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412話 攻防戦

拠点は今、白オークと蜥蜴人の軍団に包囲されていた。アル達の予定通りであるが、敵に囲まれている事で拠点内はかなり緊張状態となっている。特に少数民族たちが逃げ込んできたことでその者たちが怯え騒ぎ出していた。


白兎「ここここ降伏するの?」

騎士「降伏なんかしない。拠点は守り抜くから心配するな。」

白兎「ででででででも、だだ大丈夫なの?」

騎士「俺たちは強い、心配するな。」



防壁上


小人1「うひょー、俺のボウガンは最高だーーー。」

小人2「これさえあれば白オークなんて目じゃないな。」

戦士「こら無駄口を叩くな。敵をしっかり見て狙って打っていけ。」

小人1「任せてください。」



小人族の活躍によって防衛戦はかなり拠点有利な戦いとなっている。以前のように追い込まれる事もなく、余裕をもって敵を撃退している。

そんな状況に中、白オークたちも何も考えていない訳ではない。特にハイオークたちは白オーク全体を再度掌握するためにこの戦いを利用しようとしている。

白オークたちは、そんなハイオークたちの思惑に乗るように必死で考えて作戦を実行していく。その作戦とは、伐採〈倒した木)を担ぎ堀に投げ込むという作戦であった。まぁ作戦という程の物ではないが白オーク獲って画期的な出来事となっていた。何しろ今まではただ物量に任せて突撃鹿出来なかったのだ。それが木を倒し、運び、埋めていくそんな事が出来るようになったのだ。これもハイオークの影響であろう。ハイオークの作戦を見た事で色々な事が出来るようになっていたのだ。白オークとハイオークは元は同じ種族であり同胞である。だが今はハイオークに進化した者達は白オークを再度支配下に置こうとたくらんでいる。



アル「白オークは、本気で倒木で堀を埋める気らしいな。」

騎士「無理でしょう。」

アル「ああ、無理だな、だがそれが無理である事に気付いていないようだな。」

騎士「如何しますか。」

アル「当分は好きにさせよう。小人族もいい標的になってくれているし、訓練と思えばかなり有効だ。」

騎士「訓練ですか、白オークが哀れに思えてきました。」

アル「それより蜥蜴人たちの方が気がかりだ。あいつら小さな蜥蜴を飛ばしてきているな。」

騎士「厄介です、拠点内に入り込まれてしまいました。」

アル「それは仕方ない、まさか遠方から飛ばしてくるとは思わなかったからな。」


蜥蜴人たちは、拠点内に木をくりぬいた中に蜥蜴を詰め込み投石機で拠点内に放り込んできていたのだ。中に蜥蜴たちが大量に詰め込まれていた。投石機によって着弾した衝撃で蜥蜴の多くが死んでしまったが半数は無事であり。拠点愛に散らばっていった。蜥蜴も人の体内に入らなければ人を殺すことが出来ない。村の為に潜伏して機会をうかがうしかなかった。拠点内では蜥蜴探しが本格化している。踏みつぶすだけで処理が出来るために子供でも処理が可能であった。

だが口元だけはマスク着用となり体内に入り込まれないように対策はきちんとしている。


そんな蜥蜴人たちに、アル達は攻撃を集中している。厄介な投石機を破壊するために騎士ではなく戦士たちが攻撃を開始していた。


戦士「行くぞー。」

「「「「「「おーーーー」」」」」」」


戦士たちは跳ね橋を降ろして蜥蜴人たちの陣へ向かっている。跳ね橋が下りた事で蜥蜴人たちと白オークが跳ね橋に殺到している。それを騎士たちが仁王立ちとなり粉砕していく。戦士たちは元妻で騎士たちが守っているのであった。


戦士たちは投石機の破壊が目的であり白オークや蜥蜴人に構っている暇はない。だが蜥蜴人たちは投石機を守る為に周りにを囲っている。


戦士「突っ込むそ。」

「「「「「「おーーーー」」」」」」」


戦士はワザと大声で突っ込むぞと指示を出していた。そして実際は突っ込むことは無かった。蜥蜴人たち迄迫ると左右に別れて爆発物を投げ込んでいく。それは今でいう手榴弾のようなものである。魔法を詰め込んだ物であり、降りた衝撃で起動する仕組みとなっている。



ボン、ボン、ボン、ボンと投石機に着弾と同時に爆発していく。10発も当たると投石機は破壊されていた。10基の投石機は全て破壊したことで、戦士は戦闘に移っていく。

本来であれば投石機は介護は速やかに撤収となっていたが、折角敵が待っているのだ戦わないのは失礼であると戦士たちは勝手に思い。戦闘を開始していた。

対する蜥蜴人たちもやる気満々であり、両者は、当然のように戦闘にのめり込んでいった。


アル「あいつらに拠点へ戻るように指示を再度だせ。」

騎士「はい、後で懲罰ものです。」

アル「多少は仕方ないが、跳ね橋を守る騎士たちの負担がな。」

騎士「騎士たちも嬉しそうに戦っております。あと2,3時間は余裕で持つでしょう。」

アル「戦闘狂どもめ、俺の苦労を何だと思っているんだ。」

騎士「皆、分かっています。ですが目の前に敵がいると戦士としての本能が少し勝ってしまうのででしょう。」

アル「ハァーーーーッ、1時間だけ戦闘を許す。それ以上はダメだ。必ず撤退させろいいな。」

騎士「了解しました。アル様も少しおやすみになられてはいかがでしょうか。」

アル「そうだな、食事でもするか。」

騎士「食堂へ行かれますか、それともこの場で召しあがりますか。」

アル「食堂へ行って来る。その間頼むぞ。」


アルは拠点内にある食堂へと向かう。そこには多くの者たちが忙しそうに飯を食べ、急いで戦場へ戻っていく。アルは一人でゆっくりと食事をとる雰囲気ではない事で急いで食べて食堂を出ていく。


小人「アル様ーーー。」

アル「どうした。」

小人「蜥蜴を大量に捕まえましたが、如何しましょうか。」

アル「えっ、その場で殺していないのか。」

小人「エッ、殺すのですか。」

アル「ん、何で殺さないんだ。訳でもあるのか。」

小人「この蜥蜴たちは成長すれば蜥蜴人の召使となります。蜥蜴人程強くないですが、かなり役立つ存在です。」

アル「ほーーっ、そうなのか。だが成長はかなりの時間がかかるだろう。」

小人「そうですね3年は必要です。もし要らないのであれば頂いていいですか。小人族で調教して育てます。」

アル「まぁ、きちんと管理できるのであればいいぞ。だが問題を起こした時は小人族に責任を取ってもらうぞ。」

小人「分かりました。」

小人族は嬉しそうにその場を離れていく。少しスキップをしているようであった。


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