407話 中二病以外の者達
変態中人は、かなり特殊な存在であり、他の種族から敬遠されている。その為に中二病発症後まともになった者達もかなり肩身の狭い思いをしている。若気の至りとはいえ大人たちは思いだすだけで恥ずかしくなり引きこもりが多くいる。
そんな病後の者達の集落では、今今後の対策が話し合われていた。
中人1「どうする、あいつらは俺たち以上に中二病だ。」
中人2「そうだな。俺達の同胞と言える種族に褐色がいると分かったあやつらは、飛んでいきおった。ハァー困った。」
中人3「戦争になったらどうする。」
中人1「もちろん、敵としなければなるまい。中二病と言ってもいずれは目を覚ますからな。」
中人2「我らは強い。だが他種族からの信用は皆無だ。そこが問題だな。」
中人3「それは仕方ないだろう。過去が過去何だ。」
大人の(病後)の中人達は、中二病の者達の事で戦争まで発展すると予想をしている。それは今この縄張り周辺の動きを見て予想している。
アル達は噴火によって今の拠点を造り出し勢力を拡大中である。隣接する蜥蜴人を蹴散らしまだ抵抗しているがアル達がかなり有利な状況とみている。白オークに関しても縄張りを大きく減らしている。
中人1「あの拠点の者達の信用を得られるか。」
中人達「「「「「「無理だろう」」」」」」」」
中人1「そうだろうな。無理だろうな、だがやらねばならない。信用0の我らだがどう見ても白オークや蜥蜴人より我らに近い。共同で戦う事が出来れば我らも集落を発展させることが出来るだろう。」
中人3「だがそう簡単ではないぞ。今この集落には中二病を発症している者はいないが、小さな子供はいる。いずれは発症してしまうだろう。」
中人4「少しいいか、聞いた話だが中人の中で中二病を発症しない者がいるようだ。」
中人1「真か」
中人4「嗚呼、本当だ。実は確認もしている。」
中人1「発症しない者がいるとはな。その者は一人だけか。」
中人4「いいや、10人ほどいる。」
中二病それは中人達にとって恐ろしい病気と言えた。他種族では絶対に見られない心の病だ。
中人の筋肉にかける情熱から生まれてしまったと言われている。中人独特の美的意識であるボディビルダーのような体型を理想とする者たちの中で理想を追求する者たちが多くかかる病気である。
(別名ナルシスト病ともいわれているが、実際はナルシスト病は別物である。)
中二病の発症時は、自分の思い込みが激しく。自分が世界の中心であると誤解してしまう事から始まる。世界の中心であれば思い通りに物事が動き自分の理想とした生活も出来るはずである。だがそうでない事は周りの者達は分かっているが、本人にはそれが解らず。思い通りにならない現実に疲れ、そして頭の中で自己解決していく。それが中二病の進行を進めてしまうのであった。
中二病が進んでいくと自分は最高だと思い。褐色のオークは自分にメロメロと思い込んでしまう。それは振られつ続けている自分を脳が自己防衛をしているのである。
思い込みと都合の良い解釈で武装された中二病患者は達は、留まる事はできない。褐色のオークを求めてあらゆる場所へ顔を出し、恥をかいていく。この時期はスライディング土下座は当り前、上半身裸も当り前であり、酷い者達はふんどし一丁やビキニパンツの物迄存在している。汚いケツを出し周りの者たちを不快にさせるが本人たちはそれがカッコいいと思っている。俺のケツ、色気があるとでも思っているのだろう。
そしてアル達の拠点に中人5人が送り込めれていた。中二病が発症しなかった10人の内の5人である。
拠点に訪れた5人を見た、門兵は自分の目を疑ってしまった。中人は上半身裸であり下半身は半ズボンが中人の服装と思っていたからだ。それが目の前の中人達は、普通の服装をしているのだ。それに人の話も聞ききちんと理解までしている。
門兵「本当に中人なのか。」
中人①「中人ですが、中二病を発症していない中人です。」
門兵「中二病?」
中人は中二病の事を簡単に説明していく、中二病は中人が思春期にかかる病気であり、長い者は10年以上病気にかかると説明していく。中人達はその為に中人全体が中二病と思われている事、そして信用を失っている事を説明していった。
門兵「そうなのか、あいつらは病気だったんだな。」
中人①「そうなのです。その為にこの拠点の族長へ説明に参りました。」
中人①は礼儀正しくお辞儀をする。門兵は今までの中人とは違うなと思った。これならばアルに報告しなければ思いアルに伝令を走らせる。
アルも話を聞く事の出来る中人が現れたと報告を聞くと一次逢ってみる事にする。
そして謁見でも中人①は礼儀正しく教養もあった。中二病の説明と今後の付き合いの事もかなり深く話し合われていく。
アル「そうか。中二病か。」
中人①「本当に申し訳ございません。中人にとって中二病は誰で掛かってしまう病なのです。抜けだすまでに短い者で1年、長い者では20年もかかってしまいます。その為に中人の全盛期ともいえる時期が中二病患者であります。全盛時期の中二病者たちは、好きなように振舞いその後に後悔していく人生を皆歩んで会います。夜中に1人で過去の自分を思い出し悶絶している者が多くいます。
ハッキリ言いますが中人は、勢力の拡大はできません。全盛時期に中二病となる我らは敵と戦う事が出来ないからです。いいえ違います組織的に戦う事が出来ません。個人では無類の強さを発揮しますがそれだけです。集団戦も連携もまともに取れない自己英雄と思い込んでいる中二病者たちを制御できないのです。」
アル「大変だな。」
アルは同情するような発言をする。それは本当に同情していたからであった。病気と言われてしまえばそれまでであるが、中人の殆んどの者が掛かる病と聞いて、同情以外になかったのだ。
あの醜態を目のあたりにしたアルは、こいつら大丈夫かと思っていたからである。
中人①「今、中人内で中二病の薬?が作られるようになりました。まだまだ実験段階でありますが効果は確認されています。」
アル「ほーっ、どのような薬なのだ。」
中人①「実際はクスリではありません。魅了というスキル持ちに発症者を魅了させるだけです。その魅了の内容がまだ決まっておりません。」
アル「魅了か、下手したら余計に混乱するだろうな。」
アルは同情心から中人達に協力する事になってしまった。中二病患者達の出きりは禁止するが、それ以外の者達は交易などの出入りは許可した。




