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469話 アーク支配を始める

アークは、西村で捕虜解放の方法を説明していた。

最初は胡散臭いと疑っていたが、捕虜を解放する手立てが他になく聞くだけ聞こうと話になったのだ。

アークの絶妙な話術?で、西村の者達はもしかしたらと思ってしまった。

そうなれば後はアークの独壇場となった。


アーク「いいか、捕虜解放には金が要る。これは分かるよな。」

村人1「分かっている。西村には金がない。まぁある所にはあるんだが出さないだろう。」

アーク「そうだな誰も自分の資産を出したいとは思わないだろうな。」

村人2「本当に助けられるのか。」

アーク「心配するな。兎人も物が入れば解放する。」

村人3「ぶ、分割って本当に出来るのか。」

アーク「出来る。そん為にはみんなで働いてもらうぞ。その中から少しづつ払っていく。」

村人4「俺たちの生活も良くなるんだろうな。」

アーク「心配するな。必ず良くなる。酒も飲めるようになるぞ。」


村人たち「「「「「おおおおおおお」」」」」」」


アークは、後払いの捕虜解放を行った。勿論アークと捕虜たちは契約を交わしている。

アークは、狸人(西村)の捕虜たちと簡単な契約を交わしていた。それは一人一人と交わした契約であった。

アークの特技の一つである。契約というスキルがある。これは互いの合意が無ければ成立する事が出来ない物であった。だが今回は、捕虜解放という目的が契約者にあり、かなりアークに有利な条件となっていた。

契約者の条件は、捕虜後解放、対価として2年間の労働であった。その間の衣食は、アーク持ちとなっている。

そこで西村であった。西村は捕虜たちの家がありすぐに働ける環境も整っている。代金が支払われるまで一時的に西村を運営する事になったのだ。



西村の各区画の代表者たちとアークは、よく話し合い決定していった。


アーク「まぁ2,3年だが宜しくな。」

村人1「捕虜解放になれば皆で返していく。いやな奴らはいるがな。」

村人2「フン、俺達だって同じだ。今回はアークさんの顔を立てただけだ。へっ。」


アークは何とかまとめたが一部の村人たちはまだいがみ合っている。アークはそんな事お構いなしにまずは解放だといい纏めたのだ。


こうして西村の代表となったアークは、各家の収入を調べていった。農地の広い家、狭い家と色々であったが言葉巧みに今は統一と言って共同農地としていった。一部不同意な者もいたが何故か翌日に病死していた。

その事実に誰も疑問を持つ者は居なかった。


村人1「アークさん。これでいいですか。」

アーク「よくできているな。これを各村民に伝えてくれ。」

村人1「はい了解しました。」



村人2「アークさん、今回の酒です。」

アーク「おーよくできているな。これで借金も少し払えるな。この中樽5つの内2つは村で飲むぞ。」

村人2「えっ、いいんですか。兎に払わなくてもいいんですか。」

アーク「払うんはこの3つだ。全て払ってしまっては、俺達に楽しみが無くなるだろう。」

村人2「そ、そうですよね。支払いが少し伸びても仕方ないですよね。へへへへ。」


アークは村人に対して絶妙であった。みんなで働いて支払い。だけどすべて払ったら楽しみがなくなるから支払いが少し伸びてもみんなで少し楽しもうと酒を前に村人たちに囁いていった。

村人たちは、目の前の酒が飲めるのなら少し支払いが延びる事は仕方ないとインプットされていった。

どのくらい支払いが延びるのかなど一切言うことは無かった。


それで村人たちは、捕虜が戻り酒も飲めるようになり今までとは違った生活が出来るようになっていた。

西村の有力者たちの多くが死んだことで裕福な家の資産で村を開発した事が村を豊かにしていた。


村人3「アークさん、今みんなで話しているんですが、仮の村長ではなく永代村長になってくれませんか、アークさんが村長になってから村は豊かになっています。酒も飲めるようになったしね。今までは糞村長なんかの一部の金持ちだけでしたから。」


村人は前村長や死んだ金持ちの事を思い出すとふつふつと怒りが込み上がってくる。


アーク「落ち着け、落ち着け、深呼吸だ。」

村人はすーーー、はーーー、すーーはーーと深呼吸をしていく。


村人3「す、すいません。思い出したらつい。」何故か過去が過酷な生活となっていた。(妄想)

アーク「辛かった時期があるから今があるんだ。今をみんなで生きて行こう。」

村人3「はいアークさん、俺は死ぬまでついてきますよ。」


アークは確実に村人たちの心を掴んでいった。

一人一人個別に話を聞き、個人にあった答えを出していく。これがまだ生まれたばかりの悪魔とは思えない程、物事を知っていた。


とある日


アーク「よう元気か。」

兎「おうアークか、どうだ向こうの調子は。」

アーク「順調だな。もう借金も残り少ないだろう。」

兎「そうだな、それにしても凄いなまだ1年もたっていないぞ。」

アーク「色々と生産しているからな、皆働き者だ。」

兎「流石だな。それにしても西村はかなりいい村なんだろうな。」

アーク「いい村だな。今まで村長など一部の金持ちに支配されていたからな。それが無くなっただけでも村人が裕福になれる。それに新たな働き欲があるんだ発展しない方がおかしいだろう。」

兎「2倍まではいかないが1.5倍になっているんだろう。凄いな。」

アーク「どうだ、家の村と提携しないか、今度仮ではなくなる予定なんだ。」

兎「えっ、マジか。狸たち変わったなー。」



別の日


東村人「村長、西から酒が届きましたー。」

東長「・・・・・」

村人「今夜は飲み会ですねー、うひょーーーー。」

東長「誰が持って来たんだ。」

村人「あっ、西の村長ですよ。外にいますよー。」

東長「早く言えー。」


東長とアークは度々会合していた。アークが今支配している西村だが、完全に支配が出来ている訳ではない。東村の協力が無ければ運営に支障が出てくるのであった。そこでアークは東長に金儲けの糸口を提供している。


東長「よく来てくれた。」

アーク「挨拶代わりの酒だ。受け取ってくれ。」

東長「いつも悪いな。ありがたくいただく。」

アーク「それよりここも活気が出てきたな。」

東長「解るか、やっと村らしくなってきたぞ。」

アーク「いい事だ。」


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