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403話 小人の移住

アル達の拠点は、褐色のオークと小人によって今盛り上がっている。

ルビー、アンネローゼと女性達はいるが、殆んどが男性であり色々な欲望がニョキニョキと頭を出してきている。

褐色のオークによって色街が出来た事で活気が生まれ、そして今小人たちによって町が彩ずいている。

褐色のオークとアンネローゼ、ルビーと他一部の女性が小人たちの持ち込む布を巡り激しい争奪戦が勃発していた。


女性「キャーーーーー、これいいわ。私のよ。」

女性2「何言うのよ。わ、た、しのよ。私の方が似合うわ。」

褐色「ふふふふ、これは色街用なのよ。あなた達は見ているだけよ。」

褐色2「そうよ、みてるだけーよ。」


「「「「ムキーーー。」」」」


小人たちは、拠点を訪れる度に、女性たちに囲まれてしまっている。何とも言えない雰囲気にいつも飲まれてしまい。争いが終わる迄一言もしゃべる事が出来なかった。



小人「ハァー、売れるのはいいけど。女は怖いねー。」

小人2「でもこの拠点はいいよね。安心、安全だよね。」

小人3「出来たらここに住みたいよねー。」

小人たち「「「「「うん」」」」」」


騎士「えっ、小人族は拠点に住みたいのか。」


小人「えっ・・・・・・・出来たら安心な場所に住みたいです。」

騎士「主に話してみては如何かな。多分許可は下りると思うぞ。」

小人「本当ですか。」

騎士「この拠点はまだ人が少ないからな。問題ないよ。」


「「「「「「わあーーー」」」」」」


小人たちは急いで自分たちの拠点に戻り、騎士とは泣いた内容をみんなに伝える。小人族たちは隠れ住んでいる地下では、自由な生活が出来ていなかった。地下は気温も安定し暮らしやすいが、其れだけであった。

地下では作物などは育たず、全て地上で調達しなければならないために地上で安心、安全に暮らせる場所があれば移住したいと思っていたのである。


早速小人たちは居中の準備にかかる、だが喜ぶ小人たちは忘れていた。多分許可は下りると騎士に言われたがまだ許可は下りていなかった。余りにも喜びすぎて完全に忘れてしまっていた。


小人たちは移住の準備が終わる直前になって拠点に移住の挨拶に代表者が行く事になった。布をお土産に代表者は、拠点へ向かっていった。


拠点に着くと騎士に移住の挨拶に来たと伝え。返事を待っていると以前に話した騎士がやって来る。


騎士「移住の許可を取りに来たのか。」

小人「えっ」(汗が、だらりと落ちる)


小人「あ、あ、あ、あ、あのう、許可を取る事を忘れてましたすいません。もう移住の準備が終わりこの地に向っています。」

騎士「はぁぁ、マジか。」


騎士は、少し呆れてしまったが、小人たちの喜びようを見ていた為にまぁ仕方ないよなと妙に納得していた。

小人を連れてアルの元へ行き。移住の許可を貰った小人はホッと一安心していると騎士が小人に尋ねる。


騎士「お前たちは、農業とかも出来るのか。」

小人「はい出来ます。」


実際小人族たちの移住はアル達にとって大歓迎であった。

戦闘狂と色狂いの褐色のオークしかこの地にいない状態なのだ。これでは健全とは言えない事は誰にでもわかる。小人族のような布を生産して作物を作り出すことが出来るのならば、多少多くとも何の問題にならない。


今回移住する小人たちは1000人にも及び今後は増える事はあっても減る事はないだろう。


小人たちは、騎士からマジックバックを借り受け、地下の物を運び出す事も出来ていた。置いていくしかないと思われた大物の織機や家具なども拠点へと運ぶことに成功していた。



騎士「此処がお前たちの居住区となる。」


小人「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」」」


そこは、畑に出来る草原と近くには森もあり生活環境は言う事無しだった。

小人族は早速、家つくりと地下つくりを行っていく。アル達も協力するためにゴーレムを貸し出し、作業効率を上げていく。驚く小人たちを尻目にゴーレムたちは淡々と指示に従って作業を進めていく。

10日もすると小人たちの居住区は形になって来た。


騎士「おーーー、さすがに仕事が早いな。もう家も畑も出来ているんだな。」

小人「あっ、騎士様いらっしゃい。」

騎士「どうだ、問題は無いか。」

小人「ありません。拠点女性たちが布、布と毎日来ていますので急いで布の生産を行っています。」


騎士は何との言えない顔をしてしまった。


騎士「まぁ、頼む。」


小人たちの創り出している布は2種類あり、一つはシルクスパイダーからとれるシルクの布であり高級品となる。もう一つはコットンスパイダーの2種を飼育している。この2種のスパイダーはかなり優秀で小人たちの相棒ティムとなっている。


騎士「あーそうだ。アル様というよりアンネローゼ様からの要望でコットンをこのように編んでほしいそうだ。」

それはタオルであった。タオルはこの地に持ってきているが、人が増えた事でタオル需要が急増している。足りなくなってきていたのだ。そこに小人たちが移住してきたことでタオルの作成を思いついたのだ。

小人は、新しい編み方を熱心に見つめ、やがてニコリと笑う。「あの皆さんが使っているタオルを造るのですね。あれはいい物です。すぐに作成します。」


小人たちも拠点に住み始めるとタオルを使っていた。不思議な布はフワフワとして気持ちがいいのだ。小さな小人たちは大きなタオルにくるまって寝る事が流行っていた。タオルを造りたいと思いながら移住してまだ間もない事で言い出せなかったのだ。それが向こうからタオルの作成依頼が来たことで内心は大ヨロ湖に出会った。


騎士が帰ると周りでエルフのように耳が大きくなっていた小人たちは、喜びで大歓声を上げていた。


「「「「「「やったーーーーーー、タオルだーーーーーー」」」」」」」


その後、タオルの生産が始まると高級品であるシルクの生産が激減してしまった。怒った褐色のオークたちは小人族の村まで押しかける騒ぎまで起こってしまった。

小人族たちは、謝り倒してシルクの生産も再開する。そしてその生産の解決策として外から小人たちを移住させることとなっていた。それを小人たちは騎士に相談もしていない事を誰も気づく事は無かった。


素直で子供っぽい小人族には、何故か本気で怒る事が出来ない。騎士もまぁ仕方ないといつも許してしまうのであった。

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