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冒険者ギルドへ

「それで、貴方達はどこに行きたいの?」



 

あ、そうだなぁ。とりあえず冒険者ギルドだな!


「冒険者ギルドまで頼みます。」


「冒険者ギルド?そうね、ついて来ると良いわ。」



 そう言って歩き出す。


 しかしその先は大通りでは無く人通りの少ない細道のようだった。ただ、路地裏とは違い家の扉が見えたり、太陽モドキの光が当たっていたりぼちぼち人が通っていたりしている。



「こっちで合ってるのか?」



 というか大通りから探した方が見つかり易いような気がする。



「ペン~。結構狭いペンね。」



 常に羽ばたいておかなければならないペン太は快適では無さそうだ。



「こっちの方が近道なのよ。」



 ホントかなぁ?

 まぁ付いていくしかないけど。






 それから特に会話も無く。三分程度歩くと、細道を抜けて大通りに出る。



「大通りに出て左に歩いて行けば冒険者ギルドはあるわ。それじゃあ、私はここで。」



 ここまで来て後は投げるなんて、ガイド失格だぞぅ!



「じゃあ行くペン。あ、ペンはギルドに入れるペンかね?」



 あ~どうなんだろ?

 まぁ、テイマーが近くに居れば大丈夫なんじゃ無いかな?



「ねぇ、貴女はどう思............っていない!?」



 既にあのどこにでもいる女の子はいなくなっていた。

 やっぱり長えよ名前!



「まー仕方ない。入ってみますか。」



 やっと冒険者ギルドに着いたぞ~っという訳で。


 大通りに出て左に歩いていくと、周りが良く分からない建材で出来ている為よく目立つ木造建築の巨大な建物が現れた。



「ここが冒険者ギルドか。」



 よし、中心部の高層ビルの見え方を覚えておこう。

 こうしておけば次はすんなり行けるだろう。



 さぁて、入りますかね。ドキドキ。



 冒険者ギルドの扉はかなり細かな装飾が施されているが、重厚感は感じられない。俺が手で押せば簡単に動く。ドキドキ。



 そのままギギィっと押して、そろりと中に入る。



 中は冒険者でごったがえしている訳では無く、意外と人は少ない。それでも明らかに酔いつぶれていない何人かがこちらを見る。ヒラタは知らない人に見られるのは良い気がしない。しかしすぐに興味を失ったのか、皆それぞれのやっていた事に戻る。


 内装は特に無いそうで、なんて下らないダジャレで緊張をほぐすもヒラタは冒険者ギルドの良く分からない()に圧されていた。謎の緊張感。ピリピリする。



 中を見渡すと、酒場のような雰囲気でテーブルがいくつもあり、奥には厨房もあるようだ。しかしただの酒場と違う所は奥の受付嬢的な人の存在だ。カウンターのような場所にきちんとして立っていて、いかにも仕事が出来そうである。そして一番右端の受付嬢、いやあれは嬢なのか?かなり中性的な男性?女性?良く分からないがかなり中性的な人がいる。樽をベッドのように並べて、その上にだらしなく寝転んでいる。明らかにやる気無いだろ。



 とにかくだ。ここでビビっていては始まらない。

 キョロキョロしながら中に入り、ペン太を掴んで目立たないようにささっとカウンターの方に移動する。



 いやー、人の視線が痛い痛い。


 ま、とにかく冒険者登録をしようかな。



「あの~、冒険者登録をしたいのですが。」



 恐る恐る緑色の服に身を包んだ優しそうな受付嬢の人に話し掛けると、営業スマイルで答えてくれた。



「はい!登録の方ですね。では、他ギルドの推薦状はお持ちですね?」



 すすすす推薦状!?

 なんすかそれ?



「推薦状はお持ちでない様子ですね。こちら冒険者ギルド王都支部は他のギルドの推薦状が無ければ冒険者として登録出来ない仕様となっております。つきましては、推薦状をお持ちでは無いお客様を冒険者として登録する事は出来ません。ご理解とご協力をお願い致します。」



 俺の様子を見て察したのか、簡単に説明してくれた。


 それにしても推薦状かぁ。



「その推薦状って、えーとどうやったら貰えるんですか?」



 丁寧に質問すると営業スマイルで答えてくれた。



「はい。他のギルドに加入して頂ければ、そこの受付に申し付けて推薦状を貰う事が出来ますよ。」



 な、なるほど。



「つまり別のギルドに入ってまた来れば良いんですね。」


「はい。ギルドは王都にも存在しておりますので、そこで推薦状を貰ってからまた来て下さいね。」



 ほへー。冒険者になるには他のギルドに所属する必要があって、そこから推薦状を貰えば良いのかぁ。よし分かったぞ。



「あ、ペン太............モンスターって普通に入って大丈夫でしたか?一応、テイム済みなんですけど。」



 王都は人通りの少ない所ばかり通っていたから他のテイマーを見なかったけど、モンスターは入って大丈夫だったのだろうか?ていうか王都ってまだあんまり観光出来てないなぁ。



「はい。基本的には大丈夫です。人々に危害を加えなければ。ですが、モンスターギルドでエンブレムケースを貰って収めている方が安全ですよ。」



 あ~、エンブレムケースもあるのかぁ。

 それも買わなきゃなぁ。



「ありがとうございました。では。」



 しっかりと礼を言って冒険者ギルドから出る。


 バタンと扉を閉めてからふぅと息を吐いた。



「いやー、なんか凄い圧を感じた。」


「ヒラタも感じたペンね。恐らく強い人間がたくさん出入りしていて、その雰囲気を建物が吸ったからじゃないかペン?」



 建物が雰囲気を吸うかぁ。

 確かに日本にも長い間使った物とかには神様が宿るって話もあるし、ペン太の言ってる事もあながち間違いじゃ無いのかもしれない。



「とりあえず、まずはそうだな。他のギルドを色々と訪問してみたいな。地図とか売って無いのかな?それとか案内してくれる人とか。」


 

 さっきのどこにでもいる女の子とか名前からしてどこにでもいそうだし、ここらへん探したら意外といるんじゃないのか?ていうか名前長いな。



「案内してくれる人がいないなら仕方ないし、自分の足で探すしか無いんだよなぁ。う~ん。」


 

 歩いて探すというのは現実的じゃあない。この広い王都で下手したら迷子になって野垂れ死ぬ事になるかもしれない。せめて上空から王都を見渡せればどこに何があるのか分かるのになぁ。


「どうするペン?何か良い案が浮かんだペンか?」


「いやー、空から王都を見渡せればいいなと思ったんだけどそれは無理だよなぁ。ん?」



 俺が必死に悩んでいると、ペン太の呆れた顔が。



「な、なんだよペン太。」



 ペン太はやれやれといった仕草をして



「全く、ヒラタはバカペンねー。」



 なんだとぉ?これでも小中高と出ているエリートニートだぞぉ?そんな俺を捕まえてバカとはなんだバカとは。



「ペンがいるペンよペンが。ペンが空を飛んで上から見れば良いペン。」



 あー!その手があったか!



「なら頼むぜペン太。上から他のギルドと道を見てくれ。あ、ギルドは多分なんとなく分かるだろうから、よろしく!」



 いやーこんな時は良いなぁ。一人じゃないって。



「それじゃあ行ってくるペン。大人しく待ってるペンよ。絶対動くなよペン!」



 はいはい。そんなガキみたいな真似しないって。


 ペン太が空へ消えていくのを見送り、俺は道端の壁に寄りかかり辺りを見渡す。


 出店、家、人々、リヴァイアさんから聞いた亜人っぽい人もいる。

 たくさんの人々、たくさんの物が行き交うこの世界最大の都市。それが王都だ。

 いや、この世界最大の都市は裏王都か。リヴァイアさんもそう言ってた気がする。



 それにしても俺も異世界転移して色々あった事だが、ようやくこの世界の中心みたいな所に着いたな。まず王都に着いたら色々とやろうと思っていたが、少し整理しとこう。



 一つ。俺の目標は元の世界に戻る事。ペン太には悪いが、俺は一刻も早く元の世界に帰りたい。常に死の危険がある世界で死を意識して生きていくなんて俺には出来ない。元の世界でのんびりゲームして生きていきたい。それが本音。もちろん、異世界転移なんて貴重な体験だから、しっかり満喫して行こうとは思う。




 しかし、死んでしまっては全てが無意味。



 死なないように、うまくこの世界を生きていくしかない。

 その為にはもちろん、俺一人ではダメだ。


 恐らく、この世界には俺以外の転生者もいるはずだ。

 王都では俺以外の転生者を見つけて一緒に元の世界に戻る方法を探す。


 まー、色々と危険だろうし死なない程度に頑張って生還しなきゃな。



 そして、俺の第二の目標。




 それはこの世界でハーレムを作る事だぁぁぁぁ!



 当然!これは男として当然なり!もちろん元の世界に戻る時は一緒に戻るつもりである。元の世界では色々あって二十九歳にもなって結婚出来ていなかったが、今の身体は十代後半!今の内にハーレムを築いて人生の勝ち組になってやるぅ。金ならいくらでもあるからな!異世界で魔法やらスキルやらハーレムやらを持って帰って地球で幸せな人生を送る!それが俺の目標だぁぁぁぁ!



 とりあえず、ハーレムを作るなら今の内に、なるべく早い内に目星を付けておきたいよなぁ。でも知り合いに女性なんていないしなぁ。リヴァイアさんに紹介して貰うか?いやいや、それじゃおんぶに抱っこだろう。自分で探さねば。



 とりあえず、まず死なないようにしたいな。

 リヴァイアさんから貰った金貨で防具でも整えるかな?

 でも金貨一枚って確か銀貨十枚だからあんまり多くは無いんだよなぁ。てことはよ。俺がアンデット領から持ってきた骨の魔石を売って、その金でやりくりするしかないよな。まぁ、なんとかなるでしょう。



 もしも俺が初めから王都スタートだとしたら自分の力を過信していただろうが、俺は自分を理解している。適当に軽い仕事をこなして行こう。


 

 幸い、俺はアンデット領で修行している。ペン太もいるし、毎日のんびり過ごすべ。


 いやーそれにしても王都は人がすげえいるなぁ。

 金もまぁあるし、後でペン太と食べ歩きでもしようかなぁ。


 異世界ならではの食べ物もあるだろうし、それも気になるなぁ。

 意外と虫とか食べる文化あったりして。



「ヒラタヒラタ!見てきたペン!」



 ここで空からペン太が帰ってきた。



「遅いから迷子になったのかと思ったぞ。途中特に何も無かったか?無かったな。よしでは出発。」



 ペン太が戻って来たら、次の行動は決まっている。


「ペン!?なんでそんなに急いでるペン!?」



 ペン太よ。分かってないな。全く分かってない。俺達はおよそ一日くらい掛けて王都に着いたのだ。俺も食べ物の事を考えたから気付いたんだが。



「腹、減ってねぇか?」



 ぐーきゅるる~と腹の虫が鳴く。


 ペン太は自分の腹に手(正確には羽)を当てて黙り込む。



「腹、減ってるペン。」



 ようし!なら食べ歩きだ!



「案内頼むぞペン太!」



 そう言って俺は金貨を出して笑った。

皆さん、作者です。

突然ですが............!






















祝!二周年!

わーわーヒューヒュー!


昨年の投稿話数、十一話!

p(`ε´q)ブーブー!


というわけですみませんでしたぁ!

サボってました!


他の長編とか短編とか書いたりしてました!

誠に申し訳ございませんでした!


今年こそは、今年こそはたくさん投稿します!

なのでどうか応援、よろしくお願いしまぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!


追記:うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁジャスト19時40分に投稿しようとして19時40分になった直後に投稿ボタン押したら19時39分になったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!許さん、許さん許さん許さん許さん許さん許さんんんんんんん!なろうめ、なろうめなろうめなろうめぇぇぇぇぇ!!今日の事は一生根に持つからなぁ!許さん許さん許さん呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪!!!!!!!!

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