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444話 新エルフの里

アル達の拠点(大森林)は、大賑わいとなっていた。

移住してきたエルフたち(1200人)が、居住区で暮らし始めたからだ。

エルフは森の中を好みあまり表に出る事が無く、集団として暮らすエルフを物珍しい事もあり、多くの種族がエルフを見学するために拠点へ押しかけていたのであった。


エルフ居住区(大森林内)


族長「ふん、雑魚共が少し鬱陶しいが、中々良い場所だ。」

重鎮1「ですね。こんなに豊かな場所はそうありませんよ。」

族長「畑はいいなー、世話をすればしただけ育つ。」

重鎮1「森の中も快適でしたが、平地も中々です。」


今エルフたちは、アルの用意した居住区で新築の家に住み、畑仕事を行なっている。

殆んどのエルフは農家として働くようになったが、中には戦士として働く者も居る。

弓が得意という事もあり、数名が志願しているが需要は満たしていない。


大森林内であるが、開発の為に木々を伐採して更地としたことで大森林内に耕作地を作り出していた。

この耕作地はかなり優秀で、大森林の恵みが土にしみこんでいる事で作物の成長が他と比べてかなり早く、そしてエルフの成長促進が合わさると2週間程度で麦が収穫できる早業となってしまった。


そうなると全く人手が足りなくなり、早急に大森林の開発を進めなければならなくなってしまった。



拠点


騎士「困りました。」

アル「ああそうだな、まさかあエルフがあれ程優れているとは思わなかった。」

騎士「麦が、2週間で実るんですよ。信じられません。」

アル「大森林の開発を進めるぞ。耕作地は少し離して今の2倍とする。その間を町として開発していく。ゴーレムに開発は任せるとして、代官を決めなければならないな。」

騎士「その代官ですが、立候補者がおります。」

アル「ん、誰が立候補しているのだ。」


騎士「はい、それが・・・・・・・・」


アル「ハァァァァァァ、グレイ族の生き残りでグレイ王の親戚という事か。」

騎士「ええまぁ、ですが親戚と言っても先代王の妹の子の末っ子から分家したそのまた分家の出ですからハッキリ言って物凄く遠い親戚です。いいえハッキリ言って他人です。」

アル「家系(自称)だが証明されているのだ、親戚と言い張るのも仕方ないな、グレイ族には恩があり無下にはできないだろう。仕方ない一度会ってから決めるか。」

騎士「はい手配いたします。」





アルは急速に広がった縄張り(領地)を全ては把握できていない、広大な大森林内は誰も立ち入った事のない地域もあり早急に探索しなければならなかった。そこで冒険大好きな一団に白羽の矢が向けられた。


アル「カイン兄、大森林の探索をお願いします。」

カイン「嫌だ。俺は今忙しいんだ。あの亀に勝つために修行しなければならないからな。」

アル「大森林内にはあの亀のような物がいると思われますよ。強者に出会える可能性が高いと思います。修行の一環として、同時に仕事しましょう。」

カイン「・・・・・分かった。やるよ。その代り人員は俺に任せろよ。」

アル「10人までならお任せします。」


其れからもアルは、内政の仕事を行っていく。何しろ脳筋の集まりであり戦う事に可頭にない連中の集まりなのだ。アルしか内政を行なう者がいないためにアルはフル稼働中であった。幸い小人族の者達が物凄く優秀でありアルの仕事を手伝っている事で開発が滞る事無く進んでいる。


小人族の者達はアルのノウハウを吸収していくと同時にアル達の拠点以外でその力を発揮していた。


小人たちは、そのノウハウを少数種族を集め一大拠点を造り出していた。

影星で弱小勢力をかき集め、防衛拠点を造り、拠点愛では畑もあり家もある。安心して暮らせるように工夫もされている為に影星の弱小種族は大いに喜んでいた。

この弱小種族たちは、今迄強者の種族にいいように使われていたが、いなくなったことで強者の種族は、別の強者の種族と隣接する事となり、戦となる事が増えていた。


この小さな変化が各地で起こったために強者の種族はかなり疲弊していく事となっていく。

小人族が行った弱小種族の移動は、大きな変化をもたらしていく。



騎士「アル様、小人族の新たな拠点ですが、かなり順調です。」

アル「大森林の端に作った小人族の拠点だな。他種族も受け入れているのだったな。」

騎士「はい、かなりここと離れていますが、小人族のネっとワークもあり正確です。」

アル「まぁ種族ごとの争いが減ってきているならそれでいいじゃないか、別の心配も出てくるだろうが今は大きな集団に纏める事が先決だしな。」

騎士「はい、今この拠点を中心に大きな集団となっています。大森林を含めたこの拠点は一番大きな集団と言えます。2番目は今小人族の運営する大森林の淵に創り出した拠点と言えます。弱小種族が20ほど集まり形成しています。」

アル「20種か凄いな。」

騎士「まだまだ増えそうですが、面白くない者たちもおります。弱小種族を従属していた者達です。その者達が、従属種を取り戻そうとしているようです。」

アル「アハ、小間使いが居なくなって困ったという事だな。」

騎士「そうなります。」


アル「小人族は何か対策をしているのか。」

騎士「はい、小人族の一大拠点となっている拠点では、武器の製造を行なっています。うちからのノウハウで作り出している。クロスボウと破裂弾を大量に造っております。」

アル「小人族の事実上の初陣となるのだろうな、其れも大勝利なる初陣だ。」

騎士「もし勝つことにならば、その影響と衝撃は計り知れません。」

アル「一気に強者となるな、小人族がこの星を支配し始める初陣を見物するか。アハハハハ。」

騎士「本当に小人族にこの星の支配を任せるのですか。」

アル「任せる。小人族以外に出来ないだろう。他は脳筋の集まりだからな。何時までも戦いに明け暮れていい時代は終わった。戦うだけならば別のやり方もあるしな。それにあの超巨大亀の問題もある。」

騎士「・・・・あの亀は如何する事も出来ないと思いますが、アル様は如何するおつもりですか。」

アル「あの亀は倒すことはできないだろう。攻撃が全く通じないからな、だが眠らすことはできると思う。幸いに亀は北へ向かっているからな。」

騎士「北ですか????」

アル「まぁいずれ分かる。」



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