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445話  アカイスイセー

小人族は、この影星で今重要視されている。

中央大陸の南中央で小人族の存在は今までにないほど価値が上がっている。

それは拠点運営もあるが、行商のネットワークにより各地の弱小種族が集まり始めているからだ、今まで強い者が偉いとなっていたこの星で、その価値観は崩壊を始めている。


小人族の呼びかけによって各地の弱小種族が小人の拠点へ集まり一大勢力を築いている。

この勢力に眼を付けた、力のある種族が何度か小人の拠点へ侵攻したが全て撃退されている。そして逆侵攻され滅ぼされてしまった種族もあった。

その事で今では小人の拠点へ侵攻するものは無くなり、拠点はより賑わってきている。


拠点では、各商店を始め畑もありエルフの協力によって周りの縄張りにも作物を輸出できるほどになっている。

小人の拠点と連携を取っているのは勿論アル達の拠点であり、この二つは徒歩や馬ではなくワイバーンによる移動手段迄確立している。

アルは小人族にワイバーンのスキルを売っていた。(かなりお高めであった)



アルの拠点


小人「いやーーーー、あのワイバーンが可愛く見えますよーーー。」

アル「そうだろう。あれほど怖がって今のお前がなぁー。フフフ」

小人「わ、忘れてください。絶対泣いていませんからね。本当ですよ。私は今迄泣いた事無いんですから。」

アル「分かった、分かった。お前は泣いていない。俺の錯覚だったんだ。」

小人「・・・・泣いていませんから。ブツブツ」


この小人はアルがワイバーンのスキルオーブを渡し初めてワイバーンを見た時に少しだけお漏らしして泣いてしまったのだ。さすがにお漏らしで揶揄う事は余りにも可哀そうで言葉に出さないが、泣いたことを偶に揶揄っている。


アル「それより拠点が順調のようだな。」

小人「はい、かなり人が集まっています。それにエルフの協力のおかげもあり作物輸出で喜ばれています。」

アル「だろうな、今迄が余りにも酷かったからな。」

小人「ですよね。あれが普通と思っていた自分が恥ずかしいです。」

アル「まだこれでも足りないと思うぞ。この中央大陸の南中央だけだからな。」

小人「あっ、報告がありました。この南中央が豊かになった事がかなり噂になっています。それで各賃有力種族がこの地を狙っていると噂になっています。」

アル「そうか・・・・狙われるとしたら小人族の拠点だな。」

小人「そうなるでしょうね。小人族はこの地域では多少地位が上がっていますが、他の地域に行けば今まで通りの最低の地位ですから。」

アル「拠点の対策は出来ているのか。」

小人「それはもう万全とまでは言いませんが、かなりの防衛力です。1万人程度であれば防ぐことが出来るでしょう。」

アル「ほーぅ、凄いな。ワイバーンも戦術に使うのか。」

小人「もちろんですよ。ワイバーン乗りは今や小人族の憧れの職業となっています。運送だけではなく戦う事も出来るようになりましたから皆金を貯めてスキルオーブを買うために必死ですよ。」

アル「アハハハハ、それはいい事だ。ワイバーンは優秀だからな。」

小人「ドラゴンではなくワイバーンというのが小人族に合っていますね。この小さな体で流石にドラゴンはのれませんから、下手したらワイバーンでもきついですからね。」

アル「あのワイバーンは、少し小型にしてあるんだぞ。小人用としてのワイバーンだからな。その代り小型になった事で俊敏性も上がり、速度も上がっているそれに攻撃力迄上がっているからな。」

小人「そ、そうなのですか。小人専用のワイバーンなんですね。フフフフ、其れでかな私この所、変な夢を見るんです。あの赤いワイバーンを見ながら昼寝をしていたら。何故か連邦のモビルスーツは・・とか寝言で言っているんですよ。何の夢なんでしょうかね。」

アル「何だそりゃ、変な夢だな。それよりお前の頭にある兜は何だ変な形をしているな。」

小人「あっ、これですか。ワイバーン用のヘルメットなんですよ。この白いヘルメットは夢で出てきた人を真似しているんです。」


二人はもの凄くくだらない話を2時間ほどしていたが、忙しい二人の楽しい一時であった。





アルも小人も拠点の重要人物であるが、エルフも二つの拠点の重要な役割を担っている。

成長促進というチート持っているエルフは、各種族の一段上の存在としてこの星に君臨はしていないが、尊い存在とされている。耕作が出来来ていないこの星ですぐに食料を作り出す事の出来るエルフは貴重であり、重要な種族とされている。

そんエルフであるが、今では各地に出稼ぎに出ている。アルの拠点へと移り住んだエルフたちは、小人族の伝手出各地に派遣されるようになっている。これはアル達、小人族、エルフの3者が納得している事業となっている。

何故そのようになったのか、それは元のエルフの里から出ていった数百人のエルフたちから応援要請がなされたからだ。

エルフの里が危機に瀕してしまった事で出ていったエルフたちは種族たちから手厚いもてなしで受け入れられていたが、小人族の宣伝もあり派遣されるエルフの方が能力が高かった。これには理由があり大森林の豊富な栄養価のある土と一緒に成長促進を行なう事で急成長させているのだ。先に出ていったエルフが知る由もなく、小人を頼り連絡をしてきていたのであった。

小人族は出て行っていたエルフたちとも再び連絡を取るようになっている。





小人「へへへへ、お金っていいねー。」

小人1「何ニヤニヤしていううだよ。気持ち悪いよ。」

小人「はー、お金のお風呂に入りたいなー。」

小人1「何バカなこと言っているのお金のお風呂なんて皮膚が傷つくよ。」

小人「あー分かってないなー。まぁいいや、其れよりエルフさんたちの派遣は順調だね。」

小人1「ああ、いい具合に各地に散っているよ。でも北の種族の動きがかなりおかしくなっているよ。」

小人「攻めてくるよね。」

小人1「間違いないでしょう。今は僕たちからニコニコしながら作物を買っているけど、あれ軍事物資を絶対集めているよね。」

小人「此処を攻めてくる食料を売るっておかしいよねー。」

小人1「でも売らないともっとおかしくなってしまうでしょう。」

小人「まぁ仕方ないよね。その代りに向こうの財産を奪っていると思えばもう戦いは始まっているようなものだからね。戦術だね。」

小人1「難しい言葉をしているねー、流石アル様の一番弟子だけはあるねー。」

小人「へへへ、赤いすい星とよんでねー。」

小人「アカイスイセー?」

小人「あっ、気にしないで夢の話だから。」


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