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閑話休題 レン君の不思議①

 レン君には、不思議なことがある。

 いろいろと不思議なことはあるのだが――

 一番不思議なのは、なぜご主人様には、このウサギが何を言っているのかが分かるのか、ということだった。

 作戦会議のとき。

 最初の意見で、ウサギがその小さな手をこちらに向けていたので、なんとなく僕のことを言っているのかな、と思った。

 するとご主人様が、

 「レン君、死んじゃうでしょうが」

 と却下していた。

 どうやら僕に何かをさせようとしていたらしい。

 出会ったときから、ご主人様とこのウサギはよくしゃべっている。

 もしかしてご主人様には、動物と話す能力があるのかと思った。

 けれど――

 犬にも、猫にも、馬にも。

 ご主人様は話しかけてはいるけれど、会話をしているようには見えなかった。

 では、このウサギの能力なのだろうか。

 僕とは話したくないから、僕とは会話をしないだけなのだろうか。

 今も、目の前で。

 ご主人様とウサギが、楽しそうに掛け合いをしている。

 やっぱり不思議だ。


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