16.返事
巨神討伐後の帰路は大きな襲撃も無く、順調だった。
トルルトも移動中に意識を取り戻し、
自分で鎧を動かせるようにはなった。
夜になり、休憩する場所として森を選び、
各自休憩に入った時、
ラーラから急な呼び出しがあった。
呼ばれたのはアミア達3人にエリエ、
大巫女ナナにクルク王女と龍神ドド、
そして神聖騎士団代表のキマキと、
繰り上げで教団戦闘部隊代表になったサムサだった。
「こんな時間に急なお呼び立てをして申し訳ありません。
魔術師ドゼビムが、
どうしても皆さんにお伝えしたい事があると申しております」
ラーラが魔法を使い、魔導機から、
ドゼビムの映像を出す。
『ごめんなさいね、急に呼んで。
初めましての方もいるわよね。
わたしがドゼビム・ゲレーナです。
まずは巨神の件、おめでとう。
でも、あなた達に悪い知らせがあるの』
ドゼビムの表情はいつになく真面目だ。
「初めまして。
私はクルク・デクスビアと言います。
それで悪い知らせとは何でしょうか?」
クルクが代表して切り出す。
『まず、デュガール教団の町が襲われたわ。
町を守った不死鎧はほぼ全滅、
更に乗り手がいなかった不死鎧が奪われた』
「それは本当か?
あんたはそれを見たのか?」
サムサが興奮して叫ぶ。
「サムサさん、落ち着いて下さい」
「すまない。
それは確かな情報なのか?」
王女に窘められ、サムサは少し冷静になる。
『直接わたしは見ていないけど、
町にいた魔術師からの情報で、確かな話よ。
現在町は防衛手段が少なくなって危険な状態だわ。
わたし達魔術師は直接的な協力は出来ないけど、
周りにいる妖魔を別の場所に引き付ける、
という方法で少しだけ協力しているわ』
「それで、襲ったのは何者なんだ?」
『その話をする前に、もう一つ、
伝えた方が分かり易いと思うから、
そちらから話すわね。
その1日後に、アルデン聖教団の町も襲われた。
デュガール教団ほどでは無いにしろ、
神聖鎧が半分以上破壊され、
そして、聖女が殺されたわ。
これで何か思い当たらないかしら』
「もしかしてメレン団長が・・・」
リンリが元騎士団長の名前を口にする。
「馬鹿な。
団長は悩んではいたが、そんな事をする訳が無い!」
『普通の精神状態なら、ね。
2重適合の経験者なら、
冷静な状態じゃ無くなるのは分かるわよね。
更にデレンの研究していた2重適合が、
完璧なものでは無い、
って話はリンリなら知ってるわよね?』
「はい、フラーネも肉体が無いようでした」
アミアはここで後回しにしていた、
フラーネの件が出てきた事に驚く。
『わたしの予想だと、
今回の件は聖教団側の騎士を、
実験体にした結果なのでは、と考えてるわ。
わたしもデレンとは少なからず因縁があって、
彼女の居場所を探してたんだけど、
まだ見つかっていない。
ラーラからフラーネという名前を聞いて、
まだデレンが生きてると確信したの。
だから、メレンさんはデレンに騙されるか、
強制され、2重適合したのでは、
と考えているわ』
「じゃあ、
邪教団の町を襲ったのがフラーネで、
聖教団の町を襲ったのがメレン、
という事か?」
『一人でやったのか、
協力してやったのかは分からないけど、
恐らくそうだとわたしは想像してる』
今回の戦いは犠牲も出たが、
最終的に聖教団と邪教団の部隊が協力し合い、
過去の諍いも完全では無いにしろ、
無くなってきたのでは、と思っていた。
しかし、元の町が破壊されては、
それも意味が無くなってしまう。
「それぞれの町はどれくらいの間なら、
自衛出来るでしょうか?」
『妖魔次第なので、正確には言えないけど、
1週間程度ならそれぞれ耐えられる筈よ』
クルクの質問にドゼビムが答えた。
それなら城に戻ってからドドに運んで貰えば、
間に合う筈だ。
「分かりました、ありがとうございます。
また何か分かりましたら伝えて頂いても、
宜しいでしょうか?」
『もちろん。
特に妖魔の大きな動きが無いか、監視しておくわ』
「よろしくお願いします」
そしてドゼビムとの連絡は終わった。
「皆さん、思うところは色々ありますが、
今は王都に無事に戻る事が大事です。
その後の事は王都で検討致しましょう」
クルク王女がまとめてくれた事で、
すぐに慌ただしくなる事は無かった。
「大変な事になっちゃったね・・・」
「そうだな、あれは何とかしないとな」
各自の鎧に戻りながら、リンリと話をする。
今の自分なら確実にフラーネを倒せるだろう。
あとは相手がどこにいるかだ。
「やっぱり、私が行ったのが間違いだったのかなあ」
「いや、違うだろう。
いずれ誰かしらを実験体にしただろうし、
そうなれば襲撃は起こる。
それに、このタイミングなのは、
巨神を動かした奴とデレンが繋がってる、
という可能性も高い」
リンリが要因であるのは確かだが、
アミアが代わりに行ったとしても、
同じだっただろう。
責任があるとしたら、
今回の作戦を決行した全員になる。
「結局いっぱい死んじゃったね・・・」
「最初から分かってた事だ。
それに、巨神が倒せなければ、もっと死んでた。
あたし達は精一杯努力したよ」
「うん。
それじゃあ、お休みなさい」
「ああ、お休み」
それぞれリグムとデュエナに乗って、眠りにつく。
アミアは眠るまでの間、
今回の戦いでどうすればもっとうまく行ったか、
振り返っていた。
『ようやく着いたね。
何か凄い久しぶりな気がするよ』
城が見えてきたのでリンリが嬉しそうな声で言う。
帰路に悪魔は現れず、
戦ったのはうろついていた妖魔位だった。
『そうだな、そんなに日は経ってないのにな』
王都を出てからたった二日だ。
激しい戦闘だったので、
平穏が懐かしいのだろう。
「おう、おかえり」
王都の門の中で待っていたのは、
まさかのミルミだった。
姿を普通に晒しており、
アミア達以外にもミルミの姿で見え、
声も聞こえている。
「ミルミ様、ただいま帰りました。
無事、お役目を果たしました!」
エリエが大喜びで返事をする。
そのままアイシンで抱き付きそうな勢いだ。
「わらわも話が聞きたい。
城まで連れていけ」
「はい」
エリエは喜んでアイシンの手にミルミを乗せ、
落とさないように歩き出す。
『ミルミちゃんどうかしたのかな?』
『さあ?
ただ、巫女に対しては命令した形だから、
形式だけでもちゃんと報告を受けるつもり、
とかかもしれない』
正直ミルミの考えている事は分からないが、
王都が無事なのはミルミのおかげな気もしている。
町の人々は帰ってきた騎士達を盛大に出迎え、
お祝いムードになっていた。
戦った側からすると、被害も大きく、
仲間の死もあり、更に西側の問題もあるので、
そこまで浮かれてはいない。
ただ、やり遂げた充実感はそれぞれ感じていた。
「皆さま、無事巨神を排除し、
こうして城に戻れたのは、
全員の尽力があってこそです。
尊い幾人もの犠牲はありました。
それでも作戦を成し遂げられた事で、
この王都と、その他多くの命が救えた事になります。
私、クルク・デクスビアが代表として、
感謝の意を伝えたいと思います。
皆さま、本当にありがとうございました」
クルク王女が頭を下げる。
ミルミが拍手し、周りも拍手をして、
勝利を祝った。
応接室には出発前と同じように人が座っているが、
亡くなった巫女二人分の席は空き、
邪教団代表はビンサからサムサに代わっていた。
「ありがとうございます。
それでは、アミア、被害状況を報告して下さい」
「はい。
王国騎士団は2名死亡で8名生存。
神聖騎士団は4名死亡で9名生存。
教団戦闘部隊は5名死亡で8名生存。
トワの国の巫女は9名死亡で21名生存。
魔術師は10名生存。
他にドドとテルテは生存です。
合計で死者20名、生存者58名です」
アミアはクルクから話を引き継ぐ。
裏切りの人数は死者に数え、
ドドも生存者に含めて報告した。
数えてみると約1/4が失われた事が分かる。
「一つご質問宜しいでしょうか?」
巫女のゼンゼが手を上げる。
アミアはクルクの方を見ると、
軽く頷いたので引き続きアミアが対応する。
「はい、どうぞ」
「魔術師の魔導機は巨神を倒す際、
悪魔の自爆で数機破壊されたと思います。
全員無事なのは何かの魔法なのでしょうか?」
「それはあたしが答えます」
ラーラが反応する。
難しい問題だが、正直に話すほか無いだろう。
「魔導機には1日に1度、
どれだけ破壊されても再生する機能があります。
再生されるのは魔導機本体だけでなく、
搭乗者も含めてです。
ですので、あの後、
無事に巨神のテレポートが行えました」
ラーラの言った内容に室内がざわつく。
知っているのはアミアだけだろう。
「なぜその情報を最初から開示されなかったのでしょうか?」
クルク王女は誰よりも先に、冷静に質問する。
議論にならないようにと、先手を打ったのだろう。
「はい、お答えします。
まず、情報の隠匿については我が師、
ドゼビムの命令によるものです。
意図としては、どれだけ厳重に守ろうと、
どこかで問題が発生する可能性はあり、
情報を秘密にする事で、
それを防ぐ最終的な手段になる、
という判断でした。
現に裏切り者がいた事は事実で、
情報の秘匿は正しい選択だった、
とあたしは認識しております」
ラーラの発言にとりあえず反論する者はいない。
もし情報が護衛にだけでも伝えられれば、
二人の巫女が生き残った可能性はある。
が、知った事により油断し、
作戦が失敗する可能性もあるのだ。
結果論を話しても意味が無い事は、
みんな分かっていた。
「ドゼビム様の意図は理解致しました。
今回の作戦の成功は魔術師の方の援助あってこそです。
この話はここまでに致しましょう」
クルク王女が責任をもって話を終わらせた。
「そろそろわらわも参加してよいかな?」
自己紹介も無く、
王女と対面の一番奥の席に座っていたミルミが、
ようやく口を開いた。
「アミア、いいですか?」
「はい、あたしは大丈夫です」
「では、ミルミ様、
自己紹介からお願い致します」
ミルミを知らない人からすれば、
クルク王女の態度の意味は分からないだろう。
「わらわの名前はミルミじゃ。
人間が言うところの、超越者の一人じゃ」
その言葉に室内の緊張感が一気に増す。
「安心せい、お主らに敵意は無いぞ。
訳あってアミア達と行動を共にする機会があり、
こうして今はこの城に居ついておる。
今回の戦い、わらわは巫女にこう命じた。
『巨神を動かす行いは誤りじゃ。
お主らで解決せい』
とな。
大巫女ナナよ。
顛末を報告せよ」
「はい。
我ら巫女は巨神討伐に際し、
多くの方と手を組み、それを成し遂げました。
その際、巨神の護衛の中に、
ミルミ様と同じく、
超越者の方がいらっしゃいました。
彼の者は巨神での襲撃を、
己の意思で『ゲーム』として楽しみ、
何者かによって提案されたとおっしゃられました。
また、巫女の内2名はミルミ様より先に、
その超越者と接触した故、
ミルミ様のご指示に背きました。
よって、2名は我らが責任もって始末致しました。
以上が、今回の対応の顛末でございます」
ナナは自分達の行いを、割り切って話す。
傍から見れば超越者達の駒として、
遊びに使われているとも取られるだろう。
「そうか、ご苦労だった。
これからも今回の騒動の原因を追うつもりか?」
「はい、そうしなくては死んだ者が報われず、
また、トワの国に真の平穏は訪れません」
「分かった。
わらわの名の元、元凶を排除せよ。
その者が超越者であろうと、手を抜く事は赦さぬ」
「ありがとうございます。
必ずや、その命に従いましょう」
これは儀式であり、
ミルミなりの優しさなのだろう。
巫女達はその枷を外す事は出来ない。
「ナナ様、私達もそのお手伝いをさせて下さい。
ただ、王国はそれとは別に、
これからの事を考えないといけません。
まずは西のアルデン聖教団と、
デュガール教団をそれぞれ助ける必要があります」
「はい、私は一刻も早く、
教団の元に帰りたいと考えております」
聖教団のキマキが焦りを露わにする。
「あたしもだ。
デュガール教団の方が状況がマズイ」
より絶望的な状況のサムサも声を上げる。
「そこで私に提案があります。
一旦西側の戦力を一つの町に集め、
最終的には、
東側の王都に移動して貰おうと考えております」
クルク王女の発言の内容は誰も聞いた事が無く、
驚きが広がった。
「さすがにそれは無理ではないでしょうか。
私やこちらに来た聖騎士に関しては、
デュガール教団に対する考えは少しずつ変わっています。
しかし、町の者が敵対した時間は長く、
同じ町に住む事は難しいかと」
「町に集まるのは可能かもしれませんが、
王都までの移動は難しいと思います。
うちも大断層を超えてきましたが、
一般人が被害を抑えて移動するのは無理かと。
それとも、ドドを馬車のように使うつもりですか?」
キマキに続き、テルテも無謀だと思い発言する。
「もちろん容易いものだとは考えておりません。
西の戦力を集める件については、
私自ら西側に赴き、
それぞれの代表と話し合うつもりです。
被害を考えればどちらの町も余裕は無いでしょう。
今手を取り合わなければ、西側は滅びるのみです」
クルクの言う事は確かにそうだと感じる。
しかし、クルクは西側の人々を見ていないから、
言える部分もある。
特に邪教団の町の人は、過ちを犯した人も多く、
聖教団の町の人と普通に接せるとは思えない。
「私もクルク王女の考えに賛成です。
私は最近、両方の町を見てきましたが、
どちらの町の人も必死に暮らしていました。
争っていた事実は有っても、
王女様の提案、という切っ掛けがあれば、
少しずつでも手を取り合えるんじゃないかと思います」
まさかここでリンリが、
賛成の意見を出すとは思ってなかった。
公平では無いにしろ、
両方の町を見てきたリンリの言葉は、
この場である程度の力を発揮する。
「リンリさん、ありがとうございます。
私も実際にどんな様子かは見ておりません。
だからこそ実際に行って、見てきたいのです。
あと、王都への移動については、
すぐにとは考えておりません。
まず、大断層に橋を架ける事が第一段階です。
テルテさんの言った通り、ドド様のお力を、
そういった形で使うつもりはございません。
橋は巫女の力を借り、
下層の封印を一直線に大断層上に行って、
橋の形を作ろうと考えております」
「それは可能なのか?」
「試した事はありません。
しかし、部分的に封印を行った事はあり、
その応用で出来る可能性が高いです」
ナナの言葉でクルクの案に現実味が出てくる。
「第二段階として、
東の国の機械武者をお借りし、
それを使って住民の移動を行います。
テルテさんの研究で、
大型妖魔から機械武者用のエネルギーが、
取れる事が分かりました。
それを交渉材料に、
機械武者の貸し出しをお願いしようかと。
もちろん、その為には、
トワの国を巫女の手で正常にしてもらう必要があります」
クルク王女は大分先の未来を見据えていて、
それでも西側を救おうと考えている事が分かった。
「クルク王女、あたし達魔術師は、
しばらくの間王国を助けるよう、
ドゼビムに言われている。
先程の案、我々の中で改善出来るかもしれない」
次に助け舟を出したのはラーラだった。
ドゼビムにどういう意図があるにせよ、
魔術師の知識と魔法は、
王国の復興に大いに役立つだろう。
「ありがとうございます。
長い話になり、すみません。
皆さんお疲れでしょうし、
今日の所はこれ位にしましょう。
今後もお互い協力し合い、
少しでも平和な世界に近付ければと思います」
クルク王女の言葉で解散となった。
それぞれ個人同士の話が始まり、
休みたい者は部屋を出ていく。
ミルミはエリエに引っ張られて部屋を出ていった。
「アミアちゃん、行こうか」
アミアが誘う前に、
リンリから声をかけられた。
「ああ」
もちろん出発前の返事が貰えるのだろう。
廊下を歩くアミアの心臓は早鐘を打つ。
こうして生き残れたのだ。
2人で必死に戦ったのだ。
心が離れているとは思えない。
だが、アミアの中は不安で一杯だった。
「入って」
リンリの部屋に入り、椅子に座らされる。
リンリは対面のベッドに座った。
「えっと、なんか緊張するね。
私、いい言葉も出てこないし、
伝わり辛いかもしれない。
とにかく、最後まで聞いてね」
そう言ってリンリは深呼吸する。
「分かった」
アミアは返事を待つ。
「私もアミアちゃんの事、好きだよ。
誰にも渡したくないし、
ずっと一緒にいたい。
その気持ちは同じだと思う」
そこで一旦リンリは区切る。
アミアは何も喋れない。
「でも、恋人にはなれない。
それは何か違う、って気がするんだ。
キスしたり、おっぱい揉んだり、
一緒に寝たり、お風呂入ったり、
アミアちゃんが望むなら、
エッチな事だってしてもいいって思ってる。
アミアちゃんの為なら何だってするよ。
でも、恋人だと違うの。
うまく言えないんだけど、
今まで通りの関係がいいと思うんだ」
アミアはリンリの言う事が分からない。
分からなくて、もどかしい。
「逃げようって言ったからなのか?」
「うーん。
それも少しはあるかもしれない。
でも、それより、
沢山の人が死んじゃったから、かな。
ユーカちゃんもムイルちゃんも死んじゃった。
私なんかよりずっと若くて、
しっかりしてたのに。
マリーンさんも死んじゃったし、
巫女や聖教団や邪教団の人も沢山・・・。
アミアちゃんも私も、
完璧じゃないけど、力がある。
私は救世主になれなくても、
アミアちゃんと二人でなら、なれる気がする。
だったら、二人で今まで通り、
みんなの力になれたら、いいかな、
なんて思ったんだ」
リンリの多くの人の死に対しての償い、
みたいな気持ちは理解出来た。
だからこそ、アミアは確認したかった。
「じゃあ、あたしやリンリが、
今後の戦いで死ぬ事が分かっていたとして、
それでもみんなの為に戦うのか?」
「ううん、それは嫌かな。
私は死にたくはないし、
アミアちゃんにも死んで欲しくない。
でも、今回だってうまく行ったし、
2人でなら何とかなるって思えたから」
その感覚はアミアも感じている。
2人なら大丈夫と。
本当にそうなのだろうか。
今回だって巫女の助けが無ければ、
リンリは死んでいた。
ドドの解放が遅ければ、
3人とも超越者にやられていた。
運も実力の内、とは言うが、
その運はどこまで保障されるんだ。
アミアは頭の中がぐちゃぐちゃになりそうだった。
「リンリの返事は分かった。
分かったけど、あたしには納得出来ない。
・・・。
ごめん、それはあたしの我儘だよな。
うん、今まで通りで行こう」
アミアはリンリの顔が見れなくなり、
扉の方を見て言い、部屋を出て行こうとする。
「アミアちゃん。
ごめんね・・・」
謝罪の意味を理解したくなくて、
アミアは急いで部屋を出ていった。
第5部はここまでになります。




