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大災害プロジェクト~異世界でモンスターを従えてみた! ~  作者: オにソース
アンデット領からの脱出
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作戦失敗

「ふう。」


 毎回思うんだけど、この穴狭すぎない?

 グッさんともぐゾンさん用に作られているから仕方ないけどさ。


 俺が出入りしているこの穴は、普段は草でカモフラージュされている。だからモンスターが入る事は基本無いらしい。俺がいる間も一度も無かった。



「よっこいしょっと。」


 グッさんが草を使って登って来た。


「よし、出れたゾ。」


 こっちはもぐゾンさん。


「ポサ~。」


 そしてこれがペン太だ。



「もうここにくる事はないと思う。死なない程度に観光しとけよ。」



 しかし観光って言ってもここら辺には何もない。それにこの一ヶ月でアンデット領の南側、つまりこの辺りは大体見た。毒の沼地にも行ったぞ。結構ヤバいなあれは。近づくだけで気分が悪くなる。大体三百メートル位の所で引き返した。あれはヤバかった。


「特に観光する所はもう無いと思うぞ。」


「ペンも行きたい所はないポサ。」


「よし、なら行くか。」


「お前ラ、忘れるナよ?隠密行動だからナ?」



 ヘーイと適当な返事を返しておく。ここからはただ静かに東へ歩くだけだ。

 多少の不安はあるものの行動しなければ何も変わらない。


 そして俺たちは歩みを進めるのだった。



■□■□



 1日目 夜。

 まぁうん。何事もありませんでした。でも結構な距離歩きましたよ。

 このペースなら三日で出られるそうです。


 とりあえず俺たちはもぐゾンさんに簡易的な家? 穴? を作ってもらい、その中で休む事になりました。


 誰か一人が交代で見張りをしておくらしい。

 まぁ夜に敵が来るかもしんないし、しょうがないか。



 にしてもこの変わり映えのない食事!

 魔石と魔石産の水だけだよ!



 食えるだけありがたいと思っておくかぁ。



 赤い魔石を口に放り込む。

 うんうまい!




 ■□■□



 2日目 朝。

 ペン太が見張りをサボりました。

 うーわ、めっちゃ怒られてやんの。


 敵が来なかったから良かったけどな。


 そして朝も魔石。

 うまいけど......うまいけどさ......。










 とまぁなんやかんやあってお昼になりましたよ。



「グッさん、今どれくらい?」


「大体半分ってとこだな。まだまだ先は長いぞ。」


「でも半分まで来たなら、もう少しって事だよな。」


「おっと油断は禁物だゾ? デモンナイトとか出てきたらかなりきついゼ。」



 そういうのをフラグって言うんだよ、もぐゾンさん。


「もぐゾンさん、そういうのはフラグ―――」




 その時だった。




「っ! 危ねっ!」


 俺がいた場所に水の球が、草むらから飛んできた。


「敵襲ポサ!」


「どうするよヒラタ?」


 答えはもちろん決まっている。

 主人公が俺だって事を見せてやるぜ!


「俺が行く!」


 草むらから現れたスカルラビットと睨み合う。

 俺は抜刀の構えで、スカルラビットは魔力を溜め迎撃の構え。




 ウエスタンに吹くような乾いた風が俺達の肌を撫でる。




 先に動いたのは俺だった。



 一気に踏み込み、敵に感知されないスピードで斬る!


 元はただのニートだが、今はアスリートよりも速い足! 速い抜刀!




 一瞬の内に、スカルラビットの後ろに立った。

 木刀を空想の鞘におさめる。



「グッさん流剣技、居合!」



 スカルラビットの魔石がパリンと割れた。


 そしてスカルラビットは力なく倒れた。

 これが俺の修行の成果だ。



「はっはー! どうだペン太!」



「ムカつくポサ。」


 いや真顔で言われても。



「まぁ大体はできてるんじゃないのか?」



 くっ......グッさんのフォローが染みるぜ......!

 スカルラビットが落とした青い魔石を拾いながら、前から気になっていた事を聞いてみた。



「ところでグッさん。この剣技ってどこで覚えたの?」



 さすがにグッさんといいもぐゾンさんといい、自分たちでこの剣技を編み出したわけではないだろう。だったらこの剣技はいったい誰から教えて貰ったのだろう?



「知らん。」


「知らん!?」



 予想外の返答。

 自分が教えた剣技が誰から教わったものかわからないなんて事あるのか。



「オレもおばけ草モ、実はどこで生まレ、どうしてここにいるのカ、分からないノダ。物心ついたときカラ、ここで二人デ、生きてキタ。」


 なるほどなるほど。

 つまり二人は記憶を失っていて、その記憶を失う前にこの剣技を習ったってわけか......。


「それなら納得......出来るかーい!」


「うるせエ、気づかれるゾ。」



 はい怒られましたすいません。

 でもでもよ、そうなったらグッさんともぐゾンさんは元人間って事?



 喉が乾いたのでさっきの青い魔石を口へ放り込みながら聞く。



「なぁ、て事はやっぱ「あれを見るポサ!」ん? なんだ?」


 ペン太が焦ったような口調で指(正確には翼)を指した。


 その先には暗い森と......。







「ヤ、ヤバい事になった。」


「今からでも逃げるカ?」


「いや、もう見つかっている。逃がしちゃくれない。」






 アンデット領を四体で回るSランクモンスター、スケルトンがいたのだった。

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