第7話 女王候補ルート
糖京都心。カカオカフェ。
「ホーホケキョ」
ウグイスまめ子が、いた。
次期女王候補のライバルの一人。
頭部だけウグイスの被りものをした女の娘だった。
抹茶の精霊マチャさまと抹茶クリームパンを持参してきている。
「抹茶クリームパンは、ちょっと、ボクには合わないね」
カカオの精霊チョトさま。
茶髪のストレートヘアのイケメン精霊。
抹茶が苦手な様子。
口直しに、自らのココアを飲んでいる。
「次は、あだすの大学イモを食べて欲しいだよ」
黄土きな子が、いた。
これまた、女王候補のライバル。
くもり眼鏡のセーラー服姿の女の娘。
さつま芋の精霊サツマさまと、大学イモを作って持ってきたようだ。
「大学イモも、ちょっと苦手なんだよね」
チョトさま。再びの苦手な食べ物。
好き嫌いが多いようだ。
ココアをもっとも、楽しんでいる。
第7話 女王候補ルート
次期甘味女王候補。
王政の疲れで倒れた甘味女王シュガーリーに代わる、三人の女の娘たちのこと。
小豆の精霊アズさまが、小豆町出身者から選んで、現在、三人が試練に挑戦中。
今のところ、砂糖を買ったり、その砂糖で甘いものを作ったりしている。
アンコリンは、恋愛〈?〉ルートを選んでしまったがために、おかしなことになって、出遅れている。
「キミたちは、何の甘味を作ってきたのかな」
チョトさまが、微笑みかける。
カッコいい。
ここで、カッコいいとか言ってると、また、スア丸が泣いてしまう。
そもそも、甘いものって、持ってきたっけ?
色々あって、作ってない気がする。
アンコリンは、砂糖を袋のまま持ち歩いている。
未開封だ。
「私、甘いものを作ってきてないわ」
「作ってないワン」
「オレのところで作ってなかったよな」
アンコリン、スア丸、バーニさま。
知恵をひねる。
「このドレイになった、メイプルくんに作らせるのは?」
「それワン」
「作らせるか。スア丸くん、命令だ」
「ワン!」
スア丸は、メイプルくんに甘いものを作るよう命令する。
「…イエス。わかりました」
メイプルくんは、ポシェットから、メイプルシロップを取り出す。
「甘味を用意して来なかったの?」
チョトさまは、ここでの調理は禁止だと言う。
「ちょっとくらい、良いじゃないのよ」
「我がままな精霊ワン」
「メイプルシロップをパンにぬるだけで、良いんじゃないかな」
バーニさまは、近くのコンビニで、食パンを買ってくる。
それに、メイプルシロップをかけて、メイプル食パンの完成だ。
「メイプル食パンか。美味しいけど、手作りじゃないよ」
チョトさまは、文句を言う。
「三人の試練は、全員、不合格かな」
結論を出すチョトさま。
「ホ、ホーホケキョ…」
「ヒドいだべ…」
「納得しないわ…」
三人の女王候補が、文句を言う。
「ボクは、甘味女王シュガーリーを超える女の娘は、いないと思うんだ。だから、不合格」
チョトさま。元々、合格者を出すつもりが無い。




