408話 治療方法
後日、アルは中二病の解決策である。魅了スキルについて話をしていた。薬(治療)として使うといっても魅了は危険なスキルである。使う者に邪な考えがあれば、奴隷を量産できるスキルなのだ。
アルは、魅了スキルを限定的に使えるようにするために、一つの方法を考え出した。
それは、魅了スキルの魔道具化であった。目的は中二病の完治であるために、魅了スキルで患者の夢ごごちな考えを変えるだけの限定的なものにした。その効果は魅了スキル持ちで患者を診ていた者の意見を取り入れた作り出した物であった。
中人「この魔道具を譲っていただけるのですか。」
アル「中人以外に使い道はないから問題ない。」
中人「ありがとうございます。これで長年の問題であった中二病が解決します。」
アル「まぁ、心の病だ気長に治療してもいいが、他の種族に影響が出過ぎるからな、問題児たちには早急に使用してくれ。」
中人「ありがとうございます。この魔道具とは別ですが我ら中人との交易は開始して頂けるのでしょうか。」
アル「それは問題ない。他種族と問題を起こさなければ大歓迎だ。」
中人「ありがとうございます。これで中人種は救われます。」
アル達の拠点周辺の少数部族や中人達は集落に残る者と拠点に移住する者とに別れていった。残る者達は拠点と交流を深め集落を発展させることを目標にしているようであった。拠点はその手助けをするために移住した同族は皆忙しそうに働いている。
アル「それで拠点の拡張という事か。」
騎士「はいさようです。今の拠点でも何とか機能していますが、今後を考えますと拡張もしくはも一つ拠点を造る方が宜しいと思います。」
アル「もう一つ拠点を造るか、其れもありだな。もう少し考える答えは後日とする。」
騎士「はっ。」
アルはこの影星に来た目的は、戦闘狂達の戦いの場の提供と移住者たちの安定を目的としている。現状小数部族は仲間(傘下?)としたが、白オークや蜥蜴人などの大部族たちは戦争となっている。
戦いが無い状態は元から考えていなかったアルだが、少し思惑と違ってきている。
この影星では、同盟や別種族が手を結ぶことは無いと聞かされていた。だが実際は少数種族などはアル達に従う形をとっている。
そして今、少数種族や部族たちがアル達の拠点へ交易を理由として移住や保護を求めて訪れている。
アルとしては、戦う意思のない者達は、保護をする考えであるがその数が問題となっていた。
白オークや蜥蜴人のように人口が多いの出ればアル達に保護など求めないだろうが、少数部族たちは生き残りをかけた戦いなのだ。武力で負けてしまった少数部族、種族は強者の参加として生き残る道を見出していた。それがアル達なのであった。
アルの元へ訪れている種族、部族は6種(族)となっている。
小人種(2族)中人種、褐色のオーク族、蜥蜴人族(一部)、白兎人族とアル達普通人種である。
拠点は各種族に別れ中央はアル達の居住区域と交流の場としている。交流(交易)の場としている事で6種以外の種族(部族)とがお訪れる事も多くなってきている。中には白オークの一部も交易の為に訪れている。実際は白オークは偵察という任務で訪れていたのだが、豊かな拠点に驚き交易品を真面目に始める者が少数出てきている。
そんな拠点であるが戦闘が無くなったわけではない。拠点から緩和地帯に戦いが移っただけであり。緩和地帯では毎日小規模な戦闘が繰り返し行われている。
戦士「今日も、小隊規模だったな。」
戦士2「そうですね。たまには大規模戦闘もしたいですよ。」
戦士「白オークは極端だからな、小隊規模か師団規模だからな。」
戦士2「もっと戦術を凝らした戦闘がしたいですね。」
この戦闘狂達は、今では戦う方までも要求している。只戦えばよかった時代は終わりより深く、より広く拘りが出てきたいた。
戦士「俺は、小隊で敵連隊ぐらいを翻弄しながら殲滅したいな。」
戦士2「おーーいいなそれ、最初負けこんでからの逆転とかしたいよな。」
戦士「それもいいな。」
「「「アハハハハ」」」
その後、アルに一連の報告がなされていった時にアルはふと思ってしまった。これはもしかしたら中人達の中二病に似ていないかと思ってしまった。だがアルがまさかなとその考えを否定した。
まだ誰も診察をした訳でない事で戦闘狂達が中二病となっているのかは誰も分からない。
騎士「白オークは、滅ぼさないのですか。」
アル「人口が多いのだ完全には無理だろう。それに丁度良い相手と思えてな。」
騎士「丁度良い相手ですか。まぁそうなりますな。敵は人口が多いために減る事は考えにくいですし、ハイオークがいるためにやっと戦術のような物も使えるようになりました。塗闇に突撃だけしている白オークではなくなりましたから丁度良い相手ではあります。」
アル「そうだろう、白オークもいい相手だが蜥蜴人たちも丁度良い相手となってきているな。」
騎士「蜥蜴人ですか、私には厄介な相手にしか映りませんが。」
アル「厄介ではある事には違いはないが、蜥蜴人が分裂した事で基本防衛に徹している。うちとしては拠点攻めを実験できる機会となっているんだ。戦闘狂達には、丁度よい相手となっている。」
騎士「ハァーーーーっ、我らは救われませんな。戦う事でしか生きている実感が得られなくなっているんですから。」
アル「まぁ、ある意味俺達も中人達の中二病かもな。」
騎士「あれと一緒にされるのは勘弁してほしいですな。中人の中二病は異常です。」
アル「アハハハ、そうだな。褐色にやらせてくれと土下座はしないもんな。アハハハハ。」
騎士「あやつらは、異常ですよ。」
アルと騎士の会話は笑い話となったが、実際は新たな中二病患者を生み出していた。中人とは違った中二病であるが、戦闘狂という言葉だけでは片づけられないものであった。だが誰も中二病と思っていない為に誰も気にする者はいなかった。
ある場所
中人(中二病)「うおーーーーーーーーっ、俺は最高だーーー、強いぞ俺様ーーー」
中人(中二病)「やっほーーーーーー、最強だーーーーー、俺こそ勇者だーーーー。」
中人「・・・・・・・・こいつら完治していないじゃないか。」




