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406話 中人の生態

中人という変態が現れた事で拠点に変化が現れていた。

この中人達は、上半身裸であり下半身は半ズボンという普通の大人では考えられない格好をしている。アルとの謁見でも同じ格好をしていた為に誰も何も言えなかった。


そして今褐色のオークに踏みつけられて嬉しそうに笑っている。


騎士達は何が起きたかを理解できなかった。伝説のスライディング土下座を見れた事は嬉しいが、その後の褐色のオークが土下座する中人の頭を踏みつけてグリグリとやっている姿はまさに女王様のようであった。


褐色「あら~、貴方はもしかして3年前に筆おろしをした。童貞くんじゃないかしら。ウフフ。」

中人「ご、ご主人さまーー。」

嬉しそうに褐色のオークに甘えた声でご主人様と声を出している。

褐色「気色悪い声は出すな。この変態。」

中人「はぁーはぁーはぁー」


この光景を見ていた騎士の一人がアルの元へ報告の為にこの場を離れていた。

騎士は又アルの元へとたどり着いて先ほどの話をしていく。丁度その時に小人族の者が現れて中人の情報を聞いていく。

そして中人達の驚くべき生態が暴露されていく。


中人とは、アル達言う人類である事は間違いなく。強い者も居れば弱き者も居る幅の広い人種と言えた。

それはアル達の故郷でも同じことで他の人種と決定的に違う事だろう。別種族は強さに多少の差は出るが、最低限の強さは種族によって持っている。だが人は少し違う。弱きの者は本当に弱い。逆に強き者は最強種にさえ勝つほどに強くなれる種族と言えた。


そんな人類がこの影星にもいた事に驚くが、かなり変わっている種族という認識のようだ。

小人族は、変わっているという言葉で濁しているが、かなりの変態種であり、嫌われ者である。


戦闘能力はかなり高いが、しつこい性格をしている。その為に周りの種族はなるべく関わらないようにしているという。戦闘は1対1を好み、集団戦が主流のこの地域で中人だけが浮いているという。

そして戦いが終わればだちと呼び嫌がる対戦相手と仲良く酒を飲むという。その為に周辺種族はなるべく関わらないようにしている。


アル「要はもの凄く、思い込みの激しいやつで人の言葉を聴かない奴という事か。」

小人「そうです。あとはみんな馬鹿です。寒くなる冬でも上半身裸です。完全に変態ですね。それに中人達は、筋肉のためと言い牛から直接チチを飲んでいます。あれは見るに堪えない光景です。」

アル「・・・・・それは想像しただけで吐き気がするな。」

小人「物々交換で訪れた時は愕然としました。牛の乳房を嬉しそうにチュウチュウしていましたから。」

アル「中人がこの拠点に住む事は反対か?」

小人「反対です。あいつらは褐色のオークの奴隷となり嬉しそうに薄ら笑いをしているんです。」

アル「なる程分かった。」



そしてアルは褐色のオークたちにも中人の事を確認していく。褐色のオークたちもあまりにも中人達がしつこい為にやっとたどり着いた対策が女王様であったという。出来れば中人とは関わりたくないという。



アル「大変だなー。」

褐色「中人の扱いはもの凄く大変ですよ。中人は普通が普通ではないのですよ。筋肉はピクピクできないといけない。食事はチチ(ミルク)が無ければいけない。鍛錬は一人で黙々と行う。そして中人達の崇拝する神がいます。その神を一言でもバカにすると怒りもう手が付けられなくなります。」

アル「そうなのか、その神はこの星で有名な神なのか。」

褐色「中人の中で崇拝しているだけです。私たちは基本神など信じていません。」



アルは、基本はどんな種族でも受け入れる考えであったが中人はダメだと結論を出す。小人や褐色から敬遠されている事で、拠点内では交易はしない事になった。外で物々交換などは行うが中に入れない事にした。

だが素直に聞く者達ではなかった。中人達は拠点内の出入りの許可を取る為に連日拠点に押しかけるようになっていた。それは攻撃とかではなく門の前で筋肉をピクピクと動かしながら、各自が演説を行っているのだ。ある者は愛の歌、ポエム、愛の告白と褐色のオークに対する告白なのだが、それが又独りよがりの告白なのだ。聞いてるこちらが恥ずかしくなる程で本人たちは自分の告白に酔いしれているようであった。


中人「なぜだーー、俺の愛が届かないんだー。俺はこれ程愛しているんだーー。お返しは1回、あっ2回でいいんだぞーーーー。」

中人「愛しき褐色のオークよ。我の前でヒールを脱ぎ靴の臭いを・・・・・」






アル「少し不思議に思ったんだが、中人達は褐色のオークに対して個人名を誰も出していないのは何故だ。」

小人「あーーー、それは中人達は褐色のオークが好きなのです。個人を好きなわけではないのです。」

アル「はっ???おかしいだろう。」

小人「おかしい者達なのです。おかしい者と思わなければ理解できないでしょう。」

アル「そうなのか、中人にも女性はいるはずだよな。」

小人「もちろんいます。褐色のオークを諦めた後に結婚し子作りしているようです。」

アル「よく、中人達の女性は怒らないな。」

小人「怒っていますよ。結婚した中人達は変態たちとは暮らしていません。別の村で暮らしています。中人達の間では中二病と呼ばれているようです。」

アル「中二病、病気という事なのか。」

小人「病気と言えば病気なのでしょう。発病するとあの者たちと暮らすようになります。別種族であるんでよく解りません。」

アル「そうか、中人とは関わらない方がいいな。」

小人「ですが拠点に毎日押しかけてくるでしょう。」

アル「だよな。」


アルは考えに考え抜いた結果、褐色のオークたちに依頼する事となった。しつこい中人達に対して女王様となり貶し、雑に拠点の外に設けられた場所で貢物を受け取る事を仕事としたのだ。褐色のオークたちは、仕方ないと割り切り(張り切って)中人達を下僕としていった。

それはもう中人達は嬉しそうに毎日貢物を運んでいった。


そして白オークの攻撃が無くなっていた。中人達は自領と拠点の間の白オークの縄張りで貢物を調達するために白オークを蹴散らしていたのだ。要は貢物を得るために白オークの里へ攻め込み褐色のオークの喜びそうな物を奪っていたのだ。

その為に白オークは、中人達との戦いとなっていった。



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