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429話 デュラハン

アル「ところで何でデュラハンになったんだ。」

首「フフフフ、そこを聞くか。我はな、カッコイイ者が大好きなんだ。デュラハンは騎士だ。それもかなり強者だ。ダンジョンコアを飲み込んだ我はもう人としては生きていけない事が分かった。そこでデュラハンになる事にしたのだ。どうだカッコいいだろう。」

アル「首無しになる事がカッコいいのか。」

首「うっ、デュラハンという言葉しか知らなかったのだ。まさか胴体と首が別れてしまうなど普通思わないだろう。」

アル「ダンジョンコアもこれ幸いと思ったのだろうな。首をコアとして胴体をボスとする事でかなり強力なボスに出来るからな。」

カイン「だろうな、あの再生する首無しデュラハンは普通じゃ倒せないだろうな。」

首「さ、最初は胴体繋がっていたのだ。それが・・今思い出してもムカつく。くそー。」

アル「どうした。首と胴体は繋がっていたのだろう。何故は慣れてしまったんだ。」

首「フン、ダンジョンコアがなデュラハンは首と体は離れているものだと抜かし寄ってな。どうも首がぐらぐらすると思っていたが、ある日突然ポトリと首が落ちたのだ。」

カイン「アハハハハ、そりゃビックリするな。アハハハハ。」

アル「ハハハハは、知らなかったのかデュラハンは首と体が離れている魔物だぞ。」

首「くっ、知っていたらデュラハンにはならなかった。」

アル「他の選択は何があったのだ。」

首「・・・・・・ク、クリスタルスライム。」

アル「まぁそれよりは人型の方がいいな。」

首「・・・・・」

カイン「ダンジョンコアは丸い形にしたかったようだな。アハハハハ。」

首「・・・・・」

アル「首よ、中二病はまだ治まっていないようだが・・」

首「何を言うっているのだ。中二病だと我は中二病などではないぞ、只夢を追いかけているだけだ。」

アル「それが中二病の症状なんだよ、現実を見ろよ。」

首「我は、もう外に出る事も出来ないんだぞ。一生こんな穴倉で暮らさなければならないんだぞ。それもスケルトンやレイス、グールにゾンビだ。もう嫌だぁぁぁぁぁ」


アルは、大きなため息を吐くが首のいう事も少しは納得できた。ダンジョン内でコアとなり一人ジッとしている事がどんなにつらく寂しい事なのかを分っていたからだ。


アル「首よ、動けるようにしてやる。その代りダンジョンコア(ダンジョン)を放棄してもらうぞ。」

首「するする。ダンジョンなんて要らない。」


アルは偽ダンジョンコアを取り出し首であるダンジョンコアに融合させる。そしてアルが支配権を獲得する。

ダンジョンコアは偽ダンジョンコアへと移りアルの支配を認めていた。ダンジョンコアもあの首には本当には困っていたようで、折角のダンジョンがなにも出来ない状態となってしまっていたからだ。

ダンジョンはうまく活用できれば巨万の富と支配地域を広げればその地域さえ支配できるのだ。それが中人の中二病がダンジョンを支配したことで全てが無駄となっていたのであった。


アルは早速魔物を入れ替えていく。グールやゾンビ、レイスやスケルトンと言った者ではなく、真面に戦えるミノタウロス、オーガ、オークなどの大型の魔物たちを召喚していった。


カイン「アル、これオーク人や鬼人たちと間違わないか。」

アル「似てますけど別物ですよ。だってオークたちは喋れませんから区別できますよ。」


そしてデュラハンの首と胴体を繋げてやると


デュラハン「ガハハハハハは復活。」

アル「もう中人ではないのだからな気を付けろよ。」

デュラハン「ん、何故だ。何を気を付けるのだ。」

アル「本当に解っていないな、お前は魔物になっているんだよ。この星での討伐対象なんだよ。」

デュラハン「えっ、我は魔物なのか。しゃ、喋れるじゃないか。」

アル「喋れるから人とは限らないだろう。俺が作りだしたゴーレムなんかでも少しは喋れる者もいるぞ。」

デュラハン「我は魔物なのか、」シュン⤵


アル「もうダンジョンから出ていけるぞ、好きな所にいけよ。」

デュラハン「ももももしよかったら、我を雇ってもいいぞ。」

アル「いらないな。」

デュラハン「我は役に立つぞ。強いしな。」

カイン「お前俺に負けた事忘れていないか。」

デュラハン「我がいれば、いい事があるぞ。」

アル「ないな。」

デュラハン「・・・・・お、お、お、俺はずっと一人だったんだ。と友達になってください。」

アル「い、や、だ。」

デュラハンは、泣きながら隅に走っていった。そして壁に向って正座して泣いている。


カイン「アル、友達になってくれって首は一世一代の勇気を振り絞っていったんだろう。友達になってやれよ。くくく。」

アル「じゃぁカイン兄が友達になってやればいいじゃありませんか。」

カイン「俺は遠慮しとくよ。」

アル「ハァーーーー、仕方ない。」



アルとしても勇気を出して友達になってくださいと言った者をやはり無碍にはできなかった。余りにも可哀そうでありいい大人が隅でモジモジしながら泣いている姿は、みるに耐えれないものであった。


アル「首よ。友達とは自然になるものなんだよ。言葉で言って友達にはなれないんだ。一緒にいて自然に友達になるんだよ。俺たちの所で働け、そしたら友達の1人や2人は直ぐに出来ると思うぞ。」


デュラハンは、泣いていた顔が笑顔となっていた。

デュラハン「本当か、一緒に行っていいのか。酒はあるのか、肉はあるか。敬え。」

ボコッ。

「あいた、何をする。」

アル「それがダメなんだ。何が敬えだ。敬えと言って敬う奴なんかいないぞ。お前の行動で示せ、これから教官の騎士に指導させるからきちんと働けよ。」



騎士「アアアアル様、もしかしてそいつを教育するのですか。」

アル「仕方ないだろう。」

騎士「ですが、さすがに魔物を教育するのは・・・」

アル「一度だけチャンスをやろう。ダメなら討伐してかまわない。」

騎士「はぁぁまぁ、それならば引き受けます。」


騎士は仕方なく引き受けてしまった。騎士も引き受けたからにはデュラハンを一人前の騎士にするつもりとなっていた。

そして元中人の騎士デュラハンはキラキラした目で騎士を見ていた。

そう元中人は騎士にあこがれていたのであった。


デュラハン「よ、宜しくお願いします。」

騎士「よしまずは9層の魔物をすべて倒してこい。いけー。」

騎士の怒鳴り声でデュラハンは新米騎士のようにすっ飛んでいった。


アル「流石教育係だな。」


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