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第110話:打ち上げ

「それでは! 無事に大会が終わったのを記念して、かんぱ~~~い!!」


 大会の会場からほど近いファミレスで、ジュースを手に持ち掲げた佐藤が音頭を取る。


 それに合わせてその場にいるカイト、田中、鈴木と九条院パーティーの面々がそれぞれ手に持ったコップを掲げて乾杯をする。


「いや~、にしても無事に終わってよかったぜ!」


「そうだね、最後はギリギリだったけど、みんなに勝ててうれしかったよ」


 音頭を取り終わり、席に着いた佐藤がカイトに話しかけ、それを聞いていた田中と鈴木も自然と会話に混ざる。


「アレを耐えきられちゃどうしようもなかったわね~」


「ね、カイトくん、そのまますっごい強力な一撃撃ってくるんだもん」


「だな~、カイトは相変わらず強かったよ」


そう各々が口にしたのに対し、カイトも三人を称えていく。


「そういうみんなもすっごく強かったよ、今までティロフィとイストが倒されたことなんかなかったしね。だって九条院さんたちのパーティー相手にも全員生存してたんだよ?」


「ええ、そうね。私たちでは結城くんどころか、あの二人にもまだ敵わないわ」


 佐藤たちを称えながらも隣に座る九条院へと話を振るカイト。

それを聞いていた九条院パーティーの面々も口々に想いを吐き出す。


「確かに、僕じゃ結城くんパーティーの攻撃を全部受け止めることはできなかったよ……。」


「ええ、私は紗夜様を最後までサポートできなくて悔しかったわ」


「スーちゃんもやられちゃいましたからね~。結城さん、どうやってあんなにテイムモンスターを強くできるのかしら、やっぱり特別なご飯とか……?」


「はは、特別なご飯で強くなったってことはないかなぁ。やっぱり俺は、二体との連携を大事に育ててきたのが大きいかもね」


大久保がカイトに質問したのを皮切りに、清水や松田もそれぞれ佐藤パーティーに話しかける。



清水は佐藤と


「佐藤くん、どうすれば僕ももっとみんなを守れるようになるかな? 佐藤くんはどうやって強くなったの?」


「ん?ああ、まぁ俺はとにかくカイトに追いつきたくてがむしゃらにレベリングしたからな。でもやっぱ一番大事なのは心じゃねぇか? 絶対に攻撃を通さねぇ! って気持ちで戦ってるからな」


「なるほど、じゃあ僕も次からはこうして―――」


「おう、いいと思うぜ。でもやっぱこうするのも―――」


護騎士としての戦いについて語り合ったり。



松田は田中と


「田中は攻撃魔法ってどのタイミングで撃ってる? サポートと両立するのが難しいのよね」


「ん~、私はそもそも覚えてるスキルがほとんど攻撃魔法だからね。勇馬が守ってくれて、しおりが作ってくれた隙にぶち込んでるわよ。」


「やっぱりそうよね、紗夜様のサポートももちろん大事なんだけれど、やっぱりパーティーの魔法職として攻撃も十全に行いたいのよねぇ……」


「考え方を少し変えてみたら? 攻撃することで作れる隙とかもあるし、サポートの選択肢に攻撃魔法も入れちゃったらいいんじゃない?」


「……盲点だったわ。確かに、ちょっとその方向性で考えてみる」


など、魔法職同士だからこそできる会話をしていたりした。



そして雑談もそこそこに、とあるタイミングで他のみんなを代表して鈴木と九条院が一緒になってカイトに話しかけてくる。



「カイトくん、ちょっといいかな?」


「少し、大事な話があるのだけれど」


「ん? どうしたのそんな改まって」



不思議に思い尋ねるカイトに、二人は話を続ける。



「あのね、これは私たちのパーティーと、九条院さんのパーティーで事前に相談していたことなんだけど……」





「結城くん、あなたは、クランに興味ないかしら……?」





以上で第四章完結となります。

ここまでお付き合いしてくださっている方、普段感想や誤字報告をしてくださっている方、皆さん本当にありがとうございます。

皆さんのおかげで何とかモチベーションと根性で毎日更新を続けてこられています。


今章では育成パートが多く、離れて行ってしまう読者様も多いかと想定していたのですが、皆さん読み続けてくださって本当に感謝です。

佐藤たちや九条院たちにフォーカスを当てた章でもあったので楽しんでくださっていれば幸いです。


さて、最後になりますが。

面白いと思ってくださった方、拙作を応援してくださる方にお願いです。

感想、評価、レビュー等いただくと大変励みになるので、どうかお願いします!

また、次章もよろしくお願いいたします!

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