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427話 レンたちの集落

アル達は、拠点が見える位置まで進んでいた。


アル「天然の要塞か、いい表現だな。」

小人「そうでしょう、そうでしょう。」

カイン「攻めにくいな、少数で守れる形だな。」

アル「よくこんな場所を見つけたもんだ。」

レン「偶然です。」



レンを先頭にアル達はハーフたちの拠点へと向かう。


レン「みんなーー、ただいまー、帰ったよー。」


レンが大声で伝えると中から少年少女たちが大勢出てくる。


「「「「わわわぁわわぁ」」」」」」


カイン「子供ばかりか、100人はいるぞ。」

アンネ「ルビー、行くわよ。」

ルビー「はい。」



アンネとルビー、そして数少ない女性陣数名は子供たちの世話を始める。お菓子作戦だ。

小さな子も少し大きな子もみんなお菓子の前では良い子となっている。


アンネ「小さな子からよ。並びなさい。」

「「「「「「はぁーい。」」」」」」

レン「お、俺帰って来たんだけど。」

アル「レン、お菓子の前では皆無力だ。諦めろ。」

カイン「そうだそうだ。アハハハハハ。」


マミ「おにぃ、おかえりぃ。」

とことこトレに近寄ってくる小さな子が、満面の笑みでレンを迎えている。

レン「マミー、ただいまー。」

二人は抱き合い、レンがマミを抱き上げくるくると回っている。


レン「アハハハハハハ。」

マミ「えへへへへへへ。」


二人は笑いながらくるくると回っていたが一段落するとレンはマミをアルに紹介する。マミは大人の女を意識したのか、おこちゃま言葉ではなくきちんと挨拶していた。驚いたレンはマミに聞くと、マミは照れながら習ったのぉとおこちゃま言葉になっていた。


アル「マミ偉いな。ご褒美だ。」


アルは、マミにお菓子の袋を手渡す。」

マミ「ありがちょう」ペコリ。


アル「レン、いい村だな。」

レン「はい。」



それからが凄かった。


アルがゴーレムを作り出すと騎士や戦士たちが指示を出し小屋の建設から木々の伐採と小屋が3つだけだった自称集落は、完全な村へと変貌していく。


レン「す、すごい。」


他の少年少女たちも口をぽかんと開けてゴーレムたちの作業を見ている。



1日の終わりころには、小屋が10棟も立ち並び、ゴーレムたちは休まず作業を行っている。

アル達は、少年少女たちの為に夕飯を準備している。まぁ普通はレンたちが用意するのだが、そこは大人のアル達が用意する。


少年「うわわわわわわ、なにこれ凄い料理。」

少女「・・・・・」涎を垂らしている。

少年「こっ、こっ、こっ、こっ、これ食っていいのか。」

少女「ゆ湯気が出ている。」


この少年少女たちは、生きる事を優先していた為にまともな料理を知らなかったのだ。麦からパンを作る事は知っていても、どうやってパンにするのかは知らなかった。麦を必死にコネてタダ焼くだけであった。それでも食べ物であった。スープも水に塩だけであり、肉も焼くだけであった。

それが今目の前には、温かな料理の数々がずらりと並んでいる。


アンネ「さぁみんな、いただきます。」

「「「「「「い、いただきます」」」」」」」


それからは凄かった。少年少女たちの食欲(胃袋)は、マックバック状態となっていた。山盛りに盛られた肉野菜などは大皿が次々に空皿となっている。ステーキも騎士や戦士と同じ量を食べている。


そして1時間後、物凄い食べるペースも落ち着いてくる。


少年「お、俺、次はケーキを食べる。」

少女「私は、肉よ。」


アルは少年少女たちの会話を聞きながらチビチビとビールを飲んでいる。その時アルは思った。ここの少年は草食系で少女たちは肉食系なのかと思いレンを見るとマミを優しく世話をしている。


そして翌日からは、子供たちはお勉強となっていた。

アンネ達女性人たちが子供たちに文字を教えていた。

読書きが出来るようにと教えている。



アル達は、村の建設をゴーレムと騎士、戦士に任せて。カインと数名で大森林の調査にくり出している。

長く滞在すると狂うと言われている大森林を調査するためであった。


カイン「別に何ともないよな。」

アル「あの少年少女たちには効かないようですね。多分ですけどレンとマミが聖域を作り出していると思いますよ。あの二人は特別なのでしょう。」

カイン「あっ、やっぱりか、あの二人は多分妖精、又は精霊のハーフだよな。」

アル「間違いないでしょうね。見た目はエルフに近いですがエルフにしては透明感があり過ぎます。」

カイン「それで子供たちが守られているという事だな。」

アル「どのくらいの範囲かは分かりませんけど、かなりの広さをカバーしていると思いますよ。」


大森林を進んでいくと急に空気が変わる。


アル「此処が聖域との境目ですね。」

カイン「なる程、全く違うな。」


アルとカインが話しているとすぐにレイスとスケルトンたちが集まり出してくる。カイン達にとって敵にならない相手だが鬱陶しい事は間違いない。


アル達は話しながらスケルトンとレイスを蹴散らしてく。


カイン「狂うってどういう事なんだ。」

アル「何でも正気じゃなくなると言われていますね。まぁ効かないでしょうけど。」

カイン「誰かが呪いでもかけているのかな。」

アル「そうでしょうね。」



数日賭けてアル達は大森林の奥地へとやってきていた。

段々と呪いなのか(不快感)が増してきている。


カイン「かなり不快感が強いな。」

アル「もうすぐでしょうね。」




カイン「あっ、ダンジョンか。」

アル「まさかですね。ダンジョンからこの不快感が出ているとは思いませんでしたね。」

カイン「中に入るか。」

アル「もちろんです。」

カイン「だよな。」


不快感を放出しているダンジョンは、中に入るとさほど不快感を感じなくなっていた。

だが普通のダンジョンとは言えなかった。


中にはスケルトン、レイスにゾンビやグールと言った魔物たちが所狭しとウヨウヨとしている。

カインなんだこの魔物の数は、真面に歩けないぞ。」

アル「誰も討伐する者がいなかったのでしょうね。」


アル達の要る1層だけでもかなりの魔物がいる。それを片っ端から片付けていく。

満員状態となっている1層でやっと隙間が生まれて来た。何しろ20人乗りのエレベーターに30人乗っている状態を想像してみて欲しい。かなり窮屈であり不快であろう。

それが広い1層にびっしりと詰まっているのだ。


カイン「これ1層と突破するのに何日かかるんだ。」

アル「分かりませんが進むには倒すしかないでしょうね。」

カイン「・・・・・」





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