462話 天使?
ゴーレムが作業をしている。アルとカインは、この大広間というべき大空間を調査している。
この空間は直径約1キロほどで形はほぼ円形である。
アルは、石(意思)が飛び出している部分を念入りに調べている。石(意思)は、この岩山の奥(底)から出てきたように思える。これはまず間違いないだろう。そうなるとこの石(意思)は地底の底、星の中心から出てきた可能性もあると考え、この石(意思)は星そのものなのではないかと思っている。
アル
「凄いな、こんな事がありえるなんて思ってもいなかったな。ん、これはなんだ。」
アルの見つけたものは、小さな石に似た物であった。アルは直感で意思がある床があ分かった。
その小さな光る石は、言葉を喋っているようにピカピカとモールス信号のように光っていた。
「お前は、俺の事が分かっているようだな。んーーー、何言っているのかが全く分からないな。
あっそうだ。俺の言う事が分かるなら、一回光ってくれ。」
すると小さな石は、ピカッと一度光それから光る事が無かった。
「もう一度一回光ってくれ。」
ピカッ。
「おー出来るんだ凄いな。じゃぁ、イエスは一回光る、ノーは2回光る。これなら意思疎通が出来るだろう。」
ピカッ。
「おーーー。」
アルは小さな石との会話に専念していく。この洞窟の事、石人の事、そしてこの星の事をイエス、ノーで答えていく。
「へーーー、そうなのか。よく分かった。ありがとな。」
ピカッ。
「ピカッさぁ、何かと融合するか。融合すれば動けるし、会話も出来るようになるだろう。」
ピカッ。
「んーーー、何と融合が一番いいかな。」
アルは色々な新鮮な死体を出していく。小さな石を1体1体近づけていく。小さな石は、アル達に似ている中人の死体と鳥人を選んだ。
中人と鳥人を重ねて小さな石を上に置く。すると小さな石から膜のような物が出てきて中人と鳥人を包み込んでいく。今までの石(意思)とは違った融合の仕方であった。
膜が包み込んだ中は曇って何も見えない状態となっている。アルは黙って見守るしかなかった。
カインもアルの元へやって来るが黙って見守っている。
通常よりかなり長い時間を掛けて融合しているのだろう。もう1時間も経ってしまっている。
そして又2時間ほど経った頃、膜が破られる。そしてその中から出てきた者は・・・。
アル「・・・・・」
カイン「て、天使か。」
アル「故郷の古い言い伝えにある天使にそっくりですね。それも3体ですか。」
そう中人と鳥人が融合して出てきた者は、古の神の使いとされている天使にそっくりであった。
1体は、小学5,6年生ぐらいで、もう2体は小学1年生ぐらいであった。
大きい方が代表なのだろう。アルに話しかけてきた。
天使1「ありがとう。この時を待っていたんだ。」
アル「待っていた。」
天使1「そう、石人(意思)達は我らの眷属なのだが、言葉が喋れない私たちと意思疎通が上手く行かず、長い間待っていたんのだ。望む肉体が現れるのをね。」
アル「俺が、色々な死体を出したことで好きな物を選べたという事か。」
天使1「正解、本来は私1体だけだったけど、他に2体も創り出すことが出来た。ありがとう。」
アル「これはこの影星の意志なのか。」
天使1「少し違うね。影星には意思はないよ。生きている事は間違いなけど思考というものは持っていないね。私たちは、影星の一部ではあるけど影星ではない。全く別とは言えないけどね。」
アル「まぁこの星から生まれているからな、多少変わっていても受け入れるよ。」
天使1「アハハハハ、流石だね。」
カイン「この星変だろう。」
天使1「これからの事だけど、私たちの一族を100体ほど創り出したい.お願いできるだろうか。」
アル「中人と鳥人が必要という事か。」
天使1「出来れば中人と鳥人がいいんだけど。無ければこの場にある死体が欲しい。」
アル「まぁいいけど。姿が変わってしまわないか。」
天使1「多少変わってしまうが、基本能力は私から与える事が出来るから大丈夫。」
アルから許可を貰った天使は、新鮮な死体に近づくと不要部分を撤去していく。アル達から見ると死体をただきざんでいるようにしか見えないが、天使に変えるためには必要な事なのだろう。
必要な新鮮な死体を一纏めにすると石(意思)から光る石が落ちて来た。光る石が石とぶつかり砕けていく。その砕けた光る石が集めていた死体へと向かっていく。そして膜が張られていく。
アル「あの小さな石にも意思があるのか。」
天使1「あるよ、元の私みたいにね。」
アル「突き出た石(意思)が生み出したという事はあの石(意思)が母親なのか。」
天使1「んー、少し違うかな。父親だね。」
アル「えっ、母親じゃないのか。」
天使1「大きな声では言えないんだけどね。ゴニョゴニョ・・・・・・」
アルとカインに衝撃の事実が告げられていく。
そうするに、あの突き出た物は息子である。そしてこの中は子宮であると告げられていく。((えっ))
アル「もしかして小さな石は、せせ、精子なのか。」
カイン「・・・・・・早く出ようぜ。」
アル「だからみんな出て行きたくなくなるのか。」
天使1「正解だね。母親のお腹の中が一番幸せな場所だからね。」
アル「本能なのかもな。」
衝撃の事実からまだ立ち直れていないカインは、事実を忘れようとして食事を始めていた。食べて飲んで寝る事にしたようだ。
アルはそんなカインを無視して膜を見ている。天使の誕生に立ち会う気満々である。
天使1「数が多いから私より時間がかかるから、寝たほうがいいよ。」
アル「そんなにかかるのか。」
天使1「3日か分かると思うよ。」
アルは、そん場を離れ食事をとり休憩に入る。
カイン「この星は想像以上な場所だったな。」
アル「ですね。只の戦闘民族の星じゃないですね。」
カイン「戦闘民族も何か理由がありそうだな。」
アル「あるんでしょうね。あの天使が全て知っているとは思いませんがかなりの部分は知っていいそうですね。」
カイン「星に意思がるなんて思ってもいなかったな。」
アル「意思とは違う感覚なのかもしれませんね。あの天使は星には意思が無いと言っていましたから。」
カイン「よく分からないな。意思とか思考とか何なんだ。」
アルとカインは、夜遅くまで話していた。




