそれで満足であったのだ。

所が大鼠してみればそれが処刑のサインのような物となっている。

大鼠族として滅んでしまうような事柄であった。





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