443話 新村長?
重鎮「いっちまったな。」
エルフ「行ってしまいました。」
エルフ2「これからは俺達の天下だぁー。」
「「「「「「ウワハハハハハハハ」」」」」」」」」
超巨大亀に残ったエルフは25人であった。それも全て男という偏ったものである。その為に早急に女性エルフを探さなければならないのだが、まだ気づいていない。
そんな25人は、新たな家に引越しに夢中であった。
重鎮であったエルフは元既婚者であったが居残りとなると同時に家族から見捨てられている。他にも既婚者はいたが、ダメだったら拠点へ来なさいと温かい言葉をかけられていた。
エルフ1「新村長は、村長宅へ引越しですよね。」
元重鎮「そ、村長なんていい響きなんだ。儂にぴったりの言葉だなーーーー。」
新村長は、今の立場にうっとりしている。
エルフ1「新村長の元の家には俺が引っ越していいですよね。」
元重鎮「おっ、おういいぞ。」
それから残っているエルフたちは、各々が好きな家へと引越ししていく。
ひと段落したところで、腹が減り皆が良く集まる食堂へとやって来た。そこで初めて気づいたのだ。
食事が無い。
新村長「何故、何故食事が無いんだ。」
エルフ1「あっ、誰も用意していませんね。」
新村長「誰か早く作れ。」
シーーーーーーン
新村長「どうした、誰か作れ。」
シーーーン
エルフ1「果物を探してきます。」
そうエルフの男は誰も料理などしたことが無かったのだ。今までは食堂という店がありいつでも温かい物を食べる事が出来ていた。それが超巨大亀から移住したことで店はあるが料理する者が居なくなっていたのであった。
他にも気づき始めていた。たった25人しかいない村となったが、2000人も暮らしていた村である。各家にまだ食料が残されているが、いずれ無くなる事は分かっている。亀の森内では果物や木の実がなっているが、トゲトゲが侵略している事でかなり減ってきている。幸い25人しかいない事で食料不足になる事も無いだろうがかなり厳しい生活となっていくだろう。
新村長「こここんなハズではなかった。」
エルフ1「村長、これからどうしますか。」
新村長「クッ、仕方ない。各家から食料集めを行なうぞ。」
25人は1件1件周り食べれる物を探して回る。さすが2000人も住んでいた村である事でかなりの食料(保存食含む)が集まり当分は食べる事に苦労しない事が淡かった。そして酒もかなり見つける事が出来たために、25人は少し安心したようで酒盛りを始めてしまった。
酒の力は偉大だ。折れかけたプライドを見事に修復していた。見せかけの修復だが今の25人にとってくじけずに生活する事が出来るのだ。
村長「これからは我らの時代となる。この亀の上から各村を支配していくぞ。」
エルフ1「おおおーーーーーっ、やりましょう。」
ワイワイガヤガヤ
エルフ2「どうやって亀から降りるんですか。ドラゴン貸してもらえたのですか。」
シーーーーーーーーン。
村長は気づいてしまった。亀から降りる手段が無い事に
村長「うっ、拙いぞ、拙いぞ、どうするんだ。」
エルフ2「まさかですけど、新村長ドラゴンを借りてい無いなんてないですよね。」
村長「か、借りていなかった。」
「「「「ええええええええええええ」」」」
エルフ3「どうするんですか、どうやって村を支配するんですかぁ、ドラゴンが居なきゃ亀から降りる事も出来ないんですよ。」
エルフ4「村長ーーーー、飛び降りてドラゴン借りてきてください。」
亀に残った25人は、かなりバカばかりであった。
25人は亀の上だけで暮らす事になってしまった。当分は食料に困ることは無いが節約していかなければいけないだろう。
そんな亀の上の居残り組であったが、生きる為にはたかなくてはならず、新村長を含めた25人は、亀の森へ入り果物と木の実を集める日々を送っていた。
そんなある日ドラゴンが村へと降りて来た。
村長を含め皆ドラゴンへと駆けていた。
竜騎士「ななんだ、どうした?」
村長「おーーーー、待っていたぞ。わが友よー。」
25人は必至であった。まだ食料はあるが外との繋ぎが必要だと気づいたからだ、いつ来るとは分からないドラゴンが今来たのだ。これを逃してはいけないと皆必死であった。
竜騎士「理由は分かった。我らはこの亀の上を休憩場所にするために来たのだ。」
「「「「「おおーーーーーーー」」」」」
竜騎士「使っていない家を使うぞ。」
村長は少し希望が見えて来た。定期的にドラゴンが来るのであれば亀の上でも暮らして行けるのでは考えていく。そして自分に都合の良い答えである亀の上で暮らして行く事に靡いていく。
村長「食料などを定期的に運んでもらえるか。」
竜騎士「交易か、問題ないがなにと交換するのだ。」
村長「うっ。き木の実や果物で、どうだろうか。」
竜騎士「いらないな、下でも取れるしな。」
村長「・・・・・・・」
竜騎士「アハハハハ、大丈夫だよ。仕事をしてもらえれば食料は運んで来てやる。」ニヤリ
村長「し、仕事ですか。」
竜騎士「そう仕事だよ。働いてもらう代わりに食料を持ってくる。どうだ公平だろう。」
村長「し、仕事とはどのような仕事でしょう。」
竜騎士「ああ、簡単だよ観察してもらえればいい。我らがいないとき亀の行動を観察してくれるだけで構わない。」
村長「そそれだけですか。」
竜騎士「ああそれだけだな。」
村長と竜騎士は、簡単な仕事を請け負う代わりに定期的に食料を貰う事で契約を交わした。
要は下働きの仕事を契約してしまった。
村長はまだ気づいていないが、亀の監視の仕事で食料と交換となる。これははっきり言って誰も出来る仕事であった。世界に君臨するという野望を持ったエルフ25人の仕事としてはかなりお粗末なものと言えよう。亀から降りる事も出来ず、外との交流する事も出来ないのだ。
竜騎士「仕事をきちんとやれば、移住の許可が出るかもしれないぞ。」
エルフ2「えっ本当ですか。移住させてもらえるんですか。」
竜騎士「きちんと仕事をやっている者だけだ。お前たちは移住しないといった者たちだそう簡単には許可は出ないだろうが仕事をしていけばいずれは許可は出るだろう。」
「「「「おおおおおおお」」」」」」
エルフたちは希望が見えた事で大喜びとなっていた。
だがエルフたちは監視(仕事)が過酷である事をまだ知らない。




