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463話 天使2

翌日、アル達は暇していた。

やる事がなくなり、もう帰ろうかと思ったのだが、天使にまだ一緒にいてくれと頼まれてしまった。

天使は、アル達がこの星でかなり重要人物であることを知っていた。というよりも他の種族とは上手くやっていけないかもとアルに訴えている。


アル「同じ星の種族だろう。仲良くやっていけばいいではないか」

天使「うまくいかないと思いますね。何しろ私たちは支配者となるのですから、反発は出ます。」

アル「支配者?、そんなに強いようには思えないが。」

天使「今は強くはありませんが、時が経てばかなり強くなります。」

アル「それまで保護してくれという事か。」

天使「それもありますが、統治のやり方を学びたいのです。」


アルは天使に、拠点の内容や小人族の事、国という考え方、そして一つの種族だけでは上手く行かないと説明していく。何しろこの影星には300種ほどの種族が存在していたからだ。


天使「この星の種族は、皆支配されたがっているんですよ。だから戦っているんです。強い者が支配するシンプルな話なのです。ですが皆力が拮抗してしまってしまいました。その為に飛びぬけた力のある者が出てこない状態となってしまいました。

飛びぬけた存在は2,3つありますが、その者は強者と戦う事以外興味が無いようで除外ですね。」

アル「そんな強者がいるのか、楽しみだな。」

天使「勝てませんよ。あの超巨大亀みたいなやつらですからね。」

アル「あーーー、あいつ等か無理だな。」


天使「支配と言ってもあなた達の星のように王となりたいわけではありません。各種族の選別です。」

アル「選別。」

天使「この星には多くの種族がいます。多すぎると言っていいでしょう。と良い物だけ残すようなことではありません。必要な種族を確実に残すためです。」

アル「それ以外はせ絶滅してもいいという事か、くだらんな。」

天使「別に好んで滅ぼすようなことはしません。」


アルは、天使に対してかなり悪感情となっていた。アルは、別に一つの種族が滅ぶことは仕方のない事だと思っている。だが別の種族が無価値と決めて滅ぼすことは許すことが出来ない。戦いそして負けてしまったのならば仕方がないと思えるが、天使の気持ち一つで滅ぼすようなことは容認できない。


アル「もし、不要と考え、虐殺などしたら俺たちは敵になるぞ。」

天使「フフフフ、ならないようにしたいですね。」


アルは天使との会話を打ち切った。何故かむかむかしてきてもうこれ以上会話をしたくなかったのだ。


そして1日が過ぎ2日めに天使は外に出てくると言って出て行ってしまった。

其れもカインと出ていった。カインのドラゴンに乗り、外を観察するという。

夕刻に戻って来たカインは、かなり不機嫌であった。

それは外へ出た天使が、やらかしていた。

石人の集落には寄らずに狼族や、虎族などの集落に降り立つとすたすたと歩き種族と話し始めてしまった。普通各種族は多少警戒する物だが、天使には全く警戒するそぶりさえなかった。

天使と話す種族は皆顔が大らかとなり、ニコニコ笑っている。

カインは、こいつらすげーと思っていると。ある事件が起きていしまった。


それは天使と話していた狼族の一人が、喧嘩の最中であったからだ、相手が突然別のものと話笑っている。今喧嘩の最中だろうと怒りが3倍に爆発してしまった。そして相手に殴りかかりボコボコにしてしまったのだが、殴られた相手が笑っているのだ。殴られても笑っている異常な光景であったという。


カイン「あの天使は不味いぞ。俺たちは効かないが、この星の種族には100%効きそうだ。」

アル「天使と話すと皆おおらかになり、争いをしなくなるという事ですか。」

カイン「ああそうだ、殴られても笑っている。正気に戻るかは分からなかった死んだからな。」

アル「天使は如何していたんですか。」

カイン「困った顔をしていた。あれはワザとなのかは分からない。」


アルは天使の能力調べる事にした。まぁ天使に直接聞くしかないのだが。




天使「私たちはまだ力がそれほど強い訳ではありませんが、私が話す相手に対して争いをしなくなる能力があります。アルやカインには効果はありません。別の星で生まれていますから。」

アル「この影星に生まれた物には効果があるのか。」

天使「あります。多分ですけど全員に効果がありますね。」

アル「・・・・・・・・」


天使「あれ、私の排除を考えていますか。困りましたね。」

アル「その力はかなり拙いだろう。この星で生まれた者達が争いをしなくなることは喜ばしい事だと思うが、今は不味いだろう。カインから聞いたが殴られても笑っていたと聞いた。戦闘狂の集まりのこの星ではかなり拙い能力だ。」

天使「ですが私の能力があれば争いの無い世界が作る事が出来ます。多少の犠牲は仕方ありません。」

アル「その多少の犠牲の中に俺の知り合いが混ざっていたら困るんだよ。」

天使「ハー、分かりました。この能力は当分の間封印します。」

アル「そうしてもらえると助かるな、その能力は永久に続くのか。」

天使「気になります?まだ永遠には効きません。2000年ぐらい修行しないと効かないでしょう。今はいい所1,2日ですね。」

アル「2000年の修行」


天使「フフフ、アルもこの星の事を分かっていると思ったんだけど知らないようだね。この星の種族はかなり長寿なんだよ。だけど戦闘狂ばかりだから死ぬ者が多いんだ。寿命を全うする者はほぼいないんだ。どこかで戦って死んでいるんだ。」

アル「・・・・」

天使「其処にアル達が登場したってわけさ、この星に新しい風が吹き荒れたんだ。拠点がいい見本だね。

戦いの無い町が出来上がり、私たちの存在が受け入れられる土台が出来たんだ。そして私たちの誕生にも関わって(協力)くれた。」

アル「俺たちはこの星に利用されたという事なのかな。」

天使「利用したことはあるかな、でもそれは流れに乗ただけだね。そういう流れだったんだよ。」

アル「・・・・気に入らないな。」

天使「アルとしたら気に入らないでしょうね。それならば戦えばいい。この星は修羅、戦闘狂の集まりなんだから。」

アル「お前たちを拠点に入れる訳にはいかないな。」

天使「ハァー、やっぱりそうなるよね。」


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