表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あんこデラックス  作者: キノぴょ
2章 〈甘獄。お野菜学園〉
PR
21/84

第21話 解放〈リベレーション〉

 糖京都心。甘味宮殿。

「ホーホケキョ」

 訳・アンコリン。可愛いドレス、良いね。

「似合ってるだよ。アンコリン」

 まめ子ときな子は、アンコリンのお着替えを手伝った。


「似合ってるかしら?」

 スマートなスリット入りのドレス。

 少し、大人っぽい。

 先代甘味女王シュガーリーが、好んで着ていたタイプのドレスらしい。

 まだ、若いアンコリン。女王として、動きやすいドレスは、このタイプしか無かった。

 スア丸とバーニさまにも、見てもらうことにする。


「可愛いワン」

 タキシード姿のスア丸。

「良いんじゃないか。シュガーリーを思い出す」

 同じく、タキシード姿の氷菓精霊バーニさま。


 甘味女王アンコリンたちは、新体制に移行をはじめたお野菜学園に、正式に招かれた。

 そう。お野菜学園は、解放されたのだ。



 第21話 解放〈リベレーション〉



 お野菜学園リベレーション計画。

 甘味女王アンコリンの、女王としての大きな初お仕事。

 甘獄。と呼ばれ、遠ざけられていたお野菜学園。

 その内部改革に取り組んだ。

 理由は、食堂で新鮮なレタスが主食すぎたこと。

 野菜以外の食べ物を食べてはいけないこと。

 すなわち、食事情だった。


 追求した結果。

 レタス大農園の農夫、アレン夫婦が主犯とわかった。

 お野菜学園会長レタさまを野菜室冷凍装置に閉じ込めて、お野菜ロボットを操って学園を裏で支配していたのである。

 自身たちも、行方不明をよそおって、地下牢獄の深くに隠れ住んでいた。

 お野菜警察が、アレン夫婦の隠れ家も見つけた。

 その罪は、重い。

 本当の牢屋で、反省してもらうことになる。


 糖京都心。私立お野菜学園。

 会議室。

「この度は、お野菜学園解放に協力してくださり、ありがとうございました」

 学園長ハピーマン・ウーマンは、微笑んでいる。

 女性として、親友として、大切に想っていたレタさまは、今はまだ、病院で入院している。

 10年間も冷凍装置によって、眠らされていたのだ。

 精密検査が必要だろう。

「やっぱり、皆んなが力を合わせたからだと思うわ」

 アンコリンは、スア丸を、大臣を、甘味イケメン精霊たちを頼もしく思う。

「友達のカブアンが、楽しい学園生活を送ってくれれば良いと思ってるの」

 転入生として、お野菜学園に来てから、仲良くなった内気な女の娘カブアン。

 これからは、学園の食堂で、バランスの良い食事を取って欲しいと思っている。


「食堂には、料理が得意なお野菜精霊ジャガーさんに入ってもらい、栄養バランスの良いお野菜中心の“料理”をしてもらうことになりました」

 食堂の厨房に人が入ると、お野菜ロボットに攻撃されてしまっていた。お野菜ロボットを、不正に操るアレン夫婦がいなくなったため、調理係が入れる。


 他にも、アレン夫婦の仕組んだ悪だくみは、あるようだが、聞いているアンコリン。眠くなってきた。

「すみません。女王アンコリン。長話は、苦手ですよね」

「ぐ、ぐう…」

 アンコリン。半分寝ている。

「アンコリン。しょうがない娘だワン」

 スア丸は、アンコリンの頭をなでてあげる。

「眠り姫だな。アンコリン」

 氷菓の精霊バーニさまは、代わりに話を聞くつもりだ。


「とにかく、お野菜学園の解放を祝して、パーティーを開こうと思っています」

「…パーティー?」

 アンコリン。少し、起きる。


「料理が得意なお野菜精霊ジャガーさんが、ジャガイモ食べよう会を開きたいと提案してくれたのです」

 ジャガイモは、温めてから、そのまま食べても美味しい。

 フライドポテトにしても美味しい、お野菜だ。


「フライドポテト?私、だ〜い好き!」

 ウキウキするアンコリン。

「ジャガバターが良いワン!」

 こちらも、ウキウキするスア丸。

「熱々を、そのまま食べても美味しいよな…」

 思いを馳せるバーニさま。


「参加していただけますか?」

「絶対、参加するわ」

「確実に、参加するワン」

 アンコリンとスア丸、大喜び。


 お野菜消費税減額中の今。

 原材料費は、安くすむ。皆んなで、ジャガイモ食べよう会で盛り上がるしか無い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ