第5話 愛犬スア丸ルート
幼稚園時代。
「捨て犬ワン。同情するなら飼い主になって欲しいワン」
捨て犬を拾った。
名前は、当時から大好きだったスアマから、スア丸と名付けた。
スアマは、甘くて美味しい和菓子。
早速、お小遣いで、買った。
スア丸に、食べさせてあげた。
「美味しいワン。甘いワン。はじめて食べたワン」
「良い子。良い子」
アンコリンは、スア丸の頭をなでてあげた。
スア丸は、うれしそうにスアマを食べている。
「アンコリンも、一緒に食べるワン」
「ん、うん」
二人で、スアマを半分こした。
はじめて会った時から、甘いものを、半分こ。
もしくは、1個ずつ。
甘いものをたくさん食べて来た。
いつでも一緒の二人。
ご主人様と愛犬。
大の仲良し。
仲良しのスア丸が、ワンワン泣いている。
「大丈夫。大丈夫」
アンコリンは、スア丸の背中をなでてあげた。
第5話 愛犬スア丸ルート
糖京都の犬。
ケモミミ、シッポのついた人間。
身体の構造は、人間とほぼ同じ。食べるものも同じ。
耳や鼻が特に優れている犬種もいる。
スア丸は、雑種。元・野良犬。
「ぐす…ぐす…」
スア丸が泣いている。
「ごめんな。大丈夫か」
バーニさまが、気を利かせて、冷蔵庫から、甘いバニラカップを持ってきてくれた。
「ご主人様と、一緒に食べるといい」
「…ぐす…美味しいワン」
泣きながら、味がわかるのか。スア丸は、木のスプーンで、バニラを味わう。
「私も、食べていいかしら…」
「食べていいワン。アンコリン…」
二人して、半分こ。
バニラは、甘くて、とても美味しい。
「甘味女王に…なりたいのはわかるけど。恋して欲しくないワン」
つまらなさそうに、つぶやくスア丸。
「スア丸。恋してるんじゃなくて、GETしたいだけ…」
「好きな女の娘の火遊びは、ヒヤヒヤするよな」
アンコリンの言葉をさえぎるバーニさま。
さすがに、モテる男の人。読みが深い。
「女王として、犬以下の扱いをして欲しいワン」
「愛のドレイか。それも、手だな」
バーニさまは、考えてくれる。
アンコリンの考えも、スア丸の気持ちも、過激にならないで済むイケメン精霊。
まだ、若い精霊でありながら、優秀。女王シュガーリーに惚れていない。
楓の精霊メイプルくん。
「まだ、何も知らない子供の精霊だ。犬以下のドレイにしてやればいいんじゃないか」
バーニさまが、すすめてくる。
「イケメン精霊なんて、犬以下のドレイで良いワン」
スア丸は、もう完全に、アンコリンが誰かとの恋する姿は見たくないという。
アンコリンは、スア丸だけのご主人様なのだ。
「わかったわ。犬以下のドレイにすればいいのね」
「それワン。それワン」
「じゃあ、楓の精霊メイプルの屋敷は、お隣りだから、一緒に行こう。手伝うよ」
バーニさまの導きで、お隣りのメイプルくんをドレイにすることが決定した。




