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トラストルノ  作者: なさぎしょう
序章
28/296

悪夢 そして 正夢




いまだに、変わらずあの時の夢を見る。

しかし、今日は似ているようで、何かが違った。


積み上げられていない肉塊。

まるで寝ているかのように横たわる。

そして首…は普通につながっていて。



遺体の前で誰かが泣いている。

これはいつもと一緒。


ただ、靄がかかったかのように、遺体と泣いている人の顔が見えない。



「な…なぁ、遺体(そいつ)は誰なんだ?」


問いかけても返答は無い。

夢の中なのに、思い通りにいかない。

そっと歩を進めて2人の人物に近づいて行く。

泣いている人物は手で顔を覆ってしまって誰だか判断がつかない。

そして、遺体の方は………










「なか…げ?」


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