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大災害プロジェクト~異世界でモンスターを従えてみた! ~  作者: オにソース
アンデット領からの脱出
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脱出計画

「よし、全部あるな。」



 異世界に来てから一ヶ月が経った。

 俺はスケルトンや他のモンスターに気付かれないように特訓を続けていた。


 そして俺は今、アンデット領から脱出する準備をしている!


 いつまでもここに居るべきではないし、外の世界も見てみたいのである。




「ポサ~。準備できたポサ~?」



 そうそう忘れてた。今はこいつも居る。

 このポサポサ言っているこいつは、あの冷たいタマゴから生まれたモンスターだ。名前はグッさんに聞いても分からなかった。


 まぁ見た目はフクロウだけど、グッさんの鑑定によると氷と風の属性があるらしい。


 だから名前はペン太だ!

 異論は認めん。


 にしても鑑定って便利!俺も使いたいな。

 グッさんに教えて貰おうと思ったけど本人曰く、感覚的にやってるから教えられない。出来るものは出来るんだ、との事。ズルいなぁ。



 まぁとにかく、こいつは今後の俺の相棒になる存在である。


「おーイ。準備できたカ?」


「おう。出来たぞ。」


「出来たポサ~。」


「じゃこっちこい。脱出までの説明をするぞ。」



 グッさんが呼んでいるので行ってみると、なにやらテーブルに地図のような物を広げている。



 何だ? と聞く前にペン太が


「それは何ポサ?」


「こいつはアンデット領の地図だ。これで脱出までの流れを説明する。」



 アンデット領の地図らしい。


 ここアンデット領はランクの高いアンデット系モンスターが蔓延る森で、まあまあ広いらしく俺もここで修行を続けていたがそのすべては分かっていない。



「まずオレたちが居るのがここだ。」


 グッさんが地図の全体の西南西あたりを指(正確には草で)指す。



「お前ならどこから出る?」



 パッと見て一番近いのは西から出るルートだった。



「俺なら西から出るな。」



 しかしグッさんは


「西からは出れない。ここにはアンデット領が誇る山、通称アンデット山脈がある。とうてい越えられるレベルじゃない。」



 そうなのか。まぁ俺も山は登りたくはないかな。



「なら南から出るポサ。」


 とペン太。



「オレはまだ命が惜しいから南にはいかないぞ。南には毒の沼地がある。入ったら溶かされるぞ。」



 なるほど。ペン太は飛んで行けるけど俺は無理だな。



「となると東か?」


「そうだ。というか基本アンデット領は東からしか出入り出来ない。

 なぜかそういう地形になってるんだ」


「幸い東にハ広いだけの草原しか無いからナ。」




 なるほど。しかし東に行くとなるとかなり遠いのでは無いか。



「しかし東へ行くのはかなり遠い。さらにもっと厄介な事もある。」



 さらに厄介な事?

 それは何だろう?



「さらに厄介な事って何ポサ?」



「それはスケルトンだ。スケルトンは四体でアンデット領の見回りをしている。そのため、いつ出発してもスケルトンと遭遇する事になるだろう。」



 スケルトンはSランクモンスターだったはず。

 今の俺たちでは到底かなわない。



「お前らが地面を潜って行けるならいいがそれは出来ないだろ? ペン太がいるからな。エンブレムケースでもあればいいんだかな。」


 そう。そうなのだ!

 今はペン太がいる。地面を潜って行くのは無理だ。


 ちなみに先ほどグッさんが言ったエンブレムケースとは、ここで修行していた一ヶ月で知ったもので、テイムしたモンスターをバッジ? のような物に小型化して収める物らしい。


 異世界特有のビックリ技術である。何故か入門書には書いていなかったが。


 グッさん曰く、ハシモト流はかなり昔に流行ったもので、その当時はエンブレムケースが無かったためらしい。


 しかもそのハシモト流がモンスターギルドからはモンスターテイマーをバカにしていると言われ、冒険者ギルドからは真似事だと批難された、いわくつきの流派らしい。


 要は文武両立しようとして両方中途半端になっちゃったパターンだな。


 グッさんからも今後使って行く上で必ず困る事があるだろうが、自分を信じて行けよと言われた。



「つまり俺たちは地上から歩いて行かなきゃいけないけど......。」


「スケルトンとかがいて危険ってことポサね?」



 ペン太がカバー。

 いつもながら良いコンビネーションだ。


「そういうことダ。つまりどうやって脱出するか分かるカ?」



 俺もペン太も頭の上にハテナを浮かべる。


 するとグッさん。


「つまりいつものごとく隠密行動って事だ。」



 なんだと......。




「グッさん。それってぜった「絶対だ。」ですよね~。」


 俺もペン太も隠密行動は大の苦手である。

 特にペン太は飛んでないときついらしいからな。マグロか。



「まぁそういうことだ。食糧(魔石)はそこにあるから持っとけよ。ついでにいるもんがあったら持ってっとけ。忘れもんすんなよ。」








 さて確認だ。


 木刀よーし。

 バックよーし。

 食糧よーし。

 スキルよーし。

 ペン太よーし。


 準備OKだ。




 しかしこの脱出計画に不安がないわけではない。


 もちろんこの一ヶ月で実力はつけたと思う。

 グッさんもBランクくらいの実力はあるという。

 もぐゾンさんも二人合わせればAランクくらいの実力はあるナという。



 しかしSランクモンスターのスケルトンとの遭遇が予測されているのである。


 果たして隠密行動で見つからずに行けるかどうか。

 一ヶ月前に見たスケルトンの動きなら到底隠れきれると思わない。



 またはじめての野宿も体験することになるだろう。

 この脱出計画は約三日掛かりだ。



 寝ている間に殺される危険もある。



「おーい、大丈夫かヒラタ?」


「ああ、大丈夫。出発するか。」




「お前らしくないぞ。まぁ計画に穴はない......はずだ。大丈夫だぞ。」




 グッさんそれフラグって言うんだよ......。




 不安と興奮の入り交じった気持ちで、俺は穴から出た。

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