401話 戦術変更
戦士「門が破られたぞーー、急げーー。」
白オークは、巨漢を生かして門を打ち破った。白ーオークは吠えながら門の中へと突進していく。待ち構えたいる。戦死や騎士などが一斉に攻撃していく。
ぎゃぁぁ、ぎやぁぁぁぁ。
門を向けた白オークが少数であったために一撃で撃退できたが、白オークが後から後から次々と門を抜けてくる。
戦士「アハ、こりゃ楽でいいや。」
門を抜けた白オークは門前の広場で戦士たちに殺されていく。狭い門の為に白オークたちは同時に2体しか通る事が出来ずに瞬殺されていく。
そうこうしている内に門は白オークで塞がれていく。
せっかく門を破った白オークであったが仲間の死体で門を塞がれてしまっていた。
アル「そのまま白オークは放置だ。夜に回収して門を修理しろ。」
騎士「了解しました。」
門が白オークの死体によって塞がれた事で白オークたちは撤退していく。
夕刻前であったが今日の戦闘は終わったようだ。
完全に撤退を確認した戦士たちは門を修理するために白オークを片付けていく。
その夜、アルとカインは、酒を飲みながら話をしていた。
このままダラダラと白オークと戦闘を続けていくのか、それとも一気に片を付けてしまうのかを酒を飲みながら話していた。
カイン「白オークはもう飽きたな。」
アル「飽きたからと言って今さら戦争は止められませんよ。」
カイン「あいつらとやると剣がダメ(手入れが大変)になるんだよ。」
アル「拳で戦えばいいでしょう。」
カイン「・・・・でもなーー。ぶつぶつぶつぶつ。」
アル「・・・カイン兄、さぁ飲みましょう。」
カインの言葉もアルは理解できている。白オークは何しろ人口が多く、突進しかしてこないのだ。それに剣や槍が戦闘後にはオークの脂でべっとりとこびりついてくる。武器の手入れだけで一晩掛かると不満が出てきていた。まぁそんな事は気にしていないかったが、いつまでも白オークと戦闘を繰り広げていくつもりは無かった。そろそろ決着をつける時期と思っていたアルは、この星に似合わない戦術を使う事にした。
アル「仕方ないですね。カイン兄、ワイバーンで上から白オークを叩きましょう。」
カイン「おーーーー、流石アルだな。空からなら幾ら白オークでも殲滅するだろうな。」
アル「この影星の戦い方じゃありませんが、戦術としては間違っていませんからね。白オークは何しろ数が多すぎますから今回は特別という事にしましょう。」
アルはこの影星に移住?する時に一応影星の流儀を尊重しようと思っていた。まぁ危険を感じた場合はその限りではないが、出来るだけ戦闘狂達の合わせようと思っていたのだ。その為にワイバーンの空からの攻撃もドラゴンの戦闘も投入しなかったのである。
翌日は、拠点と白オークの間に緩和地帯を作り出すためにワイバーンたちが飛び発っていく。さすがのアルもワイバーンの攻撃で白オークを殲滅する事に躊躇していた。そこで緩和地帯をつくる事にしたのであった。(殲滅は剣か拳とする事を誓ってはいないがなるべくと思っている)
騎士「アル様、拠点と白オークの縄張りの間は2キロでよろしいでしょうか。」
アル「そうだな、2キロあればそう簡単に拠点までは来れなくなるだろう。今後は緩和地帯での戦闘となれば白オークの縄張りに攻め込んでいくようになるだろう。」
その日からアル達の攻撃に質が変わった。今までは剣や拳と言った力と力の対決であったが、今は空から爆発物が降ってくるのだ。白オークたちに対処できるはずもなく。無意味に殺されていくだけとなっていた。白オークたちは、皆唖然として空を見上げるだけであったが、生き残っていたハイオークが白オークたちを撤退させていった。拠点から撤退する白オークをワイバーンたちは執拗に追い回していく。
拠点から白オークを離す為に拠点の周りは木々が倒され更地となっていく。その更地は白オークが逃げる方向に広がっていく。
更地が2キロを少し超えたところで幅150Mぐらいの川が見えて来た。ワイバーンに乗る騎士たちは川境にしようと拠点側の木々を爆発物で倒木していく。
騎士「これ後で回収はないよな。」
騎士2「有りえますよ。まだまだ拠点を広げるでしょうから、木々は必要となりますよ。」
騎士3「でも今回は仕方ないだろう。」
ワイバーン乗り達はへし折れ、倒れた木々を眺めながら会話をしていた。白オークたちは必至で川を渡っている。
騎士「小隊で上流と下流に偵察をするぞ。橋があれば破壊する。」
アル達の支配地域は緩和地帯を含めると一気に広がった。川があった事で白オークも緩和地帯に無暗に攻め入る事が出来なくなったのだ。アルは緩和地帯と定めた場所を畑を作り永続的な食料確保に切り替えた。
アル「白オークと蜥蜴人の戦闘は継続していくが、拠点とその周辺を安全にする。川沿いに幾つか砦を築く。」
騎士「手配いたします。ゴーレムを200体で行います。」
アル「頼むぞ。それから蜥蜴人の方だが、縄張りの境の木々を取り除く。」
騎士「あの小さな蜥蜴の対策でしょうか。」
アル「それもあるが、更地となれば戦い易いからな。木々があると流石に蜥蜴人に有利な戦場となるからな、同じ戦うのであればこちらに有利な戦場としたい。」
騎士「そうですな。平地での戦いならば我ら騎士の戦場となりましょう。」
戦士「へっ、騎士など馬が無ければ何の役にも立たないだな。」
騎士「ハァァァっ、お前何言っているんだ。お前たちこそ役立たずだろうが。」
戦士「あ”あ”っ、」
アル「やめよ、どちらも得意があり、不得意があるんだ。その者たちに会った戦場を作り出す。」
「「はっ、申し訳ございません」」
白オークは、川を越え縄張りを追い出された事で立て直しの為に一時アル達への攻撃は頓挫してしまった。蜥蜴人たちもアル達の隣地となっている縄張りは戦闘態勢を崩していないが蜥蜴人たちから積極的には攻める事はしていない。その為に一時的であるが戦闘の無い日が出来ていた。
アル「今のうちに防壁の強化と砦を造り防衛力を上げていく。ワイバーンに警戒をさせ、侵入者は殲滅していく。」
騎士「全て殲滅でしょうか。」
アル「ん、殲滅だろう。」
騎士「あっいえ、先日この拠点に物を交換してくれと少数部族が来た者ですから。」
アル「物々交換に来た部族がいるのか?」
騎士「はいおりました。森の中に住む小人でした。リスのようなもの達でした。」
アル「そうか、蜥蜴人と白オークに限り殲滅する。他の侵入者はワイバーンの騎士が尋問して判断は任せる。」
騎士「はっ、了解しました。」




