460話 新種
アル、アンネローゼ、リビーと騎士たちは、無事拠点を出発していった。
大森林目へドラゴンたちに乗りカインの元へと向かっている。
アル「おー、あれが岩山だな。」
アル達が岩山に近づくと、迎えの騎士がドラゴンで空へと上がってくる。
カイン「おーー、アル遅かったな。おっルビーも一緒か、ここは楽しいぞ。」
アル「カイン兄、石人を紹介してください。」
カイン「おう、そうだった。」
カインとアルは石人族長の家へと向かう。他の者達は待機となっている。
石人族長は、アルを向かい入れてご機嫌の様で、べらべらと良く喋っている。食事をするようになり口調も滑らかになった事がかなり嬉しいようであった。
アル「カイン兄、族長は観察と実験に協力してくれるようだが村人たちは大丈夫ですか。」
カイン「まぁ協力はしてくれるだろうが、率先してという訳にはいかないだろう。何しろ飯抜きとかそういう実験だろう。」
アル「飯抜きは辛いですからね。」
それからアルは石人と鉄人の元へと向かい、色々と聞き込みを行っていく。その中でかなり面白い情報を得ていく。
大昔はもっと自由に動けた。物を食べるようになったおかげで最近は動けるようになってきた。
1000年ぶりに排泄物が出た。
石人になる前を覚えているが石の時の記憶だ。
酒を飲みたい。
石(肌)が滑らかになった。
アルは石人の許可を取り、石人の一部を削ったり、腕を1本破壊したりしていく。
石人たちは、食料と酒につられ辛い実験を承諾していた。実際に石人たちに痛みはなく、自分達は死なない事をしLているために交渉で食料と酒を吊り上げていく。
アル「腕一本、酒小樽でどうだ。」
石人「チュウダルダ。」
アル「よし決まりだ。いくぞー。」
石人「マデマデ、イマカー?」
アルはその石人に剣で斬りかかっていた。一瞬の出来事であったがい石人の腕は綺麗に切断されていた。
そして斬られた石人は、再構成を始める。切断された部分以外が元の形に戻ろうと再構築している。(少し小さくなる)
アル「凄いな。こんな生物は他にいないぞ。」
カイン「おっ腕も再構築しているぞ。」
アルが実験を行っている時、突然、腕が襲われてしまった。
空から鷹が獲物と間違えたのだろうか、腕(再構築中)を足で掴んで飛び発とうとする。だが鷹は飛び発つことが出来なかった。
それは石が重い事もあるが、それだけではなく再構築中に異物が入った事で取り込み再々構築となってしまった。
特殊生物石人(腕)に生物が取り込まれていく。
アル「凄いな。」
カイン「新種に成るのか。でも重くなって飛べるのか。」
アル「飛べなかったら又再構築するかもしれませんね。」
鷹と腕の再構築は完了した。その姿は基本は鷹であるが、二回りは大きくなっている。
鷹の特徴である羽は勿論あるが、かなり重くなっているようだ。
カイン「飛び発とうとしているな。あっこけた。」
鷹は必至に羽を広げ飛び発とうとしているが重いのか飛ぶことが出来なかった。そして今度は走りながら勢いをつけて飛ぼうとしたが、これも失敗してしまった。
するとまた鷹が固まっていく、再構築に入ったようだ。
アル「凄い物を見ているな。進化か。」
カイン「ありえないだろう。」
アル「でも目の前で起きていますよ。」
カイン「最初はゴーガイルになると思ったけど、なんか少し変なグリフォンみたいになったな。」
アル「そうですねグリフォンに姿は似ていますね。」
カイン「まぁかなり小型だけどな、あれじゃ人は乗せられないだろう。」
アル「あっ、飛べた。」
グリフォン似の鷹は走りながら勢いをつけて飛ぶことに成功していた。
それからアルは、石人に頼み込み色々と実験を行っていく。(腕1本=酒中樽)
アル「今日に実験は、これだー。」
カイン「アル、正気かそれ死体だぞ。」
アル「先ほど死んだようです。偶然見つけました。」
カイン「大丈夫かな、家族が悲しむぞ。」
アル「死んでしまったのですよ。逆に生き返れば家族にも会えるでしょう。」
カイン「そうかもかな?」
アルは、今迄の実験は全て鳥や4本足の獣であった。二本脚の実験を行なう為に死体を探していたのである。
流石に生きた物を試す訳に行かないために死体で実験する事にした。
死体は、熊人であり外傷はない。死因は分からないが殺された訳では無そうだ。
アルは腕が再構築を始めるとその上に死体をかぶせる。
カイン「マジか。」
アル「・・・・・」
カイン「石人だな。」
アル「石人ですね。」
アルの実験はある意味石人の先祖を再現したような物だったのかもしれない。
腕が再構築を始め死体を取り込んでいく。そして再構築後の姿は石人であった。
石人は、個別に特徴があり、普通人や牛人、鹿人、熊人など各種に別れている。(顔)
アル「二足歩行の死体を取り込み石人族が誕生したのかもしれませんね。」
カイン「記憶があるのか確かめよう。」
カインは熊の石人へ話しかけるが、熊に記憶は残っていなかった。石人である事は理解しているが、死体の熊人の事は全く覚えていない。
アル「進化する石ですね。それも意思を持っている。」
カイン「なぁアル、石人になる石がどこかにあるんだろうな。まぁこの辺の石じゃないな。」
アル「族長に聞いてみましょう。どこで生まれたのか。」
族長「ワスれタ。オムカシでオボエテイナイ。」
アルは全ての石人に聞いて回っていく。その中で数人の石人が、岩穴と答えていた。
岩穴とは、岩山の中腹にある大きな洞窟の事であった。
アル「洞窟か、行ってみるか。」
カイン「行こうぜ、もうここにいたくない。」
アル「みんなで行く訳にはいきませんよ。俺とカイン兄だけで行きましょう。」
カイン「そうだな、後の奴らは、んーーー実験を継続させよう。理由が無いと拙いからな。」
アル「ですね。あのラブホ小屋は不味いです。あの中に入ると自然とやる気になってしまうます。」
カイン「だよなぁ、不思議な小屋だよな。」
アル「アンネとルビーの為にとっておきのペットを作りましょう。そうすればペットを構うのに忙しくなるでしょう。俺たちが少しいなくなっても問題なくなります。」
カイン「ペットってどうするんだよ。」
アル「これです。このリスです。」
カイン「・・・そのリスかなり太っていないか。」
アル「分かりますか。大量に食べてかなり、いいえ激太り状態です。」
カイン「それで石が柔らかくなるという事か。」
アル「そうです、腕3分の1と融合させます。この割合が一番いい状態を作り出します。」
そうアルは、新種を作り出していた。それもかなり思い通りに創り出すことに成功していた。




