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424話 ロバ人村

5人となった少年少女たちの生活は、罠と採取を基本として備蓄が出来るようになっていた。


5人が夕食時に集まりこれからの事を話し合っている。


レン「当分この場所で備蓄を増やしていきたい。」

トム「そうだな、南へ向かうにしてもすぐに噂の拠点が見つかるとも限らないし、それに受け入れてくれるかも分からなっからな。」

ミュー「あっその噂は聴いたことがあるわ、何でも物凄く強い集団という噂よ。」

レン「強い集団だとかなり横柄な奴らかもね。」

ミュー「そうでもないみたいわよ。小人の商人の話では、色々な種族が暮らしているみたい。」

トム「へーー、珍しいな。だから俺達みたいなやつらが集まっているのかもな。」

レン「それでも情報を集めてからがいいかもね。行きました、受け入れませんじゃどうにもならないからね。」

ミュー「確かにそうね。私もサラもハーフだし、情報収集はトムにお願いしたほうがいいかもね。」

トム「おうよ、任せなさい。エッヘン。」

レン「トムお願いね。そのついでに行商してきてよ。」

トム「当たり前だ。行商しながらでないと情報も集められないぞ。」


3人は話し合い。トムが定期的にこの場を離れ情報収集を行う事になった。レンはトム一人での行動に懸念があったが実際に幼子2人が居るためにトム一人で行くしかない状況であった。


そして数日後にトムは大きな籠を背負い出発する。


レン「トム、まずは一番近い村へ行ってね。」

ミュー「間違っても西の村はダメよ。」

トム「分かっているって、じゃ行って来る。」


レンたちの居場所を中心とすると西の村はミューとサラが住んでいた村であり、狼人たちの村である。狼人たちは狩りと農耕を行なっている。だがミューたちの事がある為に接触はしない事となっている。

そしてもう一つ近場に村があるという。今回はその村へ情報集に行く事となっている。

その村は、ロバ人は達の村であった。ロバ人の村は穏やかで戦いをあまり好まず、この星では珍しい種族とされている。戦いを好まないだけで戦う事はできるし、集団戦であれば十分に戦う事が出来ている。


そんな村へ猫人であるトムがやって来る。


門兵「おー、行商に来たのか、何を持って来たんだ。」

トム「えーーっと、干し肉と果実だよ。この村で何かと交換したいんだけど。」

門兵「おー肉かー、いいなー、」ジュルリ。


トムは何の疑いもなく村の中に招き入れられた。そこで干し肉と果実を麦と交換していく。

トムは村人たちから色々な情報を聞き出していく。まぁ聞きだすというより、おばちゃんが勝手に喋っていくという物であった。


トム「へーーー、小人族の行商は、酒迄持ってくるんだー。凄いなー。」

おばちゃん1「そうなのよー、酒があるっていいわよねー、何でも南の拠点という場所から持ってくるのよ。」

トム「南の拠点ってあの噂の拠点かなー。」

おばちゃん1「噂の拠点よ。そこの小人が、色々と各地を回っているのよ。人集めもやっているわよ。」

トム「人集めって何?」

おばちゃん1「拠点の拡張で人手不足って言っていたわ、あっこれサービスしてよ。」

トム「うっ、果実一つおまけするよ。これ甘いんだよ。」



トムの情報収集は上手く行っていた。何でもよく喋るおばちゃんたちから色々な情報を手に入れていた。その中でも拠点の情報はトム達が欲しかった情報であった。

そんなトムも村での物々交換が終わり村の中をブラブラとしていた。この村は比較的大規模で1000人近くが暮らしている。

ロバ人が9割以上で後の1割未満だが、小人商人(店)や中人の職人、各種族の孤児がいる。

トムはロバ人の村で孤児がいると聞いたことで孤児たちに接触する事にしたのだ。孤児たちの多くは捨てられてこのロバ人達の村で手伝いをしながら暮らしている。

何故孤児が多いのか、それは大森林が近くにあり多くの種族が大森林に不要者を捨てるからであった。

ミューやサラもその中に1人であり、偶々トム達と知り合った事で一緒にいるだけであり、知り合わなければこのロバ人達の村に辿りついていたかもしれない。


この村の孤児たちは、決して豊かでないこの村で必死に生きていた。農作業を手伝い少ないが麦や大麦を駄賃として貰っている。それだけでは勿論足りず、大森林へと入り木の実や食べれる物を取ってなんとか暮らしていた。


孤児たちにもグループが幾つかあり、30人程のグループと20人程のグループ、そして30人ほどのハーフが集ったグループがあった。トムは迷わずハーフたちのグループに接触する。

ハーフのグループは、他の孤児たちよりやせ細り、孤児たちの中でもかなり厳しい暮らしをしていた。


トムが近づくと経過していたが、腹が減っている事と村の中という事ですぐに警戒を解いてしまう。

トムとしてはもっと疑えよと思ったが今は何も言わない。


トム「食べれていないようだね。」

少年「・・・ハーフだしね。」

トム「村の外に出る気はあるか。肉が食えるぞ。ほらこれ干し肉だ。みんなで食えよ。」

少年「い、いいのか肉だぞ、肉だぞ。ホントにいいのか。」

トム「遠慮するな食えよ。」


少年が干し肉を受け取ると周りにいた少年少女たちが群がってくる。奪い合いはしなかったがかなりの激戦となっていた。


トム「まだあるからこれも食いな。」


少年はまるで救世主のような猫人を見ていた。ハーフである事で迫害されてこの村までやって来た。そして同じ仲間たちと身を寄せながら暮らしていたのだ。トムのように優しくされた事もなくいいように使われていいるだけの存在であった。

ハーフの仕事は汚物の処理や肥料つくりと人の嫌がる仕事しかない。その為に臭くなり、村人たちからは近づくなと言われてしまっている。


そしてトムは、自分たちは今5人で暮らしている事を告げる、ハーフは4人いる事も付け加えて説明しる。

何人か一緒に来ないかと誘ってみたのだ。


少年「ぜ、全員はダメかな。」

トム「えっ、全員何人いるんだ。」

少年「32人いる。」

トム「んーー、相談しないと答えられないな。一度俺の達の隠れ家に来るか。数日分の食料があれば何とかしのげるだろう。」

少年「数日分の食料、ゴックン。い、いくよー。」


ハーフたちは少年とトムの話を耳をダンボにして聴いていた。

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