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467話 東の長と西の次期村長

アークが城風から観察している東村は、西村とは違い平和であった。一部騒がしくなっている場所はあるが全体的に見れば何も問題はない。

その一部では、西村が兎人と争っている事を話し合っていた。


東長「それで今戦っているという事か。」

狸1「はいそうです。」


この東長は、元は西村の村長の一族であるが、西村ともめている者達を引き連れて東村と造り出したのだ。

大きな一つの村となっているが実際は西と東に別れている。

その為に双方ともに親類が多くいるために完全に別という訳にはいかない現状があった。


狸2「村長ーー、大変です。大変です。西が兎に負けました。」

東長「・・・・・」

狸1「真か、信じられん。」

狸2「本当です。数では圧倒的に勝っていましたが、包囲されて降伏しました。」

東長「ありえるな、兎人は賢い。」

狸1「我らは狸人だぞ。兎如きに負けるなど・・・・」

東長「事実だ仕方あるまい。西の村長は生きているのか。」

狸2「分かりません。」

東長「仕方ないな、兎人と交渉だ。いくぞ。」


東村の長は数名を連れて戦場へ向かった。


上空ではアークが監視している事で素早く兎人へと知らせていた。





東長「兎人よ。交渉にきた。」


捕虜となっている狸たちに希望の光が宿った。


戦に負け包囲されている状況であったが、交渉人が現れた事で助かるかもしれないと希望が生まれたのであった。



兎1「素早いですな。こんなに早く交渉人が来るとは思いませんでした。」

東長「西村とは近いのでな、それに戦場も近い。報告は直ぐに上がってくる。」

兎1「交渉は受け入れましょう。ですが御覧の通り捕虜は500人ほどいます。全てを買いますか。」

東長「全て買い取ると言いたいが、無理だな。各家に任せるしかない、今家の者達が西村に説明に言っている。捕虜の交渉は各家と行なってくれ。」

兎1「解りました。解放できる者は交渉しましょう。」

東長「ところで西の長は生きているか。」

兎1「あー、死んでいますね。死体ほらあそこです。」

兎が指さす方向にハリネズミの様になった死体が横たわっている。


東長「これは又、派手にやられたな。」

狸2「・・・・・」



兎1「捕虜は各家で交渉ですが、他の事は誰と交渉になるのでしょうか。」

東長「西の新たな村長となると思うが纏まらんだろうな。あいつはおかしいからな。」

兎1「・・・・」


兎も同じ思いであった。兎人の子供を人質に取り、従属させようとしたものが次期村長なのであった。

西村は、特別な意識があるようで自分達は支配者であると村全体が誤解している。西と東でわkレ停るこの狸村でも西が飢えで東が下に着いていると思っているのであった。


兎3「報告します。西村から300の兵が迫っています。」

兎1「戦闘よーい。弓隊200、射程に入ったら3射せよ。」


兎の号令で素早く動く弓兵200は、迎え撃つために配置に着く。


そして怒鳴り声と共に「兎を殺せー」「兎に死をー」「兎を殺せー」・・・・



兎1「放てーーーーーー。」


シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ。


ギャー、ウギャー、痛い痛い痛い、ギャー、ギャー。


狸人300に対して矢が200×3射された。射程内で放たれた屋は確実に狸人を射抜いていた。そして止めとばかりに抜刀隊が斬りかかっていた。


狸1「こここ降参するー、助けてくれー。」

狸1「降参だー。」

狸3「た助けてくれー。」



東の長は呆れてしまっている。援軍の積もりなのか無策で突撃して見事に返り討ちに合い。降参してしまう。もう情けないを通り越して馬鹿、アホ、脳足りんと思ってしまう。


狸「うっ、話せーーー、我は次期村長だぞー、兎如きが触るなー。」

ボコボコ。

狸「うっ、やめろー、殴るなー。」

ボコボコ

狸「や、やめてくれ。」

ボコボコ

狸「お、お、お願いやめてー。」

ボコボコ

狸「し、死んじゃうから、やめてー。」

ボコボコ

狸「お、お、お願いします。止めてください。」

ボコボコ「

狸「ごめんなさい、ごめんなさい。ごめんなさい。・・・」


兎「やっと大人しくなったな、そいつを連れて来い。」



だが、ごめんなさいを繰り返していた次期村長は、東長を確認すると又急に元気になっていった。


狸(次期村長)「うっ、助けろー、それは村長(次期)だぞー。」

東長「馬鹿か、負け戦でさらに負けてお前は村長の器じゃない。」

狸「ききき貴様ー、何を言っているんだ。兎は敵だー、殺せー、早く殺せー。」


次期村長は己の居る場所も忘れて兎を殺せと騒いでいる、そしてやっと今の状況を思い出したのか急に無言となっていた。


兎「それで殺せと命令しているが、誰も動かないなー。」

狸「・・・・・・」

兎「東長、戦犯は解放しない。こちらで処刑する。」

東長「仕方ないな。分かった。」


狸「えっ。ままままま待ってくれー。俺は・・・・・・・」


兎「お前が戦犯などとは誰も一言も言っていなかったが、自分で白状したな。お前が戦犯だな。」

狸「あっ、ちち違う。俺じゃない。父上だ。首謀者は父上なのだー。」

兎「それは残念だ。その父上はこの世にもういないんだ。あれを見ろ。」

指さした方向にはハリネズミになった死体がある。

狸「うっ、嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だーーー。」



この話を全て聞いている捕虜たちは、段々と自分たちの立場が悪くなっている事に気付き始めていた。

村長を信じて兎人を攫い、攻撃していた事が全て間違いであることに気付いてしまった。


兎「お前のおかげで兎人は被害にあった。その罪は償ってもらう。捕虜の中にも罪を犯した者は償ってもらう」

東長「其処は交渉させてくれ。戦犯とその側近は引き渡すが、他は金の上乗せでお願いしたい。」

兎「兵は交渉可とするが、他は罪によって決めていく。ある程度は金で解決する事を約束しよう。」

東長「おーありがたい。明日に各家の者達を連れてくる。」

兎「分かった。」


東長は、その場を離れ行った。残された次期村長は恐怖で震えている。


兎「其処の次期村長は、運動したいようだ。」

兎2「おーー、そうですな。へへへへ。」

兎「まだ殺すなよ。じっくりと地獄に落としてやれ。」

兎2「分かっていますよ。じっくりですね。」


そしてこの恐怖は、今捕虜となっている者達にで伝染していく。目の前で拷問されている次期村長に捕虜たちは恐怖で震えあがってしまっていた。次は自分だ、捕虜となれば毎日拷問されると思っているのであった。


狸「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・・・・・や、やめてー、お願いします。」



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