413話 戦闘中、戦闘中
拠点防衛戦では、小人族、騎士、戦士たちが楽しそうに白オークと蜥蜴人たちを倒している。拠点の防衛という戦争状態であるが実に楽しそうにしている。騎士や戦士が楽しく戦闘している事は戦闘狂と思えば頷ける。だが小人族がうひょーとかそりゃーとか、叫びながら白オークを射抜いている姿は想像できない。
だが実際に眼のあたりにしているとその姿も納得できるのもとなっていた。
アル「小人族は、武器の扱いもかなり優秀だな。」
騎士「小人族がこれほど使えるとは思いませんでした。」
アル「体が小さい事と力が子供程度だが、それ以外は普通の大人より優秀だ。」
騎士「小人族の事を見直さなければなりません。これほど使える者たちであれば拠点を任せて問題ないでしょう。」
アル「そうだな、新たな拠点は小人族中心に造るか。」
騎士「それが宜しいでしょう。小人族は各部族に別れて隠れ住んでいますがかなりの人口があると思われます。」
アル「拠点の場所を小人族に相談するかな。」
小人族にっ拠点の相談を持ち掛ける事で小人族の繁栄が約束されたような物であった。
アル達のゴーレムを使った建設の力と小人族の人口と頭の良さと器用さが合わさる事で次の拠点建設は今以上の規模となるだろう。
そんな事も考えられるほど今回の拠点防衛戦は落ち着いている。いや戦闘は継続的に行われている。
白オークは、必死に倒木して堀の中に木々を投げ入れている。そして蜥蜴人たちは、投石機が壊された事で蜥蜴たちを拠点愛に入れる事が出来ず、普通にチマチマと攻撃しているだけとなっていた。
その為にかなり余裕をもって防衛戦を戦う事が出来ていた。
戦士「白オークももう少し考えて攻撃してほしいな。」
戦士2「そうだよな。こうなんて言うか作戦を考えて攻撃してほしいな。」
戦士「だよなぁー、これじゃ練習場で訓練しているみたいだしな。アハハハ」
戦士たちが白オークに対して思っている事はハイオークたちも同じ思いであった。数の少なくなってしまったハイオークたちは、自分たちが掌握している白オークたちを引き連れて拠点に乗り込もうとしている。それは堀で囲まれている拠点内に倒木した木々を繋ぎ合わせ簡易な橋として使おうという者であった。拠点の手前まで引きずって来た簡易な橋をてこの原理を使い、橋を持ち上げて拠点側に倒そうとしている。戦死や騎士たちは最初何をやっているのかを理解できなかったが、拠点に向って倒れてくる繋がれた木を見て相手がなにをやろうとしているのかを理解した。慌ててその簡易な橋を破壊しようと集まるが時すでに遅く、ハイオークを中心とした白オークが橋の守りを固めてしまっていた。
橋を守りながら続々と渡ってくる白オークたち必死に押し返そうと戦士と騎士が奮闘するが死をも恐れずに堀を越えた場所に陣を張る事に成功せていた。
アル「やられたな。ハイオーク共は白オークを囮として我らの目をくらましていたようだ。」
騎士「厄介ですな。犠牲を考えていないハイオークたちは、白オークの死体も橋を守る為に防壁として使っている。」
アル「どうするかな、小人族に油壺をボウガンで堀内と橋に撒かせるように指示を出せ、火はつけるなよ。それは後日だからな。」
騎士「はッ了解しました。」
小人族が大量の油壺を放っていく。それに気づいたハイオークたちは、自分達だけ避難して橋を中心とした防衛は白オークに任せている。その為に橋は死守されている。
そしてすぐにでも油壺に火矢が放たれると思っていたハイオークたちだが、火矢が放たれることは無かった。
油壺が大量に放たれ木々や橋に油がしみ込んでいる為にこの周りでは一切の火を使う事が出来ない。魔法の使える騎士や戦士たちも火系の魔法を封印している。
だが事故は起こるもので、ハイオークの指示を守らない白オークが戦闘に夢中となり自分が使える火魔法を放ってしまった。
白オークの敵である者が火魔法や火矢を放てばハイオークたちも上手く対応できた。その為に拠点への監視も十分に出来ていたのだが、味方が火を使うなど予想もしていなかった。
その為に一瞬にして火の海となってしまった。
油の染みついた木々は勢い良く燃えている。白オークたちも巻き込まれ丸焼きとなっている者が多く出てしまっている。それでも白オークの一部だけであった。
そして橋も燃えていた。
ハイオーク「あの白オークを殺せ。」
ハイオークの怒りは火魔法を使ってしまった白オークに向けられていた。だが白オークも幾らハイオークの命令でも興奮状態となっている白オークに対してこの命令を聞く者がいなかった逆にハイオークに対して反乱しそうな感じとなっていた。
火魔法を使ってしまった白オークは、もうどうにでも慣れという感じでハイオークに対して火魔法を放った。
その事がきっかけとなり白オークたちはハイオークに反乱していく。
突然白オークがハイオークに襲い掛かった事でハイオークたちの対応が遅れてしまった。ハイオークたちはもう10人もいない状態で何の防壁もなく。まともな武器も無かった。そんな状況で棍棒を振り回している白オークたち数千に敵うはずもなく白オークたちに踏みつぶされていく。
ハイオークたちを踏み潰した白オークたちは雄たけびを上げながら引き上げていく。完全に引き上げた訳ではなく1キロ程後退していった。
仕切り直しをしようとしているようだ。いつもの白オークならば単純な攻撃となるのだが、今回はハイオークを見習ったのか単純な攻撃をしなかった。白オークたちは木々がダメという事を理解した。そして橋をもう一度作り堀を越えようと考えていたのだ。
木々の倒木はもう慣れたもので、大量に生産されていく。そして橋も一つではなく二つ作り出していた。
自分たちの発想ではないが、物を作り出し作戦のような物迄実行できた事で白オークたちは、かなり進化している。この戦闘で白オークたちは、戦闘前より数段頭が良くなっていた。
急激な進化をする実態にアルを含め白オークでさえ気づいていない。
今の白オークたちは、戦闘という緊張状態の中で急速に変わろうとしていた。




