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461話 石(意思)

アル「か、可愛い。」

カイン「こりゃいいな。」


アルとカインが新たに創り出した物は、リス(太目)の石ペットであった。

見た目はかなり愛らしくなっている。そしてペットの重要な要件である。触りごごちは言う事無いほど気持ちがいい物だった。


アル「これは俺のペットにしようかな。」

カイン「いいかもな。」


そんな二人にアンネローゼとルビーが迫っていた。この二人は何か重大な事が起きるとセンサーが働くのか、その場にいる事が多い。そして今回もすぐにかぎつけていた。


アンネ「あらー、可愛いわねー。」

ルビー「か、か、かわいいいーーー。」スリスリ


もうアルの手元にはない。二人にとられスリスリされている。


アル「気に入ったかい。二人へのプレゼントだ。」

アンネ「1匹足りないと思うわ。これじゃ喧嘩になってしまうかもしれないわ。ねールビー。」

ルビー「そうですねー。」


アルは、リスがいない事で何かいないか探し回る。見つけたものは、今迄の実験で作り出していた一つ、かなり愛嬌のある1匹がいた。

アル「こいつしかいないだろう。」


アルは、アンネ達の元へと向かう。


アンネ「キャーーーーー、何それー、」

ルビー(キュンキュンキューン。)


アルの連れて来た者とは、見た目はスライムだが鏡餅のような体型に猫耳と尻尾がついている。何とも変な生き物であるが、それが又愛嬌があり癒される。


アル「これは猫スライムだ。実験で少しの石とスライムと猫の一部があったんで合体させてみたんだ。まぁ余り物だけで作った遊びだな。」


この生き物は、少しの石という事もあるがスライムの特徴であるポヨンポヨンとしたさわりごごちを残したまま猫耳と尻尾がついている。その耳と尻尾にはふさふさな毛までついている。


そしてスライムではありえない目と口もある。


スラ「にゃぁー。」


アンネ「きゃー、しゃべったわ。」

ルビー「耳に触りたい。」


にゃぁーと鳴いた猫スライムは、突然姿を変えていく。スライムに足が生えていく。そして姿は猫の姿と変わっていた。

耳と尻尾はそのままであるが、それ以外は完全に猫の姿となっている。体部分は半透明でありツルツルしている。弾力もありいい枕になるだろう。


とことこと歩きながらアンネの元へと向かい。又にゃぁーと鳴いていた。


アンネ「もう放さないわ。」



カイン「これどうやって造ったんだ。」

アル「これはですね、大きなスライムが半分になっていたんですよ。それに猫の死体があって耳と尻尾がキレイだったんでそれを切り取って余り物の小石を集めて融合させたんですよ。」

カイン「それでこれか、下手したらゾンビになっていたかもしれないな。」

アル「そうですね、でもいいとこどりしたみたいでよかった。」

カイン「そうなんだよな。この意思のある石は種族のいいとこどりをしているよな。」

アル「取り込んだ特徴は必ず出ていますよね。」


アルは他にも色々と実験を行っている。その中には、馬型もいる。石人が乗れるような巨大な石馬もあった。


カイン「で、あれは何だ。」

アル「あっ、見つけましたか。あれは馬車です。」

カイン「馬車は見て解る。何で馬もいないのに自分で動いているんだよ。」

アル「石(意思)と融合させました。そうしたら自分で動く馬車が出来ましたアハハハハハ。」

カイン「生物だけじゃなかったのか。」

アル「生物が基本ですね。木や土、草などには融合できませんでした。馬車のように人の手で完成されたものには融合できます。もしかしたらあの馬車の作成者はかなりの思いれがあったのかもしれませんね。出来る物と出来ない物がありましたからね。今後の調査対象ですね。」

カイン「これ物凄い大発見じゃないか。」

アル「意思のある石にはまだ自我がありません。何かと融合して初めて自我が芽生えるようですね。」







そしてアルとカインは岩山中腹にある洞窟にいた。


アル「此処が洞窟ですか。何か妙な感覚ですね。」

カイン「だな。」


アルとカインは洞窟の奥へと進んでいく。


洞窟は、奥へ奥へと続いている。半日も歩くと突然大広間と言えるような空間にに変わった。


カイン「スゲー。」


その巨大な空間には金、銀、ダイヤモンド、エメラルドにルビーなど鉱石が転がっている。


アル「あっ石(意思)もありますね。ここが石人の生まれ故郷かもしれませんね。」

カイン「間違いないだろうな。あそこに蹲っている石人もいるしな。」



それは富を求めてこの場で朽ち果てた者達であった。



アル「この山自体が生きているんでしょうね。金や銀で人をおびき寄せてこの場に縛り付けているんでしょう。そしてこの場で死んでしまう。死体を取り込んで石人の出来上がりでしょうね。」

カイン「普通、金持って出ていくだろう。」

アル「それが、不思議に出たくなくなっているんでしょうね。俺たちは石人たちとかなり親しくなっていますからね。何も免疫の無い者ではこの中じゃ生きていけないのかもしれませんね。」

カイン「あー、だから変な感じがしたのか。」

アル「そうです、そしてあの奥の大きな岩が本体でしょうね。」

カイン「どうする。石(意思)を拾って帰るか。」

アル「どうしましょうかね。金や銀はマジックバックに入りますが、石(意思)は入らないですからね。」

カイン「だよな、生きている証拠だな。」

アル「それで区別できるんですから。少し本体の調査をしてから引き揚げましょう。」


アルは本体と思われる巨大な岩に登っていく。途中では崩れ落ちたと思われる石(意思)が転がっている。

その巨大な岩は、表面に出ている部分であった。よく観察してみると岩山とその岩は別であった。岩山の裂け目からその石(意思)が表に出ようとしているようにも見える。動く事のない石であるが、何故かそう思えていた。


アル「ものすごく長い年月をかけて裂けた岩に出てきたような感じがしますね。」

カイン「本当に動いているかもしれないな、いや絶対に生きているんだから当たり前か。そうでなければ金やダイヤなんて出てこないだろう。」

アル「この金や銀、大やなんかは地底の奥深くから運んできたのかもしれませんね。」

カイン「そうかもな、知らない鉱石も多いもんな。」

アル「今は知らないですが、いずれは役立つものでしょうね。取りあえず片っ端から拾っていきましょう。」

カイン「石拾いか。ゴーレムにやらせようぜ。」

アル「・・・・仕方ありませんね。」



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